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日本カメラ博物館 特別展


「ツァイス・イコン・カメラ展」

協力:全日本クラシックカメラクラブ


後援:ドイツ連邦共和国大使館


第2期:9月7日(火)〜11月21日(日)

ツァイス・イコンの成立 〜4社合同・世界最大のカメラメーカー誕生〜

10月16日(土)は設備点検のため休館



(左) 「コンタフレックス860/24」  1935(昭和10)年
(中) 「コンタックス540/24」 1932(昭和7)年
(右) 「スーパーイコンタ530/2」 1934(昭和9)年

日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、2010年9月7日(火)から11月21日(日)まで、特別展「ツァイス・イコン・カメラ展 第2期:ツァイス・イコンの成立 〜4社合同・世界最大のカメラメーカー誕生〜」を開催します。

本特別展は、クラシックカメラを愛好する全日本クラシックカメラクラブ(AJCC)の協力のもと、ドイツ連邦共和国大使館の後援及び日独交流150周年の記念事業の認定を得て、世界最大のカメラメーカーであったツァイス・イコンの誕生と発展の歴史を紹介します。

去る8月29日まで開催した第1期では、ツァイス・イコン成立までのイカ、エルネマン、ゲルツ、コンテッサ・ネッテルのドイツ4大カメラメーカーの製品を主体に展示しました。

第2期となる9月7日からは、ツァイス・イコン成立後のカメラを紹介いたします。

1926(大正15)年にツァイス・イコンが成立し、オリジナルとして最初のカメラであるイコネッテが1928(昭和3)年に発売されました。続いてツァイス・イコンのカメラの代表とも言えるイコンタが翌1929年に発売、一眼レフカメラは1930年代後半から開発が始まり、1949年には布幕横走りフォーカルプレーンとペンタプリズムを取り入れたアイレベルのコンタックスSが開発され、このモデルは後に続く一眼レフに大きな影響を与えました。
1953(昭和28)年には、レンズシャッターによる一眼レフのコンタフレックスが開発され、その他、イコンタ35から始まるエントリー機路線も成功をおさめましたが、1950年代後半から進出した日本製カメラに押されて、徐々にカメラ製造から撤退への道を歩むようになります。

そして、コンタックスSを開発し、アイレベル一眼レフの道を開いたドレスデンのツァイス・イコンは、1956(昭和31)年にスチルカメラの製造から撤退。コンタフレックスを開発し、レンズシャッターによる一眼レフと自動露光で新境地を開いたシュトゥットガルトのツァイス・イコンも1972(昭和47)年にカメラ界から撤退しました。

今回の展示では、世界最大のカメラメーカーとなったツァイス・イコンの製品の数々とその歴史を、ご覧いただきます。また展示では、今年創立30周年を迎えるAJCCの会員がツァイス・イコンのカメラで撮影した写真作品もカメラと併せて展示し、さらに、本特別展に関連し、10月2日(土)と9日(土)には、AJCC主催による、シンポジウムも開催されます。どうぞお楽しみ下さい。


全日本クラシックカメラクラブ(AJCC)
古いカメラを廃棄から救い、蒐集、研究し、撮影を楽しむことを目的にクラシックカメラを愛好する人々が参集し、1980(昭和55)年に設立。会員は日本全国のほか台湾、アメリカにもおり、現在約250名が在籍。研究会や撮影会なども随時開催している。



● 第2期の展示予定機種より


ボックステンゴール 54/18 Box Tengor 54/18 1930(昭和5)年
ベスト半裁判のボックステンゴールはツァイス・イコン時代に発売され、最初の名称もボックステンゴールであった。最初期のものはワイアフレームファインダーの上部が直線状であったが、数ヵ月後に本機のように一部が円弧状になった。

イコネッテ502/12 Ikonette 502/12 1928(昭和3)年

最初のイコネッテ。絞りはF9、11、32の3段階表示である。シャッターの切り替え表示がレンズボード前面にある。また裏蓋を脱着するためにボディ横に付けられたロック用の爪はレンズ方向に動かすように作られている。

イコンタ520/2 Ikonta 520/2 1929(昭和4)年
1929年のカタログに出ているものと同じカメラで、このときレンズとシャッターの組み合わせはこれしかなかった。八角形のボディでフレームファインダーはなく、反射ファインダーのみであった。

スーパーイコンタ530/2 Super Ikonta 530/2 1934(昭和9)年 (写真)
セミ判と同じ1934年に発売された最初の6×9cm判スーパーイコンタ。ファインダーは逆ガリレイ型でボディシャッターはない。最初からセミ判兼用機として作られ、ファインダーには接眼部と対物部の間に起立型セミ判用マスクがある。

ネッター515/2 Nettar 515/2 1934(昭和9)年
最初に発売されたネッター。ボディは12角形で前蓋内側にレリーズが収納されている。シャッターのネッターはデルバル相当品。初期のネッターのシャッターには本機のような六角形の飾りプレートが付けられていた。張り革にも縦縞がある。

コリブリ523/18 Kolibri 523/18 1935(昭和10)年
明るいレンズのビオターF2の付いた最高級機。焦点距離がテッサーより短く、結果としてレンズの鏡筒が10mm短い。明るいレンズ付きなのでナハト・コリブリ(英語式にはナイト・コリブリ)と呼ばれた。

イコフレックス850/16 Ikoflex 850/16 1934(昭和9)年
最初に発売されたオリジナルのイコフレックスで、ファインダーの前板部分が階段状になっていて黒のエナメルが塗られている。通称コーヒー缶と呼ばれる。フィルムは中の箱を底から引き出して装填する。巻き上げは前面下にたたみまれているレバーによる。

