2024(令和6)年の歴史的カメラ
JCII 日本カメラ財団が2024年の「日本の歴史的カメラ」3機種を選定
一般財団法人日本カメラ財団が主催する「歴史的カメラ審査委員会(委員長:谷野 啓)」は、2024年の「日本の歴史的カメラ」として、以下の3機種を選定いたしました。
「日本の歴史的カメラ」とは、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めるために選定するものです。
「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」
「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」
とみなしうる国産カメラを、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される「歴史的カメラ審査委員会」によって、一年間に発売された新商品すべてを対象として審査・選定しています。
1903(明治36)年~2003(平成15)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」、2004(平成16)年以降に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補版」(2004~2008)及び(2009~2022)も好評発売中です。
好評発売中
「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」
「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」
「日本の歴史的カメラ 増補版(2009~2022)」
2024年の歴史的カメラに選定したカメラ(全3機種)
■「ソニー α9Ⅲ」
ソニー 1月26日発売
◆2460万画素 35.6×23.8ミリCMOS ◆SD、CFexpress Type A ◆電子ビューファインダー、3.2型液晶モニター
全画素同時に露光・読み出しを行うことのできるグローバルシャッター方式のフルサイズCMOS撮像素子を備えたミラーレスカメラ。1/80000秒の高速シャッターと全速シンクロ撮影が可能。
■「フジフイルム “チェキ” INSTAX mini 99」
富士フイルム 4月11日発売
◆46×62ミリ ◆インスタントフィルム ◆透視ファインダー
カメラ内部にLEDを搭載し、ダイヤルの設定値に応じて異なる色の光をフィルムに直接照射することで6種類の色表現ができる「カラーエフェクトコントロール」機能を備えたインスタントカメラ。
■「ペンタックス 17」
リコーイメージング 7月12日発売
◆17×24ミリ ◆135フィルム ◆透視ファインダー
135フィルムに17×24ミリのハーフ判画面を撮影するカメラ。デジタル全盛の時代に登場したフィルムカメラとして人気を博した。
リストについて
選定機種リストは順位を表すものではなく、発売日順です。選定されたカメラに順位はありません。
記憶媒体:「SD」=SDメモリーカード(SDHC、SDXC、MMC等含む)
画素数は有効画素数(約)です。
動画記録を主とした機種、スタジオ用デジタルバックなどはのぞきます。またメーカー名から「株式会社」は省略させていただきました。2001年7月より画素数表記について有効画素数を第一に表記することに制定。(日本写真機工業会・現CIPA)
カメラ名及びメーカー名は発売時の名称です。
歴史的カメラ審査委員 (五十音順・敬称略)
谷野 啓 日本カメラ博物館 館長(委員長)
市川 泰憲 写真技術研究家
河田 一規 カメラ評論家、写真家
佐々木 秀人 合同会社PCT代表
鈴木 誠 カメラ評論家
豊田 堅二 カメラ評論家
中村 文夫 カメラ研究家
圓井 義典 写真家、東京工芸大学教授
山本 一夫 日本カメラ財団