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日本カメラ博物館特別展

−ジョージ・イーストマン 生誕150年記念−

「コダック・カメラ」展



 日本カメラ博物館(館長:森山 眞弓 (財団法人日本カメラ財団理事長))では、来る2004年3月30日(火)から7月19日(月)までの期間、特別展「ジョージ・イーストマン生誕150年記念 コダック・カメラ展」を開催いたします。

 ジョージ・イーストマン(George Eastman)は1854(安政元)年7月12日、ニューヨーク州ウォータービルに生まれました。彼は早くに父親を亡くし、14歳で一家を支えるために働き始めました。

 10年働きつづけ、休暇をとって旅行に出ようときめた時、同じ職場の人に「せっかく旅行に行くのなら写真を撮ってみたらどうか」と勧められ、その一言が彼と写真を結びつけました。

 湿板写真機材一式を手に入れると、昼は銀行で働き、夜は家の台所で写真の複雑なプロセスを簡単にするための研究や実験に時間を費やすようになります。そして、1880(明治13)年4月に自分の乾板製造工場を設立、翌年には銀行を辞め、イーストマン写真乾板会社(Eastman Dry-Plate Company)を設立。

 1888(明治21)年に、世界最初の大衆用カメラとされる「ザ・コダック」を発売。このカメラの持つシステムと操作の簡便性を表現した「あなたはボタンを押すだけ、あとは当社にお任せください」のスローガンをこのカメラの発売と同時に大々的に宣伝し、「ザ・コダック」は大ヒットとなりました。

 この時誕生したブランド名「コダック」は「わかりやすく、力者強く、短く、どこの国の言葉でも簡単に書けて発音しやすく、記憶しやすい」とジョージ・イーストマン自身が考え出したものであり、その後、ブランドと社名を一体化し、1892(明治25)年に社名をイーストマン・コダック・カンパニー・オブ・ニューヨーク(Eastman Kodak Company of New York)に改めました。

 今回の展示では、コダック株式会社のご協力を得て、ジョージ・イーストマンの生涯と、失敗をおそれず新たな方向性を見出し続けるコダック社の製品に受け継がれているジョージ・イーストマンの理想「写真の普及」を、コダック社の製品を通じて展示・紹介いたします。


● 展示予定機種(その一部をご紹介)

  • ザ・コダック 1888(明治21)年
     「コダック」の名を冠した最初のカメラ。100枚撮影可能なロールフィルムを内蔵して販売。撮影後はコダックに送り返すと新しいフィルムを装填したカメラがプリントと共に戻ってきた。現在の「レンズ付フィルム」と同じシステム。レンズ付フィルム同様、このカメラも写真好きのアマチュア層を拡大した。

  • 2 ブローニー 1901(明治34)年
     妖精「ブローニー」のキャラクターと共にアマチュアに人気を博したボックスカメラ。このカメラで最初に採用された「120フィルム」は中判カメラの主流フィルムとして100年以上経過した現在でも製造されている。。

  • 3 スペシャルコダック 1911(明治44)年
     ピントが合っているかを光学的に確認できる距離計を装備し、機構的に連動した最初のカメラ。このカメラの登場によって「ピンボケ」から救われるアマチュアが増えた。

  • ベストポケット・コダック 1912(大正元)年
     ベストのポケットにも入るほど薄型に折畳める小型カメラ。当時のベストセラー機で、多くのバリエーションがある。日本では特に単玉付のモデルが「ベス単」の名で親しまれた。

  • 1A ギフトコダック 1930(昭和5)年
    シャッター前部と専用箱にアメリカのインダストリアルデザイナー、ウォルター・ドーウィン・ティーグの手による当時流行のアール・デコ調の装飾が施された美麗なカメラ。

  • コダック レチナ (モデル117) 1934(昭和9)年
     我々にもっとも親しみ深い135フィルムを最初に採用したカメラ。ドイツコダック(コダックA.G.)で製造された。各種バリエーションが登場した。現在も人気が高いカメラのひとつ。

  • コダック バンタムスペシャル 1936(昭和11)年
     「ギフトコダック」と同じく、ウォルター・ドーウィン・ティーグの手になるカメラ。エナメルで黒く塗られた薄型で流線型のボディーに、研き出しのダイカストで白く彩られたストライプ模様が映える。

  • スーパーコダック620 1938(昭和13)年
     世界最初の自動露光(AE)機構を持つ。コダックの天才的な技術者ジョゼフ・ミハリイが設計した最先端の機構を持つカメラにふさわしい先進的なデザインはウォルター・ドーウィン・ティーグの手による。

  • コダック エクトラ 1941(昭和16)年
     コダック製スチルカメラの最高機種。先進的な機構が数多く採用されており、当時のドイツ製カメラなどをはるかに凌ぐ性能を持っていた。設計者は「スーパーコダック620」と同じジョゼフ・ミハリイ。

  • コダック ブローニー 127 1953(昭和28)年
     コダックが得意とした1950年代を代表するプラスチック製の安価なカメラ。製造はイギリス。

  • コダック インスタマチック100 1963(昭和38)年
     プラスチックのカートリッジにフィルムが内蔵された126フィルムを使用する。カメラの中にカートリッジを入れるだけの簡単な操作で人気を博した。

  • コダック ポケットインスタマチック20 1972(昭和47)年
     小型のプラスチックのカートリッジにフィルムが内蔵された110フィルムを使用する新しい「インスタマチック」のシリーズ。「ポケットカメラ」の通称で知られる。

  • コダック ディスク2000 1982(昭和57)年
     ディスク状のフィルムを内蔵したプラスチックのカートリッジをカメラに装填して使用するため、カメラを大変薄くすることができた。

  • コダック アドバンティックス 2000 オート 1996(平成8)年
     プラスチックのカートリッジにフィルムが内蔵されたIX240フィルムを使用。使用途中でのフィルム取り出し、再装填や磁気によるデータ記録が可能。

  • 小型映画用カメラ
     16ミリカメラ、ダブルエイト、スーパーエイトのように、アマチュア向け小型映画用フィルムの多くもコダック方式で展開していった。それらのフィルムを使用する映画用カメラも時代を追って展示。


               ※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。

タイトル 日本カメラ博物館特別展
−ジョージ・イーストマン生誕150年記念− コダック・カメラ展
開催期間 平成16(2004)年3月30日(火)〜平成16(2004)年7月19日(日)
出品点数 カメラ・レンズ等:約180点
その他アクセサリー、用品、資料等
常設展等 常設展として「日本の歴史的カメラ」約300点も展示

※博物館展示スペースの一角を日本の各メーカーに提供する「メーカーコーナー」の展示も開催
展示協力 コダック株式会社

*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。

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