写真展

薗部澄作品展「忘れえぬ戦後の日本 西日本編 1954-1974」

開催期間:1999年3月2日(火)1999年3月28日(日)
岬の分校・神奈川県小豆島、内海町田浦
1963年4月

 JCIIフォトサロンでは、来る1999年3月2日(火)から3月28日(日)まで、薗部澄作品展「忘れえぬ戦後の日本 西日本編 1954-1974」を開催します。

 1991年に開催された「忘れえぬ戦後の日本 パートⅢ 1945-1970」では、戦後25年間の変わりゆく東日本の情景を取り上げましたが、今回は復興から高度経済成長へと変貌を遂げる西日本の姿をご紹介します。

 1947(昭和22)年から風景写真を撮り続けていた薗部氏が、在来線に乗り、小さな山村の駅に立ち寄り、車で奥地にわけ入り、時間をかけて旅した先では、人々はそれぞれの風土に根ざしたゆったりとした時間の流れの中に生きていました。氏が「足を踏みしめて体感し得た」と語る人々の暮らしぶりは、かつては日本のどこにでもある日常風景でした。西日本への撮影行で残された数々の風景は、日本列島の開発が進むにつれ喪失されていった、かけがえのないものを辿る旅の情景であるとともに、刻一刻と変貌を遂げる時代に生きる人間を捉えた貴重な記録でもあります。

 今回の作品展では、商店街で牛を引いて歩く男性、まだ車の少ない道端でチャンバラ、薪拾いなど、よく遊びよく働く子供たちの姿、朝市で賑う通りで、採れたての野菜や魚貝を量り売る女性たち、強い日差しの中、庭の木陰で織物をする沖縄県竹富島の光景、田畑の向こうで煙突から煙を吐き出す四日市市の風景、空から見た大阪の街など、変わりゆく戦後の西日本の姿を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示いたします。

 

薗部 澄(そのべ きよし)
1921年東京都生まれ。1943年東方社入社。1947年サン・ニュース・フォトス入社、『週刊サンニュース』を担当。1950年岩波映画制作所入社、『岩波写真文庫』担当。1957年岩波映画制作所を退社、フリーとなる。1968年ならびに1989年日本写真協会年度賞受賞。1994年「冬・日本海」「冬・北海道」で文化庁芸術選奨文部大臣賞を受賞。1996年逝去、享年75歳。著作に「北上川」「黒川能」「日本の玩具」「ふるさと」など多数。

 

タイトル

薗部澄作品展「忘れえぬ戦後の日本 西日本編 1954-1974」

開催期間

1999年3月2日(火)~3月28日(日)

展示内容

商店街で牛を引いて歩く男性、道端でチャンバラ、薪拾いなどをする子供たちの姿、朝市で採れたての野菜や魚貝を量り売る女性たち、庭の木陰で織物をする沖縄県竹富島の光景、田畑の向こうで煙突から煙を吐き出す四日市市の風景、空から見た大阪の街など、変わりゆく戦後の西日本の姿を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。