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日本カメラ博物館 開館20周年特別展


メイド・イン・ジャパン 日本のカメラ100年の歩み

開催期間:2009年9月15日(火)〜2010年2月7日(日)

1/16(土) 講演会「日本のカメラ技術100年[後編] 1970〜2009年」 開催

2009年12月28日〜2010年1月4日 年末年始休館



 


左上から

「ハンザキヤノン」 1935(昭和10)年 精機光学研究所(現キヤノン)
「リコーフレックス掘廖。隠坑毅亜幣赦贈械亜貿 理研光学工業(現リコー)
「アサヒフレックス僑臓廖。隠坑毅押幣赦贈横掘貿 旭光学工業(現HOYA)
「フジペット」 1957(昭和32)年 富士写真フイルム(現富士フイルム)
「オリンパスペン」 1959(昭和34)年 オリンパス光学工業(現オリンパス)
「トプコンREスーパー」 1963(昭和38)年 東京光学機械(現トプコン)
「キヤノンAE−1」 1976(昭和51)年 キヤノン
「ミノルタα-7000」 1985(昭和60)年発売 ミノルタカメラ(現コニカミノルタ)
「ニコンD1」 1999(平成11)年 ニコン


日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)は、来る11月29日、1989年の開館以来、20周年を迎えます。これを記念して、2009年9月15日(火)から2010年2月7日(日)まで、開館20周年特別展として日本の歴史的カメラを一堂に展示する「メイド・イン・ジャパン 日本のカメラ100年の歩み」を開催します。

「日本の歴史的カメラ」とは、日本のカメラの発展の歴史をながく世にとどめるため、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される日本カメラ財団内の歴史的カメラ審査委員会によって、「技術史的に意義のある日本最初の試みがされているもの」もしくは「市場において特に人気を博する」など、歴史的にみて意義のあるとみなされる国産カメラを選定したものです。

1969(昭和44)年11月、当時輸出カメラの検査を担っていた財団法人日本写真機検査協会(現:財団法人日本カメラ財団)は創立15周年の記念事業として、日本のカメラの発展をながく世にとどめようと「日本の 歴史的なカメラの選定及び収集」にとりかかりました。将来は「日本にもカメラの博物館を」という気概はあったものの、当時はまだ難しいと思われており、まずは業界の協力を得ながら、中立的立場にある専門家で構成される「歴史的カメラ審査委員会」を発足させ、日本のカメラ技術の歴史をたどれる、技術的に意義のあるカメラを選定、収集を始めました。

そして1989(平成元)年、検査協会が輸出カメラの検査から文化活動に業務を移行するのに伴い、11月 29日に「日本カメラ博物館」が開館しました。審査委員会はその後もカメラの発達の歩みの中で技術的に意義のあるカメラについての審議を重ね、現在までに789点が選定され、そのほとんどが日本カメラ博物館に収蔵されています。

今回の展示では、通常の特別展スペースを拡大して日本の歴史的カメラを一堂に展示し、世界最大の生産数と最高レベルの技術力を誇り、世界中で非常に高いブランドイメージを獲得するに至った日本のカメラ技術発展の軌跡を、1903(明治36)年発売の「チェリー手提暗函」(レプリカ)から2008(平成20)年発売の最新デジタルカメラまで、時代を追ってご覧いただきます。





● 展示予定機種より


「チェリー手提暗函」(レプリカ) 
1903(明治36)年9月 小西本店(現コニカミノルタ) 2円30銭

アマチュア用カメラとして、日本で最初に量産されたボックスカメラ。名刺判乾板使用で、撮影した乾板を簡易なかき落とし装置によって順次底部に落とす。一枚羽根式シャッター付。円型穴絞り付。

「トウゴーカメラ」 
1930(昭和5)年1月 東郷堂 1円〜3円各種
紙製ホルダーに入ったシートフィルムを使用し、赤色の現像液で白昼現像できる初心者向けのボックスカメラ。多くの人々が写真を楽しむきっかけとなった入門機。

「ハンザキヤノン」 (写真)
1935(昭和10)年9月 精機光学研究所(現キヤノン) 275円 
キヤノン(精機光学研究所)が製造発売した最初のカメラ。ライカを範とした日本で最初のレンズ交換式35ミリ判フォーカルプレンシャッターの高級機。ニッコール50ミリF3.5付き。レンズ、ファインダー光学系、距離計連動機構は日本光学工業(現ニコン)、販売は近江屋写真用品(HANSA)が担当した。

「マミヤシックス機廖
1940(昭和15)年9月 マミヤ光機(現マミヤ・デジタル・イメージング) 248円
焦点調節をフィルム面の進退で行うバックフォーカス式焦点調節機構を採用した120フィルム使用の距離計連動スプリングカメラ。1945(昭和20)年に米軍中央購買局より大量注文を受けるなど、戦後輸出貢献カメラの花形的存在であった。

