2017(平成29)年の歴史的カメラ
JCII 日本カメラ財団が2017年の「歴史的カメラ」6機種を選定
一般財団法人日本カメラ財団が主催する「歴史的カメラ審査委員会(委員長:森山 眞弓)」は、2017年の「歴史的カメラ」として、以下の6機種を選定いたしました。
「歴史的カメラ」とは、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めるために選定するものです。
「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」もしくは「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」とみなしうる国産カメラを、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される「歴史的カメラ審査委員会」によって、一年間に発売された新商品すべてを対象として審査・選定しています。
1903(明治36)年~2003(平成15)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」、2004(平成16)~2008(平成20)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」も好評発売中です。
好評発売中
「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」
「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」
2017年の歴史的カメラに選定したカメラ(全6機種)
■「フジフイルム “チェキスクエア” instax SQUARE SQ10」
富士フイルム 2月2日発売
◆記録画素数1920×1920ピクセル、1/4型CMOS、プリント画面サイズ62×62ミリ ◆マイクロSD、内蔵メモリー(約50枚分)
◆3.0型液晶
本体で撮影したデジタル画像のほか、他のカメラで撮影した画像もマイクロSDカードを挿入することで正方形写真をプリントすることができる「ハイブリッドインスタントカメラ」。
■「フジフイルム GFX50S」
富士フイルム 2月28日発売
◆5140万画素 43.8×32.9ミリ CMOS ◆SD×2(ダブルスロット) ◆電子ビューファインダー、3.2型液晶
43.8×32.9ミリで5140万画素の中判サイズ撮像素子を備えたノンレフレックス(ミラーレス)デジタルカメラ。
■「パナソニック ルミックス GH5」
パナソニック 3月23日発売
◆2033万画素 4/3型 CMOS ◆SD×2(ダブルスロット) ◆電子ビューファインダー、3.2型液晶
AF追従で秒間約30コマの高速連写から18Mピクセル相当の画像を切り出す「6KPHOTO」を備えたノンレフレックス(ミラーレス)デジタルカメラ。
■「ソニー α9」
ソニー 5月26日発売
◆2420万画素 35.6×23.8ミリ CMOS ◆SD×1、SD・メモリースティックDuo×1(ダブルスロット) ◆電子ビューファインダー、3.0型液晶
メモリー一体型の35ミリ判フルサイズ積層型撮像素子によるAF/AE追従でブラックアウトのない最高毎秒20コマの高速連写や、歪みの少ない撮像素子シャッター備えたノンレフレックス(ミラーレス)デジタルカメラ。
■「ニコン D850」
ニコン 9月8日発売
◆4575万画素 約35.9×23.9ミリ CMOS ◆XQD、SD(ダブルスロット) ◆一眼レフ、3.0型液晶
デジタル一眼レフカメラとして4575万画素のフルサイズ裏面照射型撮像素子を備え、バッテリーパック装着で最大毎秒9コマの連写が可能。
■「キヤノン パワーショット G1 X MarkⅢ」
キヤノン 11月30日発売
◆2420万画素 22.3×14.9ミリ CMOS ◆SD ◆電子ビューファインダー、3.0型液晶
APS-Cサイズの撮像素子でズームレンズを備えたコンパクトデジタルカメラ。
リストについて
選定機種リストは順位を表すものではなく、発売日順です。選定されたカメラに順位はありません。
ファインダー形式:「一眼レフ」=一眼レフファインダー 「LCD」=液晶モニター 「EVF」=電子ビューファインダー
記憶媒体:「CF」=コンパクトフラッシュ(typeⅠ、Ⅱ等含む)、「CFast」=CFastカード、「SD」=SDメモリーカード(SDHC、SDXC、MMC等含む)「XQD」=XQDメモリーカード、「内蔵」=内蔵メモリー
画素数は有効画素数、単位は「万画素」です。
動画記録を主とした機種、スタジオ用デジタルバックなどはのぞきます。またメーカー名から「株式会社」は省略させていただきました。2001年7月より画素数表記について有効画素数を第一に表記することに制定。(日本写真機工業会・現CIPA)
カメラ名及びメーカー名は発売時の名称です。
歴史的カメラ審査委員 (五十音順・敬称略)
森山 眞弓 日本カメラ財団(委員長)
市川 泰憲 写真技術研究家
河田 一規 カメラ評論家、写真家
河野 和典 カメラ評論家
豊田 堅二 カメラ評論家
中村 文夫 カメラ評論家
萩原 史郎 写真家
山本 晃 東京工芸大学名誉教授