2011(平成23)年の歴史的カメラ
JCII 日本カメラ財団が2011年の「歴史的カメラ」5機種を選定
財団法人日本カメラ財団が主催する「歴史的カメラ審査委員会(委員長:森山 眞弓)」は、2011年の「歴史的カメラ」として、以下の8機種を選定いたしました。
1903(明治36)年~2003(平成15)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」、2004(平成16)~2008(平成20)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」も好評発売中です。
好評発売中
「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」
「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」
2011年の歴史的カメラに選定したカメラ(全8機種) | |||||||
No. | 発売日 | カメラ名 | 会社名 | ファインダー 型式 |
記録媒体 フィルム |
画素数(万) サイズ |
選定理由 |
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1 |
3月5日
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フジフイルム ファインピックス X100 ※現在の名称 |
富士フイルム | 透視 EVF LCD(2.8型) |
SD 内蔵(約20MB) |
1230
23.6×15.8ミリ CMOS |
透視式光学ファインダーと電子ビューファインダーを一体化し、切り替え可能な世界初のハイブリッド方式ファインダーを採用したデジタルカメラ。 ※発売後にカメラ名を「フジフイルム X100」と改称 |
2 |
3月23日
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フジフイルム GF670W プロフェッショナル Fujifilm GF670W Professional |
富士フイルム | 透視 | 120、220フィルム |
6×7センチ判
6×6センチ判 |
デジタル時代に登場した、55ミリレンズを装着した広角専用タイプの6×7センチ判中判フィルムカメラ。 |
3 |
6月10日
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シグマ SD1 Sigma SD1 |
シグマ |
一眼レフ LCD(3.0型) |
CF |
約4000
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有効画素数約4600万画素(1536万画素×3)相当の23.5×15.7ミリのX3ダイレクトイメージセンサーを採用したデジタル一眼レフカメラ。 |
4 |
7月22日
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カシオ EX-TR100 Casio EX-TR100 |
カシオ計算機 | LCD(3.0型) |
SD |
1210
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35ミリ判換算21ミリF2.8単焦点レンズを採用し、枠部分が360度、モニター部が270度回転するユニークな形のデジタルカメラ。 |
5 |
8月31日
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ペンタックス Q Pentax Q |
HOYA (現:ペンタックスリコーイメージング) |
LCD(3.0型) |
SD |
1240
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新規格Qマウントを採用した世界最小・最軽量のレンズ交換式デジタルカメラ。 |
6 |
10月14日
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ソニー α77 Sony α77 |
ソニー | EVF LCD(3.0型) |
SD、メモリースティックDuo |
2430
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世界初の約235万ドットXGA有機EL電子ビューファインダーを採用し、半透過ミラーによる位相差AFや、約2430万画素の最高画素で毎秒最高12コマの高速連写が可能なレンズ交換式デジタルカメラ。 |
7 |
10月20日
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ニコン 1 V1 Nikon 1 V1 |
ニコン | EVF LCD(3.0型)) |
SD |
1010
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新規格の「ニコン1マウント」を採用し、撮像面位相差AF用画素を内蔵したEVF内蔵レンズ交換式デジタルカメラ。13.2×8.8ミリの撮像素子を採用した135点のAFエリアのうち、中心の73点が位相差AF兼用のエリアとして機能する。撮像素子シャッターとフォーカルプレンシャッターを装備。 |
8 |
10月20日
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ニコン 1 J1 Nikon 1 J1 |
ニコン | LCD(3.0型) | SD |
1010
13.2×8.8ミリ CMOS) |
新規格の「ニコン1マウント」を採用し、撮像面位相差AF用画素を内蔵したレンズ交換式デジタルカメラ。13.2×8.8ミリの撮像素子を採用した135点のAFエリアのうち、中心の73点が位相差AF兼用のエリアとして機能する。撮像素子シャッターを装備。 |
リストについて
ファインダー形式:「透視」=透視ファインダー 「LCD」=液晶モニター 「EVF」=電子ビューファインダー
記憶媒体:「CF」=コンパクトフラッシュ(typeⅠ、Ⅱ等含む) 「SD」=SDメモリーカード(SDHC、SDXC等含む) 「内蔵」=内蔵メモリー
動画記録を主とした機種、スタジオ用デジタルバックなどはのぞきます。またメーカー名から「株式会社」は省略させていただきました。
2001年7月より画素数表記について有効画素数を第一に表記することに制定。(日本写真機工業会・現CIPA)
2004年4月より消費税法改正により価格は税込み表記。
カメラ名及びメーカー名は発売時の名称です。
・歴史的カメラ審査委員 (五十音順・敬称略)
森山眞弓 日本カメラ財団(委員長)
市川泰憲 写真技術研究家
河田一規 カメラ評論家
河野和典 『写真年鑑』編集長
山本 晃 東京工芸大学名誉教授