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安達 洋次郎 作品展

「東京日記-ぐるりの人たち-







1976.12.20
年末宝くじ 新橋駅前

安達洋次郎



 JCIIフォトサロンでは、来る2006年4月4日(火)から4月30日(日)まで、安達洋次郎作品展「東京日記−ぐるりの人たち−」を開催いたします。

 東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業後、資生堂宣伝部に入社した安達氏は、スタッフカメラマンとして18年間、『花椿』誌をはじめ広告宣伝の写真撮影を担当します。広告は社会や人心の動向を占うものとして理解されていますが、資生堂のモダンで洗練されたデザインは常に新鮮な輝きを放ち、トップデザイナーやアートディレクター達の発露の場でありました。安達氏の感性はそこで磨かれ、本質を見極め万人にわかりやすい美しさを表現する写真を撮り続けました。そのような中、仕事に追われることで自分を見失いかけていたことに気づいた氏は、学生時代の原点にもどり、まずは自分の住んでいる東京の人たちから撮り始めようと、東京の街を徹底的に歩き始めます。それがライフワークとなり『ぐるりの人たち』『東京日記2001』の出版、個展へと発展していきました。

  今回の作品展では、「ぐるりの人たち」「東京日記」のシリーズの中から、小料理屋の店先で碁盤を広げ手あわせをする板前たち、開け放たれた車の荷台に腰を下ろして休んでいる花嫁、街角で三脚を立てて自慢の盆栽を撮影する男性、花見の宴で社交ダンスに興じる男女、都会の真ん中でゴルフのスイングを確認する男性など、東京のいたるところで繰り広げられる日常生活のスナップ作品、約90点(全作品モノクロ)を展示します。

 「緊張しながら被写体に近づく、ドキドキしながら一瞬を待つ、シャッターを押した瞬間にそれらが完全にフリーズされ、過去のものとなっていく、それらが心の記録ともなれば、こんな楽しいものはない。写真は実におもしろい。」の言葉通り、写真を撮ることが好きな人なら誰もが体験する永遠の一瞬を、全身で楽しんでいる様子が作品から伝わり、見る人にも写真の持つ無限の可能性とおもしろさを伝えてゆくことでしょう。

安達 洋次郎 (あだち ようじろう)
1943年、岐阜県生まれ。1962年、愛知県立小牧高等学校卒業後上京。1964年、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業し、(株)資生堂本社宣伝部に入社。1965年、日本広告写真家協会入会。1972年、写真集『1972411』を自費出版。1974年、東京の人たちをテーマに初の個展「ぐるりの人達」(銀座ニコンサロン)を開催し、1989年までに同テーマで同名の個展を6回開催する。1982年、(株)資生堂を退社しフリーに。1983年、安達写真事務所設立。同年、写真集『ぐるりの人達』を自費出版。2003年、個展「東京日記2001」(富士フォトサロン)開催。同年、写真集『東京日記2001』を自費出版。2004年、藍綬褒章受章。2005年、名古屋学芸大学メディア造形学部非常勤講師。現在、(社)日本広告写真家協会会員。

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