特別展

特別展「日本の歴史的カメラ 120年 技術発展がもたらしたもの」

開催期間:2023年10月24日(火)2024年3月10日(日)

日本の歴史的カメラ120年
<左>「チェリー手提暗函」(レプリカ) 1903年
<右>「OM SYSTEM OM-1」 2022年

日本カメラ博物館(館長 谷野啓)では、2023年10月24日(火)から2024年3月10日(日)まで、特別展「日本の歴史的カメラ120年 技術発展がもたらしたもの」を開催します。

本年は、日本製として最初期のアマチュア向け量産カメラ「チェリー手提暗函」が1903年に発売されてから120年にあたります。「チェリー手提暗函」は、日本にカメラ産業が萌芽した象徴ともいえるカメラであり、一般財団法人日本カメラ財団の選定事業「日本の歴史的カメラ」の第1号となっています。

「日本の歴史的カメラ」とは、1969年11月に、当時輸出カメラの検査事業を担っていた財団法人日本写真機検査協会(現:日本カメラ財団)が設立15周年を記念して開始した事業で、日本のカメラの発展の歴史をながく世にとどめるため、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される 日本カメラ財団内の歴史的カメラ審査委員会によって、「技術史的に意義のある日本最初の試みがされているもの」もしくは「市場において特に人気を博する」など、歴史的にみて意義のあるとみなされる国産カメラを選定、収集したものです。

1989年に日本カメラ博物館が開館後はコレクションの基幹として常設展示を行い、2022年までに898点のカメラが選定され、その多くが当館に収蔵されています。

日本のカメラ産業は、当初は欧米製品の模倣にはじまり、第2次世界大戦の敗戦と復興、高度経済成長期を経て世界のカメラ大国となり、近年はデジタルカメラの普及と発展に貢献してきました。この間に選定された「日本の歴史的カメラ」は、日本のカメラ技術発展史を実物資料で体系的に網羅した、世界で唯一の貴重なコレクションといえます。

今回の特別展では、これまでに選定、収蔵された「日本の歴史的カメラ」を展示し、日本のカメラ技術発展がもたらしたもの、カメラや写真の歴史に果たした功績を紹介いたします。

また、この展示に関連した講演会『シリアルナンバー100001の「コンタックスAX」 京セラコンタックスAXが残したもの』も開催いたします。


キャンペーン実施中!(併用はできません)

【私の歴史的カメラ】持参で入館料割引(2024年3月10日(日)まで)

特別展「日本の歴史的カメラ 120年 技術発展がもたらしたもの」開催中、「私にとっての歴史的カメラ」を受付で提示し、用紙にご記入いただくと入館料金(一般300円)からおひとりにつき、100円割引の200円でご入館いただけます。

  受付にて、ご持参のあなたにとっての歴史的カメラをお見せください。
  ご持参いただくご自分の歴史的カメラは自由です(スマートフォン等は除く)
  カメラ名の記入など、簡単なアンケートにご協力ください。
  ※他の割引との併用はできません。ご本人様のみの割引となります。

 

YouTubeチャンネル登録で入館割引(2024年3月10日(日)まで)

『日本カメラ博物館公式チャンネル』をチャンネル登録していただくと、入館料金(一般300円)から登録おひとりにつき、100円割引の200円でご入館いただけます。

  →→ YouTube「日本カメラ博物館公式チャンネル」はこちらから

  受付にて、スマートフォン等の登録画面をお見せください。
  ※他の割引との併用はできません。ご本人様のみの割引となります。


展示予定機種より

 
1900年代 

「チェリー手提暗函」(レプリカ) 1903(明治36)年 ★名刺判乾板使用のボックスカメラ
【主な機種】「チャンピオン手提暗箱」1904年、「さくらポケットプラノ」1906年、「さくらノーブル手提暗箱」1908年、「パール手提暗」1909年、他

1910年代

「ミニマムアイデア」 1911(明治44)年 ★名刺判乾板使用のクラップカメラ
【主な機種】「ラヂオカメラ」1912年、「フレックスカメラ」1903年、「リリー手提暗箱」1916年、「スイート」1918年、他

1920年代

「セクレット」 1923(大正12)年 ★スイート判乾板使用の単眼鏡型カメラ
【主な機種】「パール2号」1923年、「パーレット」1925年、「レコードカメラ」1926年、「アイデアスプリング」1926年、「ニートレフレックス」1926年、他

1930年代

「ハンザキヤノン」 1935(昭和10)年 ★35ミリフィルム使用のフォーカルプレンシャッター式カメラ
【主な機種】「ニフカドックス」1930年、「オリンピックジュニア」1934年、「ミゼット」1937年、「ミノルタ」1934年、「ベビースーパーフレックス」1938年、「リケンカメラ」1938年、他

