写真展

片岡順一作品展 「飛翔の詩」

開催期間:2025年6月3日(火)2025年6月29日(日)
伊丹 1976年
ボーイング747 伊丹 1976年

 JCIIフォトサロンでは、来る2025年6月3日(火)~6月29日(日)まで、片岡順一作品展「飛翔の詩」を開催いたします。

 子供の頃から「空を飛ぶもの」に憧れていた片岡順一さんは、30代半ばで全日空(全日本空輸株式会社)に入社し、仕事で飛行機を撮影したことがきっかけで飛行機写真を撮り始めました。以来、会社に勤務する傍ら、撮りたいイメージを追求し続け、神奈川二科展や神奈川県展で受賞を重ねるなどして活躍、2022年には一般社団法人二科会写真部理事長に就任し、自身の作品追求だけでなく、写真文化の発展と向上に貢献する活動を続けてこられました。

 本展では、50年以上の間、飛行機の魅力を写真で表現してきた片岡さんが、1970年代から90年代の間に撮影した作品41点(すべてモノクロ)を展示いたします。

 片岡さんが初めて飛行機を見たのは、戦時中に頭上を飛ぶ米軍爆撃機・ボーイングB-29の姿です。その時の驚愕と憧憬から80余年、飛行機への思いは変わることなく、現在まで撮影を続けてきました。展示作品には、ジャンボジェットの愛称で親しまれたボーイング747の迫力ある姿や、超音速旅客機として名を馳せたコンコルドの独特なフォルムなど、飛行機の造形的な美しさをとらえた作品のほかに、操縦席や管制塔からの風景、分解して整備されるジェットエンジンの様子など、普段見ることのできない光景も写しとめています。

 「金属の塊が(揚力などの)自然現象によって空を飛ぶ、その姿は神秘的な宇宙の交響曲を奏でているような絶景にさえ感じます」(神立尚紀「一生懸命フォトグラファー列伝 第189回:片岡順一さん」『フォトコン』2017年9月号)と飛行機の魅力を語っていた片岡さんは、飛行機を撮るためならどんな労力も惜しみませんでした。被写体への飽くなき探求心と妥協を許さない視線でとらえた作品からは、飛行機への深い愛情が感じられます。

 とても残念なことに、本展企画準備中の2025年2月14日、片岡さんは93歳で急逝されました。生前、二科会写真部理事長として尽力した数々の功績を称えるとともに、彼が生涯をかけて追い求め、愛し続けたヒコーキたちの一端をご覧いただきます。


片岡 順一(かたおか じゅんいち)
1931年兵庫県生まれ。1967年、全日空(全日本空輸株式会社)に入社。1970年、写真家・浜口タカシに師事。1990年、写真集『大空の耀翼』(自費出版)を発刊。同年、二科会写真部会友推挙。1997年、全日空を退職。1998年、二科会写真部会員推挙。2005年、二科会写真部監事。2009年、一般社団法人二科会写真部事務局長。2022年、一般社団法人二科会写真部理事長就任。2025年2月14日逝去(享年93歳)。

受賞歴
1980年 神奈川二科展 二科賞、神奈川県展 美術獎学会賞
1982年 神奈川県展 美術獎学会賞
1984年 神奈川県展 準大賞
1986年 神奈川県展 準大賞
1987年 日本写真家協会(JPS)展 金賞
1989年 関東二科 推薦、神奈川県展 大賞

個展
1987年 「飛翔の詩」(銀座ニコンサロン)
1988年 「飛翔の詩」(大阪ニコンサロン、NHK札幌、川崎市民ギャラリー)
1990年 「大空の讃歌」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)

(一社)二科会写真部会員、(一社)日本写真作家協会名誉会員、(公社)日本写真協会会員


タイトル

片岡順一作品展「飛翔の詩」

開催期間

2025年6月3日(火)~6月29日(日)

展示内容

50年以上の間、飛行機の魅力を写真で表現してきた片岡順一さんが、1970年代から90年代の間に撮影した作品を展示。ジャンボジェットの愛称で親しまれたボーイング747の迫力ある姿や、超音速旅客機として名を馳せたコンコルドの独特なフォルムなど、飛行機の造形的な美しさをとらえた作品のほかに、操縦席や管制塔からの風景、分解して整備されるジェットエンジンの様子など、普段見ることのできない飛行機の姿をご覧いただく。

展示点数

41点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。