「リコーフレックス掘廖
1950(昭和25)年1月 理研光学工業(現リコー) 5,800円
120フィルム使用の普及価格で発売された二眼レフカメラ。発売時には銀座三愛ビルの前には人々が列をなしたとされ、「カメラブーム」の中心的存在となった。独特のギアトレイン式の前玉回転式焦点調節を採用。

「アサヒフレックス僑臓廖 兵命拭
1954(昭和29)年11月 旭光学工業(現HOYA) 27,900円 
撮影後にレフレックスミラーが自動復元する「クイックリターンミラー」機構を採用した35ミリ判一眼レフカメラ。撮影後ファインダー像のブラックアウトがなくなり、以後一眼レフカメラの発展に大きく寄与した。

「フジペット」 (写真)
1957(昭和32)年5月 富士写真フイルム(現富士フイルム) 2,250円 
120フィルムを使用する66判カメラ。絞りを絵表示とし、シャッターチャージとレリーズの順番を ↓△凌字で表示するなど、手軽な操作で撮影ができる初心者向けカメラ。フィルムの需要拡大を狙っての発売であったが、一大ヒット商品となった。

「ニコン F」 
1959(昭和34)年4月 日本光学工業(現ニコン)
 47,000円(ボディのみ)、71,500円(50ミリF2付)
ファインダー焦点板交換式、ミラーアップ機構付き35ミリ一眼レフカメラ。プロ用システム一眼レフとして高い評価を受けるF一桁シリーズの最初。採用されたニコンFマウントは50年経った今も基本は変わらない。

「ゼンザブロニカ(D)」 
1959(昭和34)年4月 ブロニカカメラ(現タムロン) 
99,500円(ボディのみ) 128,000円(75ミリF2.8付)
フィルムマガジン交換式、セルフタイマーを利用した長時間露出機構や、下降式クイックリターンミラーなど意欲的な機能を多く採用した6×6センチ判一眼レフカメラ。当初外観からハッセルブラッドとの類似性が指摘されたが、独自の機構は今も大きく評価されている。

「オリンパスペン」 (写真)
1959(昭和34)年9月 オリンパス光学工業(現オリンパス) 7,000円 

高級機並みの3群4枚構成Dズイコーレンズを採用し、6,000円で売るカメラを目指して開発された35ミリフィルム使用のハーフ判(18×24ミリ)カメラ。フィルム巻上げはボディ背面のギアを指の腹で回すリアワインディング方式を採用。ハーフ判のペンシリーズは累計販売台数1,700万台に達したとされる。

「オリンパス オートアイ」 
1960(昭和35)年4月 オリンパス光学工業(現オリンパス) 21,600円
国産カメラでは最初の自動露出(AE)機構を持つ35ミリ判透視ファインダーカメラ。簡易フラッシュマチック機構、絞り値をファインダーに表示する機構も備えていた。

「キヤノネット」 
1961(昭和36)年2月 キヤノンカメラ(現キヤノン) 21,600円

セレン光電池による自動露出(AE)機構を持つカメラ。AE機構はシャッター速度優先で、連動範囲外になるとレリーズが作動しない阻止装置付き。高級機から反映された機能を持ちながら普及価格を実現し、スペック、価格とも過去に例がなく、業界を震撼させ、公正取引委員会が調査に乗りだしたほどであったが、ベストセラー機種となった。

「リコー オートハーフ」 
1962(昭和37)年12月 理研光学工業(現リコー) 11,200円
固定焦点、セレン光電池式内蔵露出計による自動露出(AE)、フィルムのスプリング巻上機構を内蔵した全自動のハーフ判カメラ。デザインも意欲的なもので、オリンパスペンと並ぶヒット商品となった。

「トプコン REスーパー」 (写真)
1963(昭和38)年3月 東京光学機械(現トプコン)
43,700円(ボディのみ)、63,500円(58ミリF1.4付)
現代の一眼レフに引継がれる、レンズを通ってきた光を測定するTTL測光を初めて採用した35ミリ判一眼レフカメラ。レフレックスミラーと受光体のCdSを一体化した「ミラーメーター」を採用している。

「アサヒペンタックス ES」 (写真)
1971(昭和46年)11月 旭光学工業(現HOYA) 
60,000円(ボディのみ)、85,000円(55ミリF1.4付) 
光量記憶回路と電子シャッターを採用した世界最初のフォーカルプレンシャッター式TTL開放測光の絞り優先AE一眼レフカメラ。

「キヤノン AE−1」 
1976(昭和51)年4月 キヤノン
50,000円(ボディのみ)、82,000円(50ミリF1.4付) (写真)
カメラ動作をCPU制御とした一眼レフカメラ。ワインダー、エレクトロニックフラッシュも連係。大幅な電子化とモールド化によるコストダウンで低価格化を図り、発売から1年半で100万台を達成するヒット商品となった。

