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入江泰吉 作品展

「大和路郷愁」


  

古都遠望 1957年頃 入江泰吉



 JCIIフォトサロンでは、来る2016年6月28日(火)から7月31日(日)まで、入江泰作品展「大和路郷愁」を開催いたします。

 大阪を拠点に活動していた写真家・入江泰(1905-1992)は、40歳の時に空襲で経営していた写真店と自宅を失い、故郷の奈良へ戻りました。戦災ですべてを失った傷心の入江を救ったのは、昔と変わらない大和路の風景でした。戦後のめざましい経済成長とともに変わってゆく町並みを目の当たりにしながらも、慣れ親しんだ光景を写真に残そうと、仏像、風景、伝統行事、万葉の花など、86歳で亡くなるまで奈良大和路の風物を撮り続け、数多くの作品を発表してきました。

 本展では入江作品の中から、生前ほとんど発表されることのなかったスナップ写真を中心に、昭和20年代から30年代の奈良大和路の風景や、当時の暮らしぶりを写した作品をご覧いただきます。

 幻想的な霧の中に佇む大仏殿、穏やかな山並みに囲まれた田園、道端で遊ぶ子供たちの姿など、大和の歴史が織りなす景観と日々のさりげない生活の光景が細やかに写しとめられています。自身の心象風景を求めてとらえられた作品からは入江の故郷に対する愛情が感じられ、同時に、日本の原風景が写し出された貴重な記録として誰にとっても懐かしい光景ばかりです。

 入江は作品と著作権を奈良市に寄贈し、これを機に1992年4月に奈良市写真美術館(現・入江泰記念奈良市写真美術館)が開館、2015年3月には水門町の自宅が「入江泰旧居」として開館するなど、功績が広く讃えられています。本展は、入江泰記念奈良市写真美術館のご協力により開催の運びとなりました。

 

入江 泰吉(いりえ たいきち)
1905(明治38)年、奈良県奈良市に生まれる。長兄より譲り受けたカメラで写真をはじめる。1931(昭和6)年、大阪に写真店「光藝社」を開く。1940(昭和15)年、世界移動写真展で「春の文楽」が一等賞を受賞、文楽の写真家として活躍。1945(昭和20)年3月、大阪大空襲で自宅と店舗を焼失、奈良へ引き揚げる。同年11月17日、疎開先から戻る東大寺法華堂四天王像を目撃、アメリカに接収されるとの噂を聞き、写真に記録することを決意。以来、奈良大和路の仏像、風景、伝統行事の撮影に専念。晩年には「万葉の花」を手がけるなど約半世紀にわたって奈良大和路を撮り続けた。『大和路』『古色大和路』『萬葉大和路』『花大和』『佛像大和路』など、大和の美をとらえた写真集は多数にのぼる。1992(平成4)年1月16日、86歳で逝去。同年4月、入江泰の全作品を収蔵した奈良市写真美術館(現・入江泰記念奈良市写真美術館)が開館。2015(平成27)年3月、水門町の自宅が「入江泰旧居」として開館。

第24回菊池寛賞受賞、勲四等瑞宝章受章、第19回仏教伝道協会文化賞受賞他。


タイトル

入江泰吉 作品展 「大和路郷愁」

開催期間

2016年6月28日(火)~7月31日(日)

展示内容

「大和路郷愁」と題し、戦後から約半世紀にわたって奈良大和路の風物を撮り続けた入江泰吉が、昭和20年代から30年代の大和路の風景や、当時の暮らしぶりを写したスナップ写真をご覧いただく。
幻想的な霧の中に佇む大仏殿、穏やかな山並みに囲まれた田園、道端で遊ぶ子供たちの姿など、大和の歴史が織りなす景観と日々のさりげない生活の光景が細やかに写しとめられている。自身の心象風景を求めてとらえられた作品からは入江の故郷に対する愛情が感じられ、同時に、誰にとっても懐かしい日本の原風景が写し出された貴重な記録となっている。

生前ほとんど発表されることのなかった作品約85点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約85点 (全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(ただし、祝日の場合は開館)

入館料

無料

所在地

102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル1階

交通機関

  • 東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • 東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • 都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四=晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

* 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
* JR東京駅からは、東京メトロ
丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

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