写真展

堤 勝雄作品展 「大地の恵み 旬の里をゆく」

開催期間:2007年10月30日(火)2007年11月25日(日)
沖縄県石垣島 さとうきび
(c)堤 勝雄

 JCIIフォトサロンでは、来る2007年10月30日(火)から11月25日(日)まで、堤勝雄作品展「大地の恵み 旬の里をゆく」を開催いたします。

 「大地の恵み」と題する本展では、全国12地方の農家とその特産物を巡る作品を紹介します。2005年に堤氏は1年をかけて全国12地方の農家を訪ね歩き、翌年、各地で撮り下したその作品を雑誌『PHP』の同名連載に掲載しました(2006年1月~12月)。

 作物ごとに異なる収穫時期にあわせて各地方を訪ね撮影した氏の「旬の里」には、特産物巡りのたのしみばかりでなく、日本の風土歳時記のような趣や地方色くらべの妙味までもが、隠し味のエッセンスとして詰めこまれています。本展では雑誌未採録分を含めてこれを再編纂し、約80点(すべてモノクロ)の作品を展示します。  

 沖縄県石垣島のさとうきび、群馬県邑楽町の白菜、秋田県三種町のじゅんさい、岡山県倉敷市の桃、長野県安曇野のわさび、北海道中富良野町のじゃがいも、京都亀岡市の聖護院かぶらなどの作物と、それらを育てる畑や人々の表情をやさしい眼差しで捉えた氏の作品は、貴重な”産地情報”であるばかりでなく、厚みのあるヒューマン・ルポルタージュにもなっています。

 食の安全性が厳しく問われ、生鮮食品の産地明記も法律で義務化された現代日本。ここにあって、”食”と”人”と”大地”に氏が向けるあたたかな眼差しは、見る者をほっとさせるものであるのと同時に、社会問題に対して別の角度からの問いを投げかける真剣な鋭さも持っているように感じられます。


堤 勝雄 (つつみ かつお)
1944年静岡県生まれ。東京写真短期大学(現・東京工芸大学)卒業。在学中より土門拳に師事。現在、フリーランスの写真家として、美術品、建造物、風景、ルポルタージュ、料理写真等をテーマに各種出版物、雑誌等で活躍。日本写真家協会会員、土門拳記念館理事。

 

タイトル

堤勝雄作品展「大地の恵み 旬の里をゆく」

開催期間

2007年10月30日(火)~11月25日(日)

展示内容

「大地の恵み 旬の里をゆく」と題する本展では、2005年に堤勝雄氏が全国12地方の農家を訪ね歩き、その特産物と風景、そして人々の表情を撮り下した作品約80点(すべてモノクロ)を紹介します。
野菜ごとに異なる収穫期にあわせて1年をかけて各地で撮影したルポルタージュ群には、特産物巡りのたのしみばかりでなく、日本の風土歳時記のような趣や地方色くらべの妙味までもが、エッセンスとして詰め込まれています。沖縄県石垣島のさとうきびから岡山県倉敷市の桃、長野県安曇野のわさび、北海道中富良野町のじゃがいもまで、それらを育てる畑や人々の表情をやさしい眼差しで捉えた氏の作品は、貴重な“産地情報”と人々や大地の様々な表情を同時に伝える、厚みのあるヒューマン・ルポルタージュになっています。産地情報表示の義務化も法律化され食の安全性が厳しく問われる今日の日本にあって、氏の作品は、“食”と“人”と“大地”の普遍的な関係性を大きく問いながらも、観る者の心をどこか和ませるような、身近なあたたかい雰囲気にも満ちています。

展示点数

約80点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。