日本カメラ博物館のlogo

日本カメラ博物館 特別展


「技術のルーツをたどる  カメラはじめて物語」

開催期間:2011年7月12日(火)〜10月23日(日)



(左) 世界最初の自動焦点(AF)カメラ 
「コニカ C35AF」 1977(昭和52)年 小西六写真工業(現:コニカミノルタ)(日本)
(右) 世界最初の自動露出(AE)カメラ
「スーパーコダック 620」 1938(昭和13)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
(中) 世界最初に市販されたレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ
「コダック プロフェッショナル デジタルカメラシステム DCS」 1991(平成3)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
※ベースボディは「ニコンF3 ハイアイポイント」 1982(昭和57)年 日本光学工業(現:ニコン)(日本)



日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、2011年7月12日(火)から10月23日(日)まで、特別展「技術のルーツをたどる カメラはじめて物語」を開催します。

1827(文政10)年頃にフランスのジョセフ・ニセフォール・ニエプスがアスファルトを使用した化学的に固定画像を形成する「写真」を発明したのち、1839(天保10)年にフランスのルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが現代につながる実用的な写真術を公表してから約170年。その間に写真術は銀板から湿板、乾板、フィルム、黒白からカラー、そしてデジタルへと飛躍的な進化を遂げました。同時にカメラも画家の道具であった「カメラ・オブスキュラ」を基にしたものから、写真用として光学的計算に基づいて設計されたレンズの採用やボディの金属化、感度向上に伴う機械式シャッターの採用、露出計の内蔵さらには露出の自動化(AE)、各部機構の電子化および自動焦点(AF)機構の採用など、木製暗箱から精密機械を経て、現在の姿で ある電子機器へと発展してきました。

 これらカメラ技術発展の歴史においては、必ず革新的な機構をはじめて採用した機種の存在があります。1台のカメラが採用した機構がその後広く採用されて改良を加えられ、現在では一般的なものとなっている例は決して少なくありません。また、厳密には最初ではなくても、完成度の高さで「実質的な初号機」とされている例も多々あります。

 今回の特別展では、写真やカメラに関する「はじめて」をテーマに、夏休み期間にオーバーラップさせて、若い人たちにむけてカメラの機構や構造の「ルーツ」をたどることができる展示を行い、現在に至る写真とカメラの歴史をよりやさしくご紹介いたします。また、開催期間中には今回のテーマと連動した講演会も予定しております。




● 展示予定機種より


●世界最初の市販カメラ
 「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」
1839(天保10)年 アルフォンス・ジルー(フランス)
ボディ側面に実用的な写真術の発明者であるダゲールが署名したプレートが貼付された世界最初の市販カメラ。焦点調節はピントグラスの付いた後部木箱を動かすスライディングボックス方式を採用。

●世界最初のロールフィルム専用カメラ
 「ザ・コダック」
1888(明治21)年 イーストマン乾板&フィルム社(現:イーストマン・コダック)(アメリカ)
あらかじめフィルムを装填して発売し、撮影後はフィルムの入ったカメラごと送り返すとプリントと共に再びフィルムが入ったカメラが送付されるというシステムをとるなど、初めて写真に親しむ大衆に向けた機種。発売当初は  紙ベース剥ぎ取り式ロールフィルムを使用して63ミリ円形の画面を100枚撮影可能。

●世界最初の連動距離計内蔵カメラ
「No.3A オートグラフィック・コダック・スペシャル」
1916(大正5)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
焦点調節に連動して撮影距離を測定する「連動距離計」を備えた最初のカメラ。先進的な機構であったが、実用的な構造ではなかったため普及には至らず、本格的な実用化は1930年代に入ってからとなった。

●世界最初の金属製小型二眼レフカメラ
「ローライフレックス」
1929(昭和4)年 フランケ&ハイデッケ(ドイツ)
同社が製作していた三眼式ステレオカメラ「ローライドスコープ」をベースにして作成した機種。その後の金属製二眼レフカメラの基本となった構造を持つ。当初は60×60ミリの画面サイズに適合した117フィルム用であったが、後に同じ60ミリ幅の120フィルム用となった。

●世界最初の金属製小型一眼レフカメラ
 「エキザクタ」
1933(昭和8)年 イハゲー(ドイツ)
127フィルムを使用する一眼レフカメラ。金属製精密一眼レフカメラの始祖とされる。最速1/1000秒のフォーカルプレンシャッターを備える。後に35ミリフィルム用の「キネ・エキザクタ」へと発展した。

●世界最初の電気露出計内蔵カメラ
 「コンタフレックス」
1935(昭和10)年 ツァイス・イコン(ドイツ)
金属製フォーカルプレンシャッターを備えたレンズ交換可能な35ミリ二眼レフカメラ。当時世界最大級のカメラメーカーであったツァイス・イコンの持つ生産技術を最大限に発揮。発売当時たいへん高価な機種として話題を集めた。

