日本カメラ博物館講演会「オリンパスカメラのあゆみ」 ~セミオリンパスⅠからペン、ペンFシリーズまで~
講師:米谷美久氏
日本カメラ博物館では来る2005年10月29日(土)に、米谷美久氏(オリンパス株式会社顧問)を講師にお迎えし、講演会「オリンパスカメラのあゆみ」~セミオリンパスⅠからペン、ペンFシリーズまで~を開催いたします。
今回の講演会の講師、米谷美久(まいたによしひさ)氏は、1956(昭和31)年にオリンパス光学工業株式会社(現在のオリンパス株式会社)に入社。カメラの設計に従事され、「オリンパスペン」 (1959年)、「オリンパスペンF」(1963年)、「オリンパスOM-1」(1973年)、「オリンパスXA」(1979年) など写真業界に一大ブームを作り上げ、カメラ史に名を残す数々のカメラ開発に携わられてきました。
今回は、オリンパスのカメラの歴史から、”ハーフサイズ”ブーム到来のきっかけとなった35ミリハーフサイズカメラ「オリンパスペン」やハーフサイズ一眼レフカメラ「オリンパスペンF」シリーズについて米谷氏にお話しいただきます。話題となったカメラの設計者、米谷氏ならではの興味深いお話を聞くことができる機会です。
また、11月26日(土)には本講演会の続編として、「オリンパスカメラのあゆみ」 ~オリンパスOM-1からXAシリーズまで~ と題しまして、小型軽量の一眼レフカメラ「オリンパスOM-1」、”ケースレスカメラ”という新しい形態を生み出した「オリンパスXA」の設計などについてご講演いただく予定です。
日本カメラ博物館特別展「オリンパス展」開催中
日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、2006年1月29日(日)まで特別展「オリンパス展」~オプトデジタルテクノロジーの軌跡~を開催しております。
今回は、現在展示中の中から試作機など特に貴重な機種をご紹介いたします。
- オリンパス スタンダード 1938(昭和12)年
127フィルム用距離計連動透視ファインダーカメラ。フォーカルプレンシャッターを採用し、レンズ交換も可能。量産直前までいきながら、販売には至らなかった幻のカメラ。 - オリンパス アイフレックス 1959(昭和34)年
セレン光電池によるシャッタースピード優先式AE機構を持つ127フィルム用二眼レフカメラ。試作機。 - オリンパス18 1959(昭和34)年
「オリンパスペン」の試作第1号機。画面サイズが公称18×24ミリであることから”18”と命名されている。今回の展示が初めての公開となる。 - オリンパスペンEE試作機 1960(昭和35)年
1961(昭和36)年に登場した「オリンパスペンEE」の試作品。今回の展示が初公開となる。 - Mシステムカメラユニット(MDN) 1969(昭和44)年
“1機能・1ユニット”を基本とした一眼レフカメラシステム。「オリンパスM-1(OM-1)」の基礎となった。今回の展示が初めての公開となる。 - オリンパスペンFT (ユージン・スミス氏、米谷美久氏サイン入り/中谷吉隆氏使用品)1968(昭和43)年
1968(昭和43)年に発売された「オリンパスペンFT」のブラックモデル。ボディ底部に写真家の ユージン・スミス氏、カメラ内部には設計者の米谷美久氏のサインが刻まれている。展示品は写真家の中谷吉隆氏旧蔵品。
その他にも写真家児島昭雄氏使用の「オリンパスワイドスーパー」、松田二三男氏使用の「オリンパスM-1(ブラック)」、「オリンパスOM―2」などを展示。
詳細は日本カメラ博物館特別展のページをご覧下さい。