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日本カメラ博物館 特別展


「ツァイス・イコン・カメラ展」

協力:全日本クラシックカメラクラブ


後援:ドイツ連邦共和国大使館

開催期間:2010年6月29日(火)〜11月21日(日)※

第1期:6月29日(火)〜8月29日(日)
ツァイス・イコン成立前史 〜ドイツ4大メーカーのカメラ〜

第2期:9月7日(火)〜11月21日(日)
ツァイス・イコンの成立 〜4社合同・世界最大のカメラメーカー誕生〜

※8月30日(月)〜9月6日(月)は展示替えのため休館
10月16日(土)は設備点検のため休館

 



 

(手前)「フォト ステレオ ビノクル」  1899(明治32)年  C.P.ゲルツ
(左) 「イカ アトム 53号」  1909(明治42)年  イカ
(右) 「エルマノックス フレックス」 1925(大正14)年頃  エルネマン
(奥) 「コカレッテ」  1920(大正9)年  コンテッサ・ネッテル

日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、2010年6月29日(火)から11月21日(日)まで、全日本クラシックカメラクラブ(AJCC)と協力し、特別展「ツァイス・イコン・カメラ展」を開催します。

1926年、第一次世界大戦後の大不況から脱するため、ドイツのカール・ツァイス主導のもと、カメラ・光学メーカーとして古い歴史を持つイカ、エルネマン、ゲルツ、コンテッサ・ネッテルの4大 カメラメーカーが大同団結し誕生したのが「ツァイス・イコン」です。この大同団結以来、第二次世界大戦後にかけてツァイス・イコンは世界最大かつ最高の技術を持つカメラ会社として、ドイツはもとより全世界のカメラに絶大な影響を及ぼしました。中でも発展途上にあった日本のカメラはツァイス・イコン製カメラから多くを学び、後の成功の礎としました。

今回の特別展では会期を2期に分け、ツァイス・イコン・カメラの歴史を展示、紹介いたします。第1期はツァイス・イコン成立までのイカ、エルネマン、ゲルツ、コンテッサ・ネッテルのドイツ4大カメラメーカーのカメラを主体に、第2期ではツァイス・イコン成立後のカメラを紹介いたします。また、ツァイス・イコンのカメラでAJCC会員が撮影した写真作品もカメラと併せて展示しいたします。

ツァイス・イコン・カメラをとりあげた展示としては、最も充実した内容の特別展となる予定です。会期中にはAJCC主催でツァイス・イコン・カメラの講演会も開催いたします。


全日本クラシックカメラクラブ(AJCC)
古いカメラを廃棄から救い、蒐集、研究し、撮影を楽しむことを目的にクラシックカメラを愛好する人々が参集し、1980(昭和55)年に設立。会員は日本全国のほか台湾、アメリカにもおり、現在約250名が在籍。研究会や撮影会なども随時開催している。



● 第1期の展示予定機種より


●イカのカメラ
イカは1909年にドイツの有力メーカーであるヒュティッヒ、クリューゲナー、ビュンシェ、カール・ツァイス・パルモスが合併して発足した会社で、さらに1911年にスイスのツーラウフが加わった。多種類のカメラを生産したが、今回はこれら各社のカメラも展示する。

イカ アトム ca Atom 1908(明治41)年 (写真)
ヒュティッヒから発売された4.5×6センチ判の乾板カメラで、イカ時代も引き続き生産された。アトム判と呼ばれるカメラの元祖。縦型ボディの「51号」や横型ボディの「53号」などがあった。

ミニマム パルモス Minimum Palmos 1909(明治42)年
カール・ツァイス・パルモスから発売されたフォーカルプレンシャッター付きのクラップ型乾板カメラ。当初は6.5×9センチ〜10×15センチまで4種類のモデルがあったが、1924年に4.5×6センチ判が追加発売された。イカ時代まで作られた。

