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大正の写真師が見た小田原・箱根

「昨日の道 去年の坂」


  

 箱根宿 関所跡付近



 JCIIフォトサロンでは、来る2016年3月29日(火)から4月24日(日)まで、「大正の写真師が見た小田原・箱根昨日(きのう)の道 去年(こぞ)の坂」を開催いたします。

 本展では、箱根湯本の薬局店に約100年間保存され、現在によみがえった約1,000枚のガラス乾板写真より、大正時代の小田原・箱根をとらえて絵葉書にもなった貴重な風景をご覧いただきます。

 小田原市と足柄下郡箱根町は、関東地方の南西部に位置し、現在、日本屈指のリゾート地として国内外より観光に訪れる人々であふれています。その歴史は古く、江戸時代に整備された東海道は、53カ所の宿場が並び、“東海道五十三次”として知られ、小田原宿・箱根宿は東海道きっての難所といわれていました。そして、明治から大正にかけてさらに発展をとげ、東海道線や人力車道、馬車鉄道が走り、大正8年には、湯本・強羅間に登山鉄道が開通しました。交通網の発展に伴い、小田原は旧武家屋敷や海岸付近がリゾート旅館や別荘地として再開発されました。また、箱根は横浜から外国人観光客が来訪するようになり、そのため洋風建築のホテルが建てられ、江戸や明治の佇まいとモダンな風景が融合した新たな姿へと変化をしていきました。

 明治時代から流行していた絵葉書は流通が盛んになり、風景・風俗写真を元にした観光絵葉書は小田原・箱根に大衆文化として根付きました。現在も箱根湯本に店を構えるさくらぎ薬局は、大正時代に櫻木商店として、フィルム写真が普及する前のガラス乾板写真を使用して土産用の絵葉書を製作販売していました。さくらぎ薬局で薬剤師をつとめる櫻木達夫さんの義父・良平さん(故人)は晩年、絵葉書用に撮影されたガラス乾板の保存に力を入れていましたが、志半ばで亡くなられ、その遺志を継いだ達夫さんの手によって約1,000枚という膨大な数の写真が公開に至りました。これらの写真には撮影者の記録はなく、旅館の広告や土産用に撮影されたものと思われ、また、箱根にあった別の印刷会社が所有していたガラス乾板も含まれています。

 よみがえった約100年前の小田原・箱根の写真からは、江戸や明治の面影を残す街並みと美しい富士の姿や、近代的に変わりゆく街並みと当時の東海道線や登山鉄道が走る姿など、温かな人々の暮らしと未来へと進む人々の力強さが伝わってきます。

 

※ガラス乾板・・・1871年にイギリスで発明された感光材料の一種。ガラス板に写真乳剤を塗布したもので、フィルム写真が発明される以前の一般的な感光材料である。



タイトル

「大正の写真師が見た小田原・箱根
昨日(きのう)の道 去年(こぞ)の坂」

開催期間

2016年3月29日(火)〜4月24日(日)

展示内容

「昨日(きのう)の道 去年(こぞ)の坂」と題し、約100年前に撮影され、観光土産の絵葉書にもなった小田原・箱根の貴重な風景をご覧いただく。

江戸や明治の面影を残す街並みと美しい富士の姿や、近代的に変わりゆく街並みと当時の東海道線や登山鉄道が走る姿など、温かな人々の暮らしと未来へと進む人々の力強さが伝わる。

箱根湯本の薬局店に約100年間保存され、現在によみがえった約1,000枚のガラス乾板写真より約60点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約60点 (全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00〜17:00

休館日

毎週月曜日(ただし、祝日の場合は開館)

入館料

無料

所在地

102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル1階

交通機関

  • 東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • 東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • 都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四=晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

* 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
* JR東京駅からは、東京メトロ
丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

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