写真展

―関東大震災・北伊豆地震を乗り越えて― 三嶋大社の軌跡

開催期間:2024年11月26日(火)2024年12月25日(水)
改修工事中の拝殿の前で行われた上棟祭
大正12年(1923)4月24日
関東大震災後の大鳥居の復旧工事
大正12年(1923)9月1日以降

 

 JCIIフォトサロンでは、来る2024年11月26日(火)~12月25日(水)まで、「―関東大震災・北伊豆地震を乗り越えて― 三嶋大社の軌跡」を開催します。

 三嶋大社は、静岡県三島市にある由緒ある神社です。伊豆国一の宮として崇敬を集め、古くから地域の人々に親しまれてきました。同大社では現在、「令和の大修理」を行っており、2023年3月に境内の整理をする過程でガラス乾板写真183枚が発見されました。市内の写真館から寄贈された古写真と合わせて286枚をデータで復元し、デジタルアーカイブ化に取り組んでいます。

 本展では、発見されたガラス乾板写真の中から厳選した72点(すべてモノクロ)を展示し、大正末期から昭和初期にかけての困難を乗り越えた三嶋大社の姿をお届けします。

 諸神事の他、正式参拝や御祈祷を執り行う社殿群は、総けやき素木造りの関東随一の豪壮なもので慶応2年(1866)に竣功しました。その後、大正12年(1923)に修理を行うも、間もなく関東大震災[大正12年(1923)9月1日]が発生し、重ねて修理中のところ、再び北伊豆地震[昭和5年(1930)11月26日]に遭遇。2度に渡る修復を経て、平成12年(2000)に国の重要文化財となりました。

 ガラス乾板には、境内の被災状況、その後の復興の様子が写されています。社殿を囲んだ足場と大工たち、舞殿の地鎮祭、漆喰塗を請負う職人、勧進相撲の興行、昭和天皇の御親拝の様子など、被災から復興の軌跡を克明に記録したガラス乾板は、まさに歴史の証人と言えるでしょう。三嶋大社が地域の人々にどのように愛され、信仰されてきたのかを知ることができます。

 約100年前の三嶋大社の姿から、激動の時代を生き抜いた人々の強さと、地域の復興の力強さを感じます。また、古代から続く信仰の力と、人々の暮らしとの深い結びつきを理解し、後世に伝える貴重な機会です。


タイトル

「―関東大震災・北伊豆地震を乗り越えて― 三嶋大社の軌跡」

開催期間

2024年11月26日(火)~12月25日(水)

協力

  三嶋大社

展示内容

2023年3月、三嶋大社敷地内の建物で発見されたガラス乾板には、関東大震災や北伊豆地震で被災した様子や神事の様子などが写されていた。社殿を囲んだ足場と大工たち、舞殿の地鎮祭、漆喰塗を請負う職人、勧進相撲の興行、昭和天皇の御親拝の様子など、被災から復興の軌跡が克明に記録されている。三嶋大社が地域の人々にどのように愛され、信仰されてきたのかを深く知ることができるとともに、後世に伝える貴重な機会となる。

展示点数

72点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。