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日本カメラ博物館 特別展


「フランスカメラ展」

開催期間:2012年11月20日(火)〜2013年2月24日(日)

協力:全日本クラシックカメラクラブ(AJCC)
   ニエプス・リュミエールクラブ
後援:在日フランス大使館

フランスカメラ展

(写真上から)
シクロープ3.5 1951年
ステレオ・フォトスフェール 1892年
シュバリエ・ダゲレオタイプカメラ 1841年

日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、2012年11月20日(火)から2013年2月24日(日)まで、全日本クラシックカメラクラブ(AJCC)の協力により、特別展「フランスカメラ展」を開催します。

デジタルカメラの普及により縮小しているフィルムカメラですが、170年以上の長きにわたり銀塩写真というメディアを支えてきた歴史は、決して忘れ去ることはできません。この展示では、写真が発祥した国であるフランスのカメラを展示し、写真文化の礎となったフランスカメラの歴史を紹介します。なお、本特別展は、フランスのニエプス・リュミエールクラブの協力、在日フランス大使館の後援もいただいております。

写真の誕生は1820年代、フランス人のニエプスによってもたらされました。絵を描くための光学器具である「カメラ・オブスキュラ」を利用し、アスファルトを主原料とした感光材料で画像の固着に成功しました。この研究を引き継いだ同じくフランス人のダゲールは、より実用的な写真術である銀板写真(ダゲレオタイプ)を発明し、1839(天保10)年に公表しました。同時に世界初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」も発売され、写真はフランスから世界へと普及していきます。以降、19世紀から20世紀にかけてフランスでは多くのカメラが製造され、イギリス、アメリカ、ドイツをはじめとする世界のカメラに多大な影響を与えました。 日本には1848(嘉永元)年、鎖国中にも関わらず長崎に着いたオランダ船によりダゲレオタイプカメラ一式が輸入され、後の日本の写真文化とカメラ生産の礎となりました。

20世紀半ばになると、ドイツそして日本製カメラが世界を席巻し、1980年代を待たずにほとんどのフランス製カメラは姿を消してしまいます。現在となっては、フランス製カメラはあまりポピュラーなものとはいえないかもしれません。しかし、フランス製カメラには写真の誕生とともに歩んだ長く深い歴史があり、フランスならではといえる独自のエスプリを発見することもできます。

今回の特別展では、ニエプス、ダゲール以来、写真の黎明期から20世紀後半に至る、栄光あるフランスのカメラ約330点を、AJCC会員コレクションと日本カメラ博物館所蔵品から出展し、カメラが生産された当時の歴史的、文化的背景も含めてわかりやすく紹介いたします。また、展示品のカメラで撮影した作例 写真もカメラと併せて展示いたします。


● 展示予定機種より

ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ Giroux Daguerreotype camera
■1839(天保10)年 ■A. ジルー(Alphonse Giroux & Co.)
ダゲールが発明した世界最初の市販カメラ。素材はクルミ材。焦点調節はピントグラスの付いた後部木箱を手で動かす、スライディング・ボックス・タイプ。

デュブロニNo.2  Dubroni No.2
■1864(元治元)年 ■G. J. ブルダン(G. J. Bourdin)
カメラ内で現像処理を行う最初期のカメラの1つ。数あるデュブロニタイプの中で最小のカメラ。 本セットには器具、薬品等撮影に必要なもの一式がそろっている。発明者のBourdin の名前を組み替えDubroni の名称にした。

ステレオ・フォトスフェール  Steleo Photosphere
■1892 (明治25)年 ■フランセーズ・ド・フォト(Francaise de photo.)
独特な形状が特徴のフォトスフェールのステレオ・バージョン。シャッターはお椀を伏せたようなレンズ基部の内面に沿って作動するスフェリカルシャッターで、タイム(T)と変速が可能。

リュミエール シネマトグラフ  Lumiere Cinematographe
■1895(明治28)年 ■リュミエール(Lumiere)
感光材料の製造を手がけていたリュミエールが製造した、上映方式として世界最初期のシネカメラ。このカメラで撮影と映写の両方を行う。