ポリスコープ Polyscop 1910(明治43)年頃
ツーラウフで発売された4.5×10.7センチのステレオ乾板カメラ。イカ時代にも引き継がれ、その最終型がツァイス・イコン時代にも引き継がれた。乾板12枚入りのマガジンが用意されていた。蛇腹式のフォールディング型とボックス型の2種類がある。

イカレフレックス ca Reflex 1910(明治43)年頃
フォーカルプレンシャッター付きの大型一眼レフ。6.5×9センチ判から13×18センチ判まで7種類あった。

ユニバーサル ジュエル Universal Juwel 1909(明治42)年頃
蛇腹3段延ばしのフォールディング型万能乾板カメラ。9×12センチと13×18センチ判の2種類ある。この種のカメラでは最も高級機で各種レンズシフト、ベッドのダウン機能、レボルビングバック付き。ツァイス・イコン時代まで製造された。

デルタ Delta 1898(明治31)年ほか
クリューゲナーでは、ロールフィルム用のハローに対する乾板カメラがデルタで、縦型、横型に加え各種サイズの極めて多くのモデルがあった。

ロイド Lloyd 1900(明治33)年
ヒュティッヒから発売されたロールフィルムカメラ。最初期のものは6.5×11センチ判で1897年にコダックが発売したNo.1フォールディング・ポケット・コダックを範としたように見える。1904年発売の9×12センチ判はデザインも変わり、以後多くのモデルが作られてイカ、さらにツァイス・イコン時代の1930年頃まで製造された。13×18センチ判の縦型ロイドはこれもロールフィルムカメラの先駆であるコダックに強く影響されている。

ニクセ Nixe 1900(明治33)年
ビュンシェから発売された9×12センチ判の縦型ロールフィルムカメラ。イカ時代までは6×9センチ判も作られたが、ツァイス・イコン時代ではイカレッテを越えるサイズのカメラとなった。イカ以前のロールフィルムカメラでは最も長く製造されたカメラで、1936年ごろまで新モデルが出された。

イカレッテ carette 1912(大正元)年
イカから発売されたフォールディング型ロールフィルカメラ。当初は6×6センチ判と6×9センチ判だったが、後に6.5×11センチ判や4×6.5センチ判が発売された。ツァイス・イコン時代にも引き継がれ1936年にも新モデルが発売された。イコンタが発売されても当時はイカレッテのほうが高級機であった。多くのモデルがある。

●エルネマンのカメラ
エルネマンは1889年に設立された会社で、カメラ以外に映画用の撮影機や映写機でも有名。ツァイス・イコンの本社はエルネマンタワーと呼ばれるエルネマンの本社工場が使われた。しかしエルネマンのカメラは合併後初期を除いてほとんど残らなかった。

ヘーグ 将供Heag 将供1908(明治41)年頃
2段伸ばし9×12センチ判のフォールディング型乾板カメラ。当時の高級素材であったアルミニウムのボードとクロームの金具を使用し、赤蛇腹と黒のボディが美しい。

エルマノックス Ermanox 1924(明治13)年
フォーカルプレンシャッター付きの乾板カメラ。レンズにはエルノスターF1.8とF2.0の2種類があった。当時としては常識を破る明るいレンズが付けられており、ザロモン博士がエルマノックスF1.8を使用して国際会議場で屋内のスナップ写真を撮ったことで有名になった。

エルマノックス フレックス Ermanox Flex 1925(大正14)年頃 (写真)
大口径レンズのエルノスター10.5センチF1.8を装備した一眼レフカメラ。上下走行のフォーカルプレンシャッターは1/20〜1/1200秒。焦点調節はヘリコイド式。

ボベッテ Bobette 1925(明治14)年
裏紙付き無孔の35ミリフィルムを使用する小形カメラ。ストラット型の儀燭肇侫ールディングタイプの況燭ある。況燭離譽鵐困砲魯┘襯離好拭F2.0の付けられたものがある。当時ネガで撮影後ポジのスライドを作って投影を楽しんだと言われる。これだけはツァイス・イコン時代に新しい儀燭作られている。

