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東京、激変の記憶40年


久保 靖夫 作品展

「 都市と人間 」





消えゆく日劇、最後のショー  中央区銀座 1981



 JCIIフォトサロンでは、来る2005年7月26日(火)から8月28日(日)まで、久保靖夫作品展、「都市と人間」を開催いたします。

 久保靖夫氏は東京オリンピック開催(昭和39年)が決定された昭和34年に東京都庁広報室に純粋なカメラマンとして初めて採用され、都の写真・映像関連の仕事に従事することになります。オリンピック主催自治体である東京都にとって広報活動を充足させることは、戦後国際社会の一員として有益な活動をしていることを内外にひろくアピールするための緊急課題でした。

 「学生時代から東京の町を撮り歩いていた久保にとって、それは幸運と呼べることだった。大学の写真学科を卒業したばかりの、写真への情熱をもつ若いカメラマンが、東京都下でほとんどの場所に自由に出入りできるパスポートを得たのだ。彼にとって、それは天職といって良かっただろう。(鳥原学)」と記されている通り、久保氏は都内各地を駆け回り、話題となった建築物や都市開発、事件、風俗など、東京で起こることの考えられるほとんどすべてを記録してゆきます。

 「しかし、それでも久保は仕事で撮る写真だけではしんに満足はできなかった。仕事とは違う角度から、自分の写真を撮りたいという欲求が常にあり、その欲求が私生活でも彼に東京と向かい合わせた(同)」といいます。

 今回の作品展では、東京オリンピック、東京副都心開発、パンダの来日、安保闘争、1千万人都市、新幹線開通、美濃部亮吉、光化学スモッグ、小笠原返還、多摩ニュータウンなど、仕事で撮影された東京の記録と、久保氏個人のまなざしが捉えた人々の記録、約80点(全作品モノクロ)を展示します。

 生き物のように形を変えつづける東京と、そこに生き、寄生し、そして共生する人間の記憶を喚起する作品をどうぞご覧ください。


●久保 靖夫 (くぼ やすお)

 1936年、神奈川県生まれ。1956年、日本大学芸術学部写真学科卒業後、東京都庁広報室に写真担当として勤務。1969年、「アサヒカメラ」新人賞受賞。1999年、東京都写真美術館勤務を経て2000年からフリーとなる。
 主な作品集は「東京の祭り」、「家族の記録」。主な個展は「メキシコの旅(グループ展)」、「東京メモリアル−戦後昭和時代の東京」、「ひびきあう空間」、「心のふるさと記憶−アジア・ヨーロッパ・北アメリカ−」など。
  日本写真家協会会員、日本広告写真家協会会員、日本写真協会会員。



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