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日本カメラ博物館特別展


「〜名機から珍品まで〜 倉田雲平カメラコレクション」

開催期間:2009年5月26日(火)〜9月6日(日)



 


上から

「ドリュー 2−16」 1954(昭和29)年 ドリューカメラ(日本)
16ミリフィルムを使用するピストルタイプのカメラ。引金を操作することで撮影を行う。

「ハンケン (犯研)」 1953(昭和28)年頃 理研光学工業(現リコー・日本)
同社の極小型カメラ「ステキー」をベースに、警視庁犯罪化学研究所(当時)向けに製造されたモデル。

「エキスポ ウォッチ (1915年パナマ万博仕様)」 1915(大正4)年頃 エキスポ・カメラ(アメリカ)
懐中時計型カメラ。竜頭部分を外すとレンズが現れる。本品は1915年に開催されたパナマ万博記念の刻印が施されたモデル。



日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、来る2009年5月26日(火)から9月6日(日)まで、
特別展「〜名機から珍品まで〜 倉田雲平カメラコレクション」を開催します。

日本カメラ博物館は2008(平成20)年に、財団法人コニカミノルタ画像科学振興財団より、同財団が所有、管理していた故・倉田雲平(くらた うんぺい)氏旧蔵のカメラコレクションを受贈いたしました。

倉田氏は1909(明治42)年、福岡県の久留米に生まれ、三日月と星を組み合わせたブランドマークを使用した「月星印」の地下足袋や各種の靴などで知られている旧月星ゴム(現・株式会社ムーンスター)において社長などの役職を歴任されました。同じく久留米をルーツとする株式会社ブリヂストンなどの各社とともに、ゴム加工業を久留米の基幹産業とした実業家として知られ、1980(昭和55)年には久留米市の名誉市民に推挙されています。

事業の一方で倉田氏は、趣味として写真撮影や内外のカメラ収集を行っていました。氏のコレクションは、写真とカメラの歴史を語る上で大きなエポックになった「名機」として広く認識されている機種をはじめとして、映画用16ミリフィルムを使用する「極小型カメラ」や、かつて新聞社など報道機関で多く使用されていた「プレスカメラ」、機能や形状に特徴があり今日も「珍品」として扱われる希少なカメラ、ムービー関連機材、古典的なレンズ類など、秀逸な資料が多く含まれています。

今回の特別展では、倉田氏が生前情熱を注いで収集した、国内外の貴重なカメラコレクション約150点を展示、紹介いたします。



倉田 雲平(くらた うんぺい)氏 1909(明治42)〜1986(昭和61)

福岡県久留米生まれ。三日月と星を組み合わせたブランドマークを使用した「月星印」の地下足袋や各種の靴などで知られる旧月星ゴム(現・株式会社ムーンスター)において社長などの役職を歴任。ゴム加工業を久留米の基幹産業とした実業家のひとりとして知られ、社会教育や福祉などへも貢献した。1980(昭和55)年には久留米市の名誉市民に推挙。朝日新聞社主催・第11回国際写真サロン入選などアマチュアカメラマン、カメラ収集家としても知られる。




● 展示予定機種より


<極小型カメラ>

ハンケン(犯研) 1953(昭和28)年頃 理研光学工業 (現リコー 日本)  ◆写真
同社が発売していた極小型カメラ「ステキー」をベースに、警視庁犯罪化学研究所(当時)向けに製造されたモデル。隠し撮りに使用するためフィルム巻上げノブの大型化や反射ファインダーが追加されている。感光材料は16ミリフィルムを使用。

エキスポ ウォッチ (1915年パナマ万博仕様)
1915(大正4)年頃 エキスポ・カメラ (アメリカ)  ◆写真
懐中時計に似せた姿を持つカメラ。竜頭にあたる部分を外すとレンズが現れる。1905(明治38)年から30年近くにわたり製造されていた。感光材料は16ミリフィルムを使用。本品は1915(大正4)年に開催されたパナマ万博記念の刻印が施されたモデル。

ガミ16 1955(昭和30)年 ガリレオ (イタリア)
16ミリフィルムを使用する極小型カメラ。グリップ兼用の前蓋を動かすことによって内蔵されたスプリングがチャージされ、フィルム自動巻上げ機構の動力源となる。テレコンバージョンレンズや現像タンクなどのアクセサリーも各種用意されていた。