エルコナI Ercona I 1948(昭和23)年
1938年に発売されたイコンタ521/2と同じデザインの6×9cm判と6×6cm判兼用機。レンズはテッサーだがシャッターにはプロンター系のテンポールが付けられている。

コンタックスI 540/24 Ver.1 1932(昭和7)年 (写真)
ツァイスグループの保有する最高の資源を投入し、その技術力を世界に誇示することを目的として企画・開発されたカメラ。ボディには、軽量で強固なシルミン(Al-Si系アルミ鋳物合金)が使われている。戦後、日本でも重用され、エンジニアリングプラスチックやマグネシウム合金にその座を譲るまで、その地位を保持してきた。外装は、黒のエナメル塗装、黒革、ニッケルメッキの組み合わせである。そのため、ブラックコンタックスの愛称で呼ばれている。

コンタフレックス860/24 Contaflex 860/24 1935(昭和10)年 (写真)
ツァイス・イコンが技術の粋を結集した世界に類をみない35mm二眼レフで、史上初のセレン露光計(非連動)内蔵機でもある。35〜135mmの8本の交換レンズに加えて、コンタックスのレンズも改造により使えた。コンタックスI型の1.4倍も高価だった。

テナックスII 580/27 Tenax II 580/27 1938(昭和13)年
24×24mm判のコンパクトなキャンディッド・カメラ。ワンアクションのレバーによるフィルムとシャッターの巻き上げ。ビハインド・ザ・レンズ・シャッターによるレンズ交換、ドレーカイルの連動距離計など、ツァイス・イコンの技術力を誇示している。

コンタックスS Ver. 1 Contax S Ver. 1 1949(昭和24)年
1949年のライプチッヒ春の見本市に登場。シャッター速度は1/500秒まで。ごく初期の製品を除き1 / 250秒から1/200秒に変更されている。シャッター・ノブは円盤型で矢印付き。シンクロ端子は三脚穴の中にある。

コンタックスD Ver. 1 Contax D Ver. 1 1951(昭和26)年
カメラ名がコンタックスDに変わり、aの字体が変更された。商標はエルネマンタワー(小)になった。ボディは、コンタックスS V er. 3 と共通である。エルネマンタワーの商標登録は1951年なので、そのための先行モデルであろう。

コンタックスIIa 563/24 Contax IIa 563/24 1950(昭和25)年
ボディ背面に、機械的なシンクロ端子が設けられた。シンクロ端子とスピードライト/フラッシュガンとの間には、それぞれ専用の接続ケーブルをつかって、タイミングの調整を行なっている。

コンタックスIIIa 564/24 Contax IIIa 564/24  1954(昭和29)年
単独露光計を搭載した。ホディ背面に、機械的なシンクロ端子が設けられ、スピードライトとフラッシュガンとの間には、それぞれ専用の接続ケーブルを使ってタイミングの調整を行っている。

コンタフレックス861/24 Contaflex 861/24 1953(昭和28)年
シュトゥトガルトのツァイス・イコンが、新製品として世に問うたのがこのモデルである。35mm一眼レフでレンズシャッターの採用は世界初であり、自動絞りの採用も最初である。焦点調節は前玉回転式である。

ハンブルトニアンHambletonian 1952(昭和27)年頃
ボディはコンタックス(Ver.7)で、製造年は1952年と推定できる。カメラ名はハンブルトニアン、レンズマークの商標の位置には朱のDが刻印されている。前板は、新しく彫刻されたもので、既存品の流用ではない。

コンタレックス10.2401Contarex 10.2401 1959(昭和34)年
ペンタプリズム前に置かれたセレン受光素子が外観上の特徴。フォーカルプレンシャッターの一眼レフでは、最初の露光計連動のカメラとなった。レンズには絞り環がなく、ボディ側で操作し、絞り値はファインダー内に表示される。

イカレックス35 10.2200 Icarex 35 10.2200 1966(昭和41)年
ファインダーとスクリーンが交換可能で、インスタント・リターン・ミラー、完全自動絞りを備えた一眼レフである。ベースとなったのは、フォクトレンダーのベッサフレックスで、ボディをツァイス・イコン型に変更している。

イコンタ35 (前期) 522/24 Ikonta 35 (Early Model) 522/24 1947(昭和22)年
トッププレートにアクセサリーシューがないものを前期とする。巻き上げ機構にバリエーションがあり、巻き上げキー、巻き上げノブ、速写ケースにいれたまま巻き上げられるよう連結穴付きのノブなどがある。

 

※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。

タイトル 日本カメラ博物館 特別展 「ツァイス・イコン・カメラ展」
開催期間 ●第2期:9月7日(火)〜11月21日(日)
ツァイス・イコンの成立 〜4社合同・世界最大のカメラメーカー誕生〜

※8月30日(月)〜9月6日(月)は展示替えのため休館
10月16日(土)は設備点検のため休館
出品点数

カメラ:約250点(予定)、その他関連資料や、展示しているカメラで撮影した写真作品も併せて展示。

講演会

●第2期講演会
10月2日(土)、9日(土) (前編・後編)
ツァイス・イコン成立後のカメラ、世界最初のアイレベル一眼レフは、など

常設展等 常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、「カメラ体験コーナー」、「分解パネルコーナー」などを展示
開館時間 10:00〜17:00
休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)

入館料 一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円
所在地 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル(地下 1 階)
交通機関
東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1分
東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四 =晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
JR東京駅からは、東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

※詳細は「アクセス・利用案内」のページをご覧下さい。


*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。

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