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田淵 行男 山岳写真展 「北の山」


利尻岳東稜のローソク岩(1978)

夏の羅臼岳山頂より知床連山(1974)



 JCIIフォトサロンでは、来る2017年7月4日(火)から7月30日(日)まで、田淵行男山岳写真展「北の山」を開催いたします。

 田淵行男(1905-1989年)は、壮大な北アルプスと緑豊かな信州安曇野をメインフィールドとして、昆虫の生態研究や、山岳などの自然写真の撮影に生涯を捧げたナチュラリストであり、日本を代表する山岳写真家の一人です。

 戦前に博物学の教師であった田淵は、高山蝶の研究をライフワークとしていました。「最後の大仕事」として1971年から77年にかけて北海道・大雪山に生息する高山蝶の生態解明に取り組み、7年間で20回にも及んだ踏査で、それまで未解明だった蝶の生態を明らかにし、大著『大雪の蝶』(朝日新聞社、1978年)にまとめました。本展では、この北海道行きで撮影し、未発表のまま眠っていた山岳写真、約50点(すべてモノクロ)を展示いたします。

 昆虫や動植物が多数存在し、手つかずの自然が残された北海道の山々は、田淵にとって戦前の北アルプスの原風景を思い起こさせるものでした。「私の心の中に根付いた自然への帰依は、遠い少年の日にその源を見付けることが出来る。その頃の無傷で、健やかな自然の原形に触れえた思い出だけでも私にはかけがえなく尊いものであったし、幸運であった。」と語っています。

 残雪とのコントラストが美しい岩肌や、足元にひろがる高山植物の群生、刻々と変化する雲の表情など、壮大なスケールで広がる北の大地を細部まで観照し、細やかに写しとめています。山を愛し、小さな命を慈しみ、生涯をかけてひたむきに自然と向き合ってきた田淵行男の多彩な世界を感じられる写真展です。 本展は、安曇野市教育委員会、(公財)安曇野文化財団、田淵行男記念館と、田淵行男に師事し大雪山にも同行した写真家・水越武氏のご協力により開催致します。

★展示に合わせて、7月9日(日)に、水越武講演会「田淵行男の山を語る」行います。申込受付中です!


田淵 行男(たぶち ゆきお) 1905-1989年
1905(明治38)年、鳥取県生まれ。1928年、東京高等師範学校(現・筑波大学)博物科理科第3部を卒業。富山県立射水中学校(現・県立新湊高等学校)、東京府立女子師範学校(現・東京学芸大学)などの教諭を歴任し、北アルプスの登山なども指導。1943年、日本映画社教育映画部に入社。1945年、疎開をきっかけに長野県・安曇野に移り住む。1951年に『田淵行男 山岳写真傑作集』(アサヒカメラ臨時増刊)を上梓し、『高山蝶』(朋文堂、1959年)など、亡くなるまでの間に計36冊の著作を発表。1971年より北海道・大雪山で高山蝶の調査を開始し、7年間で20回行う。1984年、豊科町名誉町民(現・安曇野市名誉市民)となる。1989年5月30日、83歳で逝去。1990年、安曇野市に田淵行男記念館が開館(田淵作品約73,000点を収蔵)。

主な受賞歴に、日本写真批評家協会賞作家賞(1967年)、松本市芸術文化賞(1971年)、自然保護思想普及功労賞(1976年)、日本写真協会賞功労賞(1983年)などがある。

 

タイトル

田淵行男 山岳写真展 「北の山」

開催期間

2017年7月4日(火)〜7月30日(日)

展示内容

「北の山」と題し、田淵行男が1971年から77年にかけて、高山蝶の研究調査で北海道の山を訪れた際に撮影し、未発表のまま眠っていた山岳写真をご覧いただく。

残雪とのコントラストが美しい岩肌や、足元にひろがる高山植物の群生、刻々と変化する雲の表情など、壮大なスケールで広がる北の大地を細部まで観照し、細やかに写しとめている。山を愛し、小さな命を慈しみ、生涯をかけてひたむきに自然と向き合ってきた田淵行男の多彩な世界を感じられる作品約50点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約50点 (全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00〜17:00

休館日

毎週月曜日(ただし、祝日の場合は開館)

入館料

無料

所在地

102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル1階

交通機関

  • 東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • 東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • 都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四=晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

* 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
* JR東京駅からは、東京メトロ
丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。


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