●世界最初の自動露出(AE)カメラ
 「スーパーコダック620」
1938(昭和13)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
世界最初の自動露出(AE)機構を備えたカメラ。内蔵露出計の受光体にはセレン光電池を採用している。連動距離計やクランク式のフィルム巻き上げ機構を備えるなど先進的な機構を持つ。

●世界最初のインスタントカメラ
 「ポラロイド ランドカメラ95」
1948(昭和23)年 ポラロイド(アメリカ)
同社のエドウィン・ランドが発明したインスタント写真システムに対応した最初の機種。「ピクチャーロール」と呼ばれる感光材料を使用し、色調はセピアのモノクロ画像であった。形態は蛇腹を使用したフォールディングカメラ型。


●世界最初のTTL測光露出計内蔵カメラ※
 「トプコン REスーパー」
1963(昭和38)年 東京光学機械(現:トプコン)(日本)
レンズを通ってきた光を測定するTTL露出計を内蔵したレンズ交換式35ミリ一眼レフカメラ。ペンタプリズム交換式のため、レフレックスミラーと受光体を一体化した「ミラーメーター」を採用している。 ※TTL=Through The Lens

●世界最初の電子シャッター採用カメラ
 「ポラロイド ランドカメラ オートマチック100」
1963(昭和38)年 ポラロイド(アメリカ)
それまでの機械的制御から電子回路と電磁石を採用した「電子シャッター」を装備したインスタントカメラ。本機で実用化された機構はその後現在に至るまで広く普及する電子シャッターの基本形となった。

●世界最初のストロボ内蔵35ミリカメラ
 「フォクトレンダー ビトローナ」
1964(昭和39)年 フォクトレンダー(西ドイツ)
世界ではじめてエレクトロニックフラッシュ(ストロボ)を内蔵した35ミリカメラ。ただし電源などを収納した大型グリップを装着する必要があり、実用的な製品の誕生は約10年後の「コニカC35EF」になる。

●世界最初の自動焦点(AF)カメラ
 「コニカ C35AF」
1977(昭和52)年 小西六写真工業(現:コニカミノルタ)(日本)
世界で最初に市販された電気的なAFモジュールを採用した自動焦点(AF)カメラ。「ジャスピンコニカ」の愛称で親しまれ、発売から約2年で生産100万台を越えるベストセラー製品となった。

●世界最初のAF一眼レフカメラ
 「ポラロイド SX-70 ソナーオートフォーカス」
1978(昭和53)年 ポラロイド(アメリカ)
超音波を使用する独自のAF機構を採用したインスタントカメラ。超音波を被写体に向けて発信して戻った超音波を瞬時に検出し、往復時間を内蔵水晶時計で計りマイクロモーターでレンズを動かして焦点調節を行う。

●世界最初の電子カメラ
 「ソニー マビカ 試作機」
1981(昭和56)年 ソニー(日本)
フィルムの代わりに光を電気信号に変える固体撮像素子CCD(電荷結合素子)を使用した世界最初の電子スチルカメラ。当初はフロッピーディスクへのアナログ記録方式であったが、のちに画像記録方式をデジタルに改め、駆動部分の ない半導体メモリーに記録するようになり大きく発展する「デジタルカメラ」の原点となった製品。

●世界最初のAF35ミリ一眼レフカメラ
 「ペンタックス ME-F」
1981(昭和56)年 旭光学工業(現:HOYA)(日本)
世界で最初にTTL・AF機構を採用した35ミリ一眼レフカメラ。ボディ内にコントラスト検出のAFセンサーを設け、モーターを内蔵した専用レンズと組み合わせることによりAF撮影が可能であった。

●世界最初の市販レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ
 「コダック プロフェッショナル デジタルカメラシステム DCS」
1991(平成3)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
「ニコンF3」のボディをベースに130万画素のCCDを組み込んだ初の市販レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ。価格はワンセットで20,000〜25,000ドル(日本国内価格352〜417万円)。

●世界最初の手ぶれ補正機構内蔵カメラ
 「ニコン ズーム700VR QD」
1994(平成6)年 ニコン(日本)
ジャイロ式の光学的手ぶれ補正機構を内蔵した最初の35ミリコンパクトカメラ。


 

※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。

タイトル 日本カメラ博物館 特別展「技術のルーツをたどる カメラはじめて物語」
開催期間 2011年7月12日(火)〜10月23日(日)
出品点数 カメラ約250点や、レンズ、その他関連資料などを展示。
講演会 開催期間中に今回のテーマと連動した講演会を予定
常設展等 常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、「カメラ体験コーナー」、「分解パネルコーナー」などを展示
開館時間 10:00〜17:00
休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)
※ゴールデンウィーク期間中(4/29〜5/8)は休まず開館

入館料 一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円
所在地 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル(地下 1 階)
交通機関
東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1分
東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四 =晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
JR東京駅からは、東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

※詳細は「アクセス・利用案内」のページをご覧下さい。
日本カメラ博物館の地図


*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。

ホームページ
JCIIトップページへ