シャンブル・スレ  Chambre Soule
■1900(明治33) 年 ■スレ(Soule)
手で運べるシャンブル(組立暗箱)では世界最大級(165×43×57cm)。蛇腹は三段連結で画面サイズ32×40cmの巨大なカメラである。ピレネー山脈を撮影するのに使用されたという。

ロメオ  L'Homeos
■1913 (大正2)年 ■J. リシャール(J. Richard)
有孔35mmフィルムを用いたステレオカメラとして世界最初の製品。焦点面で約13cmとなる長いフィルムを保持するため圧板は圧着式で、巻き上げる際には圧板を浮かす方式をとっている。

セット  Sept
■1923(大正12)年  ■アンドレ・ドブリ(Andre Debrie)
Septはフランス語の7で、7通りに使える。1枚撮りはIを映画やスティル連続撮影にはC(連続)を使う。他に スライド上映、映写、引き伸ばし、スライドビューなど。オリジナルはイタリア、タルターラ社のAutocinephotである。

ル・フュレ No.210  Le Furet No.210
■1923(大正12)年 ■ゲラン(Guerin)
第一次世界大戦後に各国から小型ロールフィルムカメラが製造されたが、これはそのうちの1台で、レンズはE.クラウス社のテッサー40mmF6.3、シャッターはB.、I.のみとシンプルな機構となっている。ライカ以前の35mmシネフィルムを使うカメラのひとつ。

オントフレックスA  Ontoflex A
■1935(昭和10)年 ■コルニュ(Cornu)
620フィルム用マガジンバックが縦横90度に回転し、6×9cmm判の写真が縦長と横長に撮れる珍しい二眼レフである。

フォカ 2B マリーン・ナショナル  Foca 2B Marine Nationale
■1947(昭和22)年 ■O.P.L.
フランス海軍用のフォカ2スターで、ボディ張革は一見黒っぽく見えるが明るい太陽光の下ではブルーに 見える。マリーン・ナショナルの初期型。

シクロープ3.5  Cyclope3.5
■1951(昭和26)年 ■アルザフォト(Alsaphoto)
ギリシャ神話のキュクロプス(1つ目の巨人族)を語源とし、ボディを薄くするため2枚の鏡で光路を曲げ前方のフィルム面に結像させるフランスならではのユニークなZ光軸カメラ。本機は茶色革張りの高級仕様。

カリプソ  Calypso
■1960(昭和35)年 ■スピロテクニク(Spirotechnique)
アクアラングの生産を行っていたスピロテクニクが海洋探検家クストーに依頼されて造った水中カメラで ニコノスの原型である。探検船カリプソ号に由来する。張革はアザラシ革のイミテーションである


※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。
タイトル 日本カメラ博物館 特別展 「フランスカメラ展」
開催期間 2012年11月20日(火)〜2013年2月24日(日)
協力 全日本クラシックカメラクラブ(AJCC)
ニエプス・リュミエールクラブ
後援 在日フランス大使館
展示品

世界初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」をはじめ、携帯用としては最大級の木製組立暗箱など、独創的なフランス製カメラの数々を展示。カメラ展示と併せて一部の展示品で撮影した作例写真も展示。
展示予定機種は別紙を参照。<展示点数約330点を予定>

関連イベント 第1回シンポジウム  2012年12月8日(土)
「ニエプス、ダゲールの写真黎明期」、「フランスのレンズ」などを予定
第2回シンポジウム  2013年2月9日(土) 
「19世紀フランスの写真と映画」、「フランスカメラの特徴」などを予定
常設展等 常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、「カメラ体験コーナー」、「分解パネルコーナー」などを展示
開館時間 10:00〜17:00
休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)
展示替え期間 2012年11月12日(月)〜11月19日(月)
年末年始 2012年12月28日(金)〜2013年1月6日(日)

入館料 一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円
所在地 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル(地下 1 階)
交通機関
東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1分
東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四 =晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
JR東京駅からは、東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

※詳細は「アクセス・利用案内」のページをご覧下さい。
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*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。

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