<ピストル型カメラ>

ドリュー2−16 1954(昭和29)年 ドリューカメラ (日本)  ◆写真
16ミリフィルムを使用するピストルタイプのカメラ。引金を操作することで撮影を行う。夜間や暗所ではマグネシウム閃光弾を発射することで補助光とすることもできた。レンズは交換が可能。

マミヤ速写カメラ(マミヤピストル)
1954(昭和29)年 マミヤ光機 (現マミヤ・デジタル・イメージング 日本)
警察庁に納入されたピストルタイプのカメラ。片手で容易に撮影でき、破損の恐れがない堅牢なカメラとして開発された。135フィルムを使用し、画面サイズは公称18×24ミリの「ハーフサイズ」。光学ファインダーは備えておらず、実物の拳銃のように照星を使用し引金を操作することで撮影を行う。


<35ミリカメラ>

ライカ機複臓法。隠坑横供並臉毅隠機貿 エルンスト・ライツ (ドイツ)
前年に発売された「ライカ機複繊法廚縫譽鵐坤轡礇奪拭爾鯀箸濆み、スローシャッターでの撮影を可能としたモデル。装着されたシャッターの形状によりバリエーションがある。


<ステレオカメラ>

ステレフレクトスコープ 1914(大正3)年 フォクトレンダー (ドイツ)
ビューレンズと二組の撮影レンズを持つ三眼式ステレオカメラ。45×107ミリの乾板上に45×45ミリペアの画面サイズで撮影を行う。後にほぼ同じ機種がフランケ&ハイデッケから「ハイドスコープ」の名称で発売されたのち、「ローライフレックス」の基礎となった「ローライドスコープ」に発展した。 

ステレオ リアリスト1041 1947(昭和22)年 デビッド・ホワイト (アメリカ)
135フィルムを使用して同時に2枚ペアのステレオ写真を撮影するためのカメラ。同社のカメラが採用した23×24ミリの画面サイズは、その後35ミリ判ステレオ写真用として広く普及したことから「リアリストサイズ」とも呼ばれる。


<プレスカメラ>

ペースメーカー・スピードグラフィック 1947(昭和22)年 グラフレックス (アメリカ)
日本では第二次世界大戦後に新聞社などの報道機関で大量に使用され、「スピグラ」の愛称で親しまれた。レンズシャッターとフォーカルプレンシャッターの2系統のシャッター機構を備え、一般撮影のほか接写や複写など様々な用途に対応する。


<航空カメラ>

百式小型航空写真機 SK−100
1940(昭和15)年 小西六写真工業 (現コニカミノルタ 日本)
旧日本陸軍で使用された航空カメラ。焦点距離の変更が可能な構造となっている。フォーカルプレンシャッターを内蔵し、感光材料は180ミリ幅の専用ロールフィルムを使用。


<ムービーカメラ>

パテーベビー 1923(大正12)年 パテー (フランス)
9.5ミリフィルム使用のムービーカメラ。8ミリムービーシステムが登場する以前はホームムービーとして絶大な人気を博し、自作映画のほかにも既成映画ソフトが多く供給されていた。フィルム駆動は手回だが、後にスプリングモーター(ゼンマイ)を採用した機種が主流となった。

セット 1923(大正12)年 デゥブリ (フランス)
フランス語で「7」を表わす機種名の通り、スチル撮影、ムービー撮影、スライド映写機、引伸機など多様な機能を備えた35ミリフィルム用のカメラ。画面サイズは18×24ミリ。フィルム駆動はスプリングモーター。

 

※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。


タイトル 日本カメラ博物館特別展
「〜名機から珍品まで〜 倉田雲平カメラコレクション」
開催期間 2009年5月26日(火)〜9月6日(日)
出品点数 カメラ:約150点(予定)、その他ムービー、レンズ、アクセサリー、資料等
常設展等 常設展として「日本の歴史的カメラ」約300点も展示
開館時間 10:00〜17:00
休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)

入館料 一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円
所在地 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル(地下 1 階)
交通機関
東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 5 番出入口より徒歩 2 分
※ 2006年8月1日より、 4 番出口は工事のため通行できません。
東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四 =晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
JR東京駅からは、東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

※詳細は「アクセス・利用案内」のページをご覧下さい。
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