歴史的カメラ

2020(令和2)年の歴史的カメラ

JCII 日本カメラ財団が2020年の「歴史的カメラ」4機種を選定

一般財団法人日本カメラ財団が主催する「歴史的カメラ審査委員会(委員長:森山 眞弓)」は、2020年の「歴史的カメラ」として、以下の4機種を選定いたしました。


「歴史的カメラ」とは、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めるために選定するものです。

 「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」
 「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」

とみなしうる国産カメラを、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される「歴史的カメラ審査委員会」によって、一年間に発売された新商品すべてを対象として審査・選定しています。

1903(明治36)年~2003(平成15)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」、2004(平成16)~2008(平成20)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」も好評発売中です。

好評発売中
「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」
「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」

2020年の歴史的カメラに選定したカメラ(全4機種)

 
■「キヤノン EOS-1D X MarkIII」  

キヤノン 2月14日発売
◆2010万画素 35.9×23.9ミリ CMOS ◆CFexpress Type B×2  ◆3.2型背面液晶
センサーに届く光を16点に分離させることで偽色やモアレを抑制する「GDローパスフィルター」を備え、クイックリターンミラー駆動で毎秒16コマの高速連写が可能なデジタル一眼レフカメラ。※GD=Gaussian Distribution

■「ニコン D6」  

ニコン 6月5日発売
◆2082万画素 35.9×23.9ミリ CMOS ◆CFexpress Type B、XQD ◆3.2型背面液晶
全点クロスタイプの105点AFセンサーを備え、一眼レフカメラとして初めて瞳を優先したAFが可能。

■「キヤノン EOS R5」  

キヤノン 7月30日発売
4500万画素 36.0×24.0ミリ CMOS ◆CFexpress Type B、SD ◆電子ビューファインダー、3.2型背面液晶
光学手ぶれ補正機構内蔵レンズ使用で最高8段の手ぶれ補正機能、初の8K/30P動画撮影が可能なミラーレスカメラ。

■「ソニー α7S III」  

ソニー 9月6日発売
◆1210万画素 35.6×23.8ミリ CMOS ◆CFexpress Type A、SD ◆電子ビューファインダー、3.0型背面液晶
CFexpress Type Aを初めて採用し、SDメモリーカードにも対応するデュアルスロットを備えたミラーレスカメラ。

 


リストについて

選定機種リストは順位を表すものではなく、発売日順です。選定されたカメラに順位はありません。

記憶媒体:「SD」=SDメモリーカード(SDHC、SDXC、MMC等含む)、「XQD」=XQDメモリーカード

画素数は有効画素数(約)です。

動画記録を主とした機種、スタジオ用デジタルバックなどはのぞきます。またメーカー名から「株式会社」は省略させていただきました。2001年7月より画素数表記について有効画素数を第一に表記することに制定。(日本写真機工業会・現CIPA)

カメラ名及びメーカー名は発売時の名称です。

 

歴史的カメラ審査委員 (五十音順・敬称略)
森山 眞弓 日本カメラ博物館 館長(委員長)
市川 泰憲 写真技術研究家
河田 一規 カメラ評論家、写真家
河野 和典 カメラ評論家
豊田 堅二 カメラ評論家
中村 文夫 カメラ評論家
萩原 史郎 写真家
山本 晃 東京工芸大学名誉教授