特別展

特別展「カメラとスポーツ スポーツ写真と技術の進歩」

開催期間:2021年6月22日(火)2021年10月10日(日)
カメラとスポーツ
カメラ:
「ジェームズ・フレッツォリーニ テレフォトカメラ」 1930(昭和5)年頃 アメリカ製
焦点距離36インチ(約914ミリ)の超望遠レンズを備え、5×7インチ判の画面を撮影する大型一眼レフカメラ。
写真:
「ベルリンオリンピック大会 西田修平」
1936(昭和11)年6月 名取洋之助撮影
ベルリンオリンピックの棒高跳びで銀メダルを獲得した西田修平選手。

日本カメラ博物館では、2021年6月22日(火)から10月10日(日)まで、特別展「カメラとスポーツ  スポーツ写真と技術の進歩」を開催します。

スポーツの主役はいうまでもなく競技者です。そして、その勇姿や競技の魅力を広く伝えるために、映像の力は欠かせないものとなっています。

20世紀は、スポーツが世界的な広がりをみせた時代でした。プロからアマチュアまでさまざまなスポーツが映像とともに報じられ、人気競技では世界中の誰もが知るようなスーパースターも誕生しました。近年では、新聞、雑誌、テレビなどの既存のメディアのほか、インターネットも盛んに利用され、スポーツ映像は絶え間なく発信されています。現代スポーツは、まさに映像とともにあるといえるでしょう。

一方でスポーツ撮影は、昼夜天候を問わずさまざまな環境のなかで決定的な瞬間を追い続けなくてはならないため、カメラにとっては過酷で、非常に高い性能が要求されます。そのため多くのスポーツ撮影では、カメラメーカーが技術の粋を集めた最上位機種が使用されており、機材も映像も日々進化を重ねています。
スポーツ撮影用カメラの足跡は、カメラ技術にとっても昨日を超えるための挑戦の歴史なのです。

この展示では、時代の最高性能に挑戦し、スポーツの魅力を伝えたカメラやレンズの数々を、歴史を追って紹介いたします。このほか、写真家が撮影した著名な選手の写真作品や、スポーツ関連書籍なども展示し、スポーツにおけるカメラの役割や功績を伝えます。


新型コロナウイルス対策について
マスク着用、手指消毒、ご連絡先の記入(約1ヵ月保管後廃棄)、ソーシャルディスタンスの確保、 体験型展示の停止などの感染対策を実施しております。

展示予定より

 
「ジェームズ・フレッツォリーニ テレフォトカメラ」

製造年不詳(1930年頃) ジェネラルリサーチ(アメリカ) 5×7インチ判乾板/シートフィルム
グラフレックス社の「ホームポートレート・グラフレックス」をベースに、焦点距離36インチ(約914ミリ)F6.5の超望遠レンズを装着した大型一眼レフカメラ。

「ペースメーカー スピードグラフィック」

1955(昭和30)年 グラフレックス(アメリカ) 4×5インチ判シートフィルム
堅牢で多用途に利用できることから新聞社のカメラマンに多く使われた報道用カメラ。日本では“スピグラ”の愛称で親しまれ、さまざまな報道写真がこのカメラで撮影された。

「オリンピック A」

1934(昭和9)年 旭物産(現リコー) 127フィルム
オリンピックの名を冠したベークライト製カメラ。旭物産は理研感光紙(後の理研光学工業・   現リコー)に買収され、リコー製カメラのルーツとなった。

「ニコン S3M」

1960(昭和35)年 日本光学工業(現ニコン) 135フィルム
「ニコンS3」の画面サイズをハーフ判(18×24ミリ)として、モータードライブと組み合わせることで高速巻き上げが可能。

「キヤノン ハイスピード モータードライブカメラ」

1977(昭和52)年 キヤノン 135フィルム
「キヤノンF-1」をベースに、半透明ミラー採用で反射ミラーの往復を無くし高速連写を可能とした報道用カメラ。シャッター速度は1/60~1/1000秒、モータードライブは毎秒4~9コマ。

「AP リーファックス 35」

1988(昭和63)年 リーフ 130万画素
35ミリフィルムをスキャンして画像を転送する電送機。携帯時はトランク型になる。

「ソニー マビカ JW‐C7 試作機」

朝日新聞社と共同開発されたモノクロ専用のスチルビデオカメラ。一眼レフタイプでレンズ交換可能。1984年のロサンゼルス五輪で使用され、米国から電送された写真が翌朝の朝刊を飾った。

各社のフィルム・デジタル一眼レフカメラ

1950~60年代に一眼レフカメラが報道用のメイン機材となってから現在までの、スポーツ撮影で使用されてきた各社一眼レフカメラを展示。

「ベル&ハウエル フィルモ 70DR」

1955(昭和30)年 ベル&ハウエル(アメリカ) 16ミリフィルム
小型の16ミリムービーカメラ。扱いやすく堅牢なことからニュース映画の取材などで使用された。レンズは装着した3本を回転して切り替えるターレット式。駆動はスプリングモーター(ぜんまい)。

「フォトソニック アクションマスター 500」 NHK使用品

1970(昭和45)年 フォトソニック(アメリカ) 16ミリフィルム
最速毎秒500コマで撮影可能なハイスピードカメラ。NHKの番組で超スローモーション撮影をする際に使用された。

 

(展示予定機種は変更される場合があります)

※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。


タイトル

日本カメラ博物館 特別展
「カメラとスポーツ スポーツ写真と技術の進歩」

開催期間

2021年6月22日(火)~10月10日(日)

展示品

20世紀初頭から戦後頃までのプレスカメラやレンジファインダーカメラ、スポーツ写真表現を飛躍的に高めた戦後から現在までの日本製一眼レフカメラの数々を展示。このほか、超望遠レンズ、シネカメラ、スポーツ写真家によるスター選手の肖像やスポーツ関連書籍などを展示。

常設展等

常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、「分解パネルコーナー」、「ピュリツァー賞を受賞した報道写真家・沢田教一のカメラ」などを展示 

新型コロナウイルス対策について

マスク着用、手指消毒、ご連絡先の記入(約1ヵ月保管後廃棄)、ソーシャルディスタンスの確保、 体験型展示の停止など、感染対策を実施しております

図録販売

今回展示される資料を収めた図録を制作し、日本カメラ博物館受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)
9月21日(火)は休まず開館

入館料

一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円

 

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。