●ゲルツのカメラ
ゲルツは1886年に設立された会社で、カメラだけでなく大レンズメーカーでもあった。ダゴールF6.8が優秀なレンズとして評価が高い。創始者のC.P.ゲルツはツァイス・イコン設立3年後に亡くなり、ゲルツのカメラはボックス・テンゴール(第2期に展示)を除きほとんど残らなかった。

アンシュッツ カメラ Anschutz Camera 1895(明治28)年
フォーカルプレンシャッター付きクラップ型フォールディングカメラ。6.5×9センチ、9×12センチ、10×13センチ判の3種類があり、プレス用に多く使われた。後にアンゴー(Ango)の名称になっていく。

フォト ステレオ ビノクル Photo Stereo Binocle 1899(明治32)年 (写真)
双眼鏡型のステレオカメラ。レンズはダゴール75ミリF6.8、シャッターはギロチン式。乾板はセパレート方式。アイピースの交換により双眼鏡にもなる。

ベスト ポケット テナックス Vest Pocket Tenax 1909(明治42)年
ベストのポケットに入る小型4.5×6センチ判乾板カメラ。

●コンテッサ・ネッテルのカメラ
コンテッサ・ネッテルは1919年にネッテルとコンテッサが合併して設立された。社長のナーゲル博士はツァイス・イコン成立後の1928年に会社を辞め、後にレチナを作ったドクター・ナーゲル・カメラヴェルクを設立したことで有名。以下のカメラは全てツァイス・イコン時代も継続生産された。

ミロフレックス Mirofrex 1925(大正14)年
乾板用大型一眼レフで、1/2000秒のフォーカルプレンシャッター付き。6.5×9センチ、9×12センチ、10×15センチ判があった。

チトスコープ Citoskop 1924(大正13)年
4.5×10.7センチ判の乾板用3眼式ステレオカメラ。真中のレンズの像は上部の折り畳み式ファインダーに導かれる。

ピコレッテ Piccolette 1919(大正8)年
4×6.5センチ、いわゆるベスト判のロールフィルムカメラでベスト・ポケット・コダックの機構的弱点を克服したと言われる。

コカレッテ Cocarette 1920(大正9)年頃 (写真)
ロールフィルム用ベースボード型フォールディングカメラで、5×7.5センチ、6×9センチ、6.5×11センチ判がある。イカレッテに対抗するカメラであったがツァイス・イコン時代にも製造された。


 

 

※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。

タイトル 日本カメラ博物館 特別展 「ツァイス・イコン・カメラ展」
開催期間 2010年6月29日(火)〜11月21日(日)※

●第1期:6月29日(火)〜8月29日(日)
ツァイス・イコン成立前史 〜ドイツ4大メーカーのカメラ〜
●第2期:9月7日(火)〜11月21日(日)
ツァイス・イコンの成立 〜4社合同・世界最大のカメラメーカー誕生〜

※8月30日(月)〜9月6日(月)は展示替えのため休館
10月16日(土)は設備点検のため休館
出品点数

カメラ:約180点(予定)、その他関連資料や、展示しているカメラで撮影した写真作品も併せて展示。

講演会

●第1期講演会(予定)
7月17日(土)、24日(土) (前編・後編)
カメラの歴史とツァイス・イコンの成立、ツァイス・イコンのカメラが日本に与えた影響、など

●第2期講演会(予定)
10月2日(土)、9日(土) (前編・後編)
ツァイス・イコン成立後のカメラ、世界最初のアイレベル一眼レフは、など

常設展等 常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、「カメラ体験コーナー」、「分解パネルコーナー」などを展示
開館時間 10:00〜17:00
休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)

入館料 一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円
所在地 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル(地下 1 階)
交通機関
東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1分
東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四 =晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
JR東京駅からは、東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

※詳細は「アクセス・利用案内」のページをご覧下さい。


*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。

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