1940年代

「ニコンカメラ(Ⅰ型)」 1948(昭和23)年 ★1軸式シャッターダイヤル式フォーカルプレンシャッターカメラ
【主な機種】「レオタックス」1940年、「マミヤシックス」1940年、「シンコーフレックス」1940年、「ペタル」1948年、「オリンパス35」1948年、「ニッカⅢ」1949年、「ヤルー」1949年、他

1950年代

「アサヒフレックス(Ⅰ)」 1952(昭和27)年 ★35ミリフォーカルプレンシャッター式一眼レフカメラ
【主な機種】「リコーフレックスⅢ」1950年、「エコーエイト」1951年、「フジカフレックスオートマット」1954年、「ニコンF」1959年、「ドリュー2-16」1954年、「オリンパスペン」1959年、他

1960年代

「トプコンREスーパー」 1963(昭和38)年 ★CdS露出計内蔵のTTL一眼レフカメラ。
【主な機種】「キヤノネット」1961年、「リコーオートハーフ」1962年、「オリンパスペンF」1963年、「ヤシカエレクトロ35」1966年、「アサヒペンタックス6×7」1969年、他

1970年代

「コニカC35AF」 1977(昭和52)年 ★初の自動焦点(AF)カメラ
【主な機種】「キヤノンF-1」1970年、「アサヒペンタックスES」1971、「ライカCL」1973年、「コンタックスRTS」1975年、「フジカデート」1975年、「オリンパスXA」1979年、他

1980年代

「ミノルタα7000」 1984(昭和59)年 ★交換レンズのAFモーターをボディ側にもつ一眼レフカメラ
【主な機種】「ニコンF3」1980年、「ミノルタディスク7」1983年、「ペンタックス645」1984年、「キヤノンT90」1985年、「写ルンです」1986年、「京セラサムライ」1987年、他

1990年代

「カシオQV-10」 1995(平成7)年 ★ファインダー兼用の液晶モニター内蔵のデジタルカメラ
【主な機種】「コンタックスT2」1990年、「キヤノンIXY」1996年、「ソニーサイバーショットF1」1996年、「東芝アレグレットPDR-2」1997年、「フジインスタックスミニ10チェキ」1998年、「ニコンD1」1999年、他

2000年代

「パナソニック ルミックスG1」 2008(平成20)年 ★初のミラーレスカメラ
【主な機種】「キヤノンEOS-1D」2001年、「ミノルタディマージュX」2002年、「コンタックスNデジタル」2002年、「シグマSD9」2002年、「リコーGRデジタル」2005年、「ニコンD3」2007年、他

2010年代

「シグマfp」 2019(令和元)年 ★最小・最軽量の35ミリ判フルサイズミラーレスカメラ
【主な機種】「フジフイルムGF670W」2011年、「ソニーα7」2013年、「ペンタックスK-1」2016年、「ニコンZ 7」2018年、「キヤノンEOS R」2018年、「パナソニック ルミックスS1R」2019年、他

2020年代

「OM SYSTEM OM-1」 2022(令和4)年 ★マイクロフォーサーズで裏面照射積層型撮像素子搭載
【主な機種】「ソニーα1」2021年、「キヤノンEOS R3」2021年、「ニコンZ 9」2021年、「ペンタックスK-3 MarkⅢ」2021年、他

 

(展示テーマは変更される場合があります)

※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。

タイトル

日本カメラ博物館 特別展
「日本の歴史的カメラ 120年 技術発展がもたらしたもの」

開催期間

2023年10月24日(火)~ 2024年3月10日(日)

展示品

1903年の「チェリー手提暗函」から2022年発売の最新デジタルカメラまで、120年の間に発売された技術的、歴史的に意義のある日本製カメラを一堂に展示。(展示点数700点以上を予定)

講演会

日本カメラ博物館講演会
『シリアルナンバー100001の「コンタックスAX」
 京セラコンタックスAXが残したもの』
講師:市川 泰憲 (歴史的カメラ審査委員、元月刊『写真工業』編集長)
2023年11月25日(土) 午後1時~3時

常設展等

常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、ピュリツァー賞を受賞した報道写真家・沢田教一のカメラなどを展示
※常設展「日本の歴史的カメラ」は今回の展示期間に限り、特別展と統合

感染症対策について

手指消毒など、感染対策を実施しております。

書籍販売

今回展示される資料を収めた書籍を制作し、日本カメラ博物館受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

書籍はこちら
※会期期間中のみ、過去に日本カメラ博物館で発行した「日本の歴史的カメラ」書籍2点と、今回の展示に合わせて発行した書籍の3点セットを特別価格で販売いたします。詳しくはこちら ※終了いたしました

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)
年末年始 12月28日(木)~2024年1月4日(木)

入館料

一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。