「コニカ C35AF(ジャスピンコニカ)」 
1977(昭和52)年3月 小西六写真工業(現コニカミノルタ) 42,800円
世界で最初に市販されたオートフォーカス(自動焦点)カメラ。「ジャスピンコニカ」の愛称で親しまれ、発売から約2年で生産100万台を越えるベストセラー製品となった。パッシブ型のハネウェル社VAFセンサーを搭載。

「キヤノン AF35M(キヤノンオートボーイ)」 
1979(昭和54)年11月 キヤノン 42,800円
"オートボーイ"の名で親しまれた35ミリ判コンパクトカメラ。LEDにより赤外光を放射し、反射光をセンサーで検出して暗闇でもピント合わせが可能なアクティブ式オートフォーカス機構、フィルム電動巻き戻し機構を採用し、大ヒット商品となった。

「オリンパス XA2」 
1980(昭和55)年4月 オリンパス光学工業(現オリンパス) 27,800円
キャップレスのカプセルカメラとして前ぶたを閉じるとゾーンフォーカス表記が自動的に過焦点距離となる2.7メートルにセットされる"オートパンフォーカス機構"を備える35ミリ判コンパクトカメラ。1981年度に「グッドデザイン大賞」をカメラとして初めて受賞。

「キヤノン スチルビデオカメラ RC−701」 
1986(昭和61)年5月 キヤノン 390,000円(ボディのみ) 
世界最初の市販製品となる電子スチルビデオカメラ。2インチフロッピーディスクにアナログ方式で画像を記録する。11−66ミリF1.2、50−150ミリF1.8、6ミリF1.8の3本の専用レンズの他、従来のキヤノンFDマウントのレンズも共用できる一眼レフ方式。プリンター、ビュアー、画像送受信機などとともに報道用システムとして発売された。

「ミノルタ α-7000」 (写真)
1985(昭和60)年発売 ミノルタカメラ(現コニカミノルタ) 
初めて実用的なAFシステムを搭載した一眼レフカメラとして世界中に大きな衝撃を与え、一大ヒット商品となった。AF機構はTTL位相差検出方式を採用し、AF駆動用のモーターはカメラボディに内蔵している。本機の登場により各社 一眼レフのAF化が促進された。

「キヤノン IXY」 
1996(平成8)年4月 キヤノン 48,000円
1996年4月に発売されたフィルムに磁気情報を採用したAPSシステム規格のコンパクトカメラ。カードサイズ、ステンレス外装のデザインが人気となり、APSシステムで唯一のヒットカメラとなる。

「リコー GR1」 
1996(平成8)年10月 リコー 90,000円
薄型ボディに28ミリレンズを備え、外装にマグネシウム合金を使用したコンパクトカメラ。従来28ミリレンズ搭載のコンパクトカメラは売れないとのジンクスを破り、作品づくりのできる高級コンパクトカメラとして評価された。

「オリンパス キャメディア C−1400L」 
1997(平成9)年10月 オリンパス光学工業(現オリンパス) 99,800円
2/3インチ140万画素CCDでの普及価格化を実現した、3倍ズームレンズ内蔵のレンズ非交換式一眼レフデジタルカメラ。本格的な写真画質のデジタルカメラ時代を拓いた。

「ニコン D1」 (写真)
1999(平成11)年9月 ニコン 650,000円 
APS−Cサイズの270万画素CCDを採用したデジタル一眼レフカメラ。業務用途に対応できる性能でありながら一般ユーザーも視野に入れた価格設定がなされ、デジタル一眼レフカメラ普及のきっかけとなった。

「コンタックス Nデジタル」 
2002(平成14)年5月 京セラ 800,000円
35ミリ判フィルム(24×36ミリ)と同じフルサイズのCCDを採用した世界最初の一眼レフカメラ。画素数は629万画素。

「シグマ SD9」 
2002(平成14)年10月 シグマ 200,000円

RGBの三色をCMOS1ピクセル内から取り出せる「Foveon X3 イメージセンサー」採用の一眼レフデジタルカメラ。

「ミノルタ ディマージュA1」 
2003(平成15)年9月 ミノルタ(現コニカミノルタ) 130,000円
手ぶれに合わせて2/3インチ500万画素CCDをシフトする独自のボディ内手ぶれ補正機構を初めて採用したレンズ非交換式一眼型デジタルカメラ。CCDシフト方式のぶれ補正は、その後レンズ交換式一眼レフカメラへ搭載される技術へと発展した。


 

※価格は発売当時の価格です。
※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。


タイトル 日本カメラ博物館 開館20周年特別展
「メイド・イン・ジャパン 日本のカメラ100年の歩み」
開催期間 2009年9月15日(火)〜2010年2月7日(日)
出品点数 カメラ:約750点(予定)、その他資料等
常設展等 常設展として「ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ」などを展示
開館時間 10:00〜17:00
休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)
年末年始(2009年12月28日〜2010年1月4日)

入館料 一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円
所在地 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル(地下 1 階)
交通機関
東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1分
東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四 =晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
JR東京駅からは、東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

※詳細は「アクセス・利用案内」のページをご覧下さい。
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*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。

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