特別展

「ガニ八先生 コレクション展」

開催期間:2001年4月24日(火)2001年7月15日(日)
展示予定

 日本カメラ博物館(館長:森山 眞弓(財団法人日本カメラ財団理事長))では、平成13(2001)年4月24日(火)から7月15日(日)までの期間、特別展「ガニ八先生 コレクション展」を開催いたします。


 日本カメラ博物館はこのたび、故 坂入 一郎 氏の貴重なコレクションを、ご遺族からご寄贈賜りました。
 コレクションは、「ライカ」、「ローライ」、「ハッセルブラッド」等を中心としたカメラ109台、レンズ146本、アクセサリー類を含め約540点にも及ぶ充実したものです。

 氏は、数学教師として永年にわたって東京都立戸山高等学校(旧:東京府立第四中学校、http://www.t3.rim.or.jp/~toyamaob/toyama/)などで教鞭を執られたかたわらで、カメラ等を収集されたといいます。
 氏は、教え子たちに「ガニ八(ハチ)先生」のニックネームで親しまれ慕われたいわゆる名物教師でもいらしたそうです。

 昨春に逝去された氏の一周忌を機に、多くの教え子たちへ寄せる想いも収集されているともいえる「ガニ八先生 コレクション」から約110点をよりすぐって、当博物館にて展示・紹介いたします。


坂入 一郎(さかいり いちろう)氏

明治43(1910)年3月10日、茨城県結城郡豊田村に生まれる。
昭和8(1933)年、東京物理学校(現:東京理科大学)数学科を卒業し、
 中島飛行機株式会社(現:富士重工業株式会社)入社。
昭和13(1938)年、東京府立工芸学校(現:東京都立工芸高等学校)着任。
昭和19(1944)年、東京府立第四中学校(現:東京都立戸山高等学校)転任ののち、
昭和61(1986)年までの42年間、同校にて勤務。
 「ガニ八(ハチ)先生」(由来には諸説あり)と仇名され、多くの教え子たちに親しまれた。
平成12(2000)年4月18日永眠。享年90歳。


● 展示予定機種より
  • 「ライカ M6 チタン」
     ライカカメラ (ドイツ)(1992(平成4)年)
     1984(昭和59)年発売の35mm(135)判距離計連動カメラ「ライカ M6」のボディ表面をチタンでコーティングしたモデル。
     このカメラにあわせて、外装をチタンカラーにしたレンズも発売された。
  • 「ワイドアングル・ローライフレックス」
     フランケ&ハイデッケ=現・ローライフォトテクニック(ドイツ)(1961(昭和36)年)
     「ディスタゴン 55mm」レンズを組み込んだ広角撮影専用の6×6判二眼レフカメラ。
     フードの透視ファインダーは(素通しでは画角が狭くなるので)光学レンズを用い、広い画角を見ることができるように工夫が施されている。
  • 「ハッセルブラッド スーパーワイドC(SWC)」
     ヴィクター・ハッセルブラッド(スウェーデン)(1959(昭和34)年)
     「ビオゴン 38mm」レンズを組み込んだ、超広角撮影専用カメラ。
     水準器内蔵の外付けファインダーを装着して使用する。
     6×6判画面サイズのカメラとしては、小型・軽量。
  • 「コンタックス I」
     ツァイス・イコン(ドイツ)(1932(昭和7)年)
     35mm(135)判距離計連動カメラ。
     高速の鎧戸(よろいど)式縦走りフォーカルプレーンシャッター、バヨネットマウントの採用など独創的な機能を持ち、「ライカ」と人気を二分した。
  • 「ミノックス(オリジナル)」
     バルスツ電気(ラトビア)(1937(昭和12)年)
     9.5ミリ幅のフィルムを使用し、画面サイズ8×11ミリの極小型カメラ。
     フィルム送りとシャッターチャージに伸縮式ボディをプッシュ・プルする方式を採用したことや、操作ダイヤルなどは大きく取る設計など、小さなボディであるが機能的な作りになっている。
     後に、オリジナルの製造国=ラトビアの首都の名前にちなんで「リガ・ミノックス」とも呼ばれている。
● その他の展示予定機種
  • 「ローライフレックス 4×4」(ドイツ)(1931(昭和6)年)
  • 「ローライコード Ia」(ドイツ)(1936(昭和11)年)
  • 「ローライコード II」(ドイツ)(1936(昭和11)年)
  • 「ローライコード V」(ドイツ)(1954(昭和29)年)
  • 「ローライフレックス 2.8D」(ドイツ)(1955(昭和30)年)
  • 「ローライフレックス T」(ドイツ)(1958(昭和33)年)
  • 「テレ・ローライフレックス」(ドイツ)(1959(昭和34)年)
  • 「ローライフレックス 2.8F」(ドイツ)(1960(昭和35)年)
  • 「ローライコード Vb」(ドイツ)(1962(昭和37)年)他

タイトル

日本カメラ博物館特別展「ガニ八先生 コレクション展」(展示資料:約 110 点)

開催期間

平成13(2001)年4月24日(火)~ 7月15日(日)

常設展等

常設展として「日本の歴史的カメラ」約300点も展示
「日本カメラ新製品コーナー」の展示も併催

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)および年末年始など当館が定める休館日

入館料

一般 300 円、小・中学生 100 円
団体割引(10名以上)一般 200 円、小・中学生 50 円

所在地

102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル(地下1階)

 

*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。