真継不二夫作品展「海兵団」
海兵団 1943(昭和18)年頃
JCIIフォトサロンでは、来る1999年6月29日(火)から8月1日(日)まで、真継不二夫作品展「海兵団」を開催します。
今回は一昨年開催した「海軍兵学校」、昨年開催した「海軍予備学生」に引き続き、真継氏が撮影した戦時訓練下の若者たちの姿として横須賀の武山海兵団をはじめとする各地の海兵団の記録をご覧いただきます。
昭和18年、ガダルカナル島撤退、連合艦隊司令長官・山本五十六提督戦死、アッツ島守備隊全員玉砕などの悲報が相次ぎ、戦局がますます激化するなか、優秀な兵員の増強が急務となり、新兵の教育訓練をつかさどる舞台であった海兵団には、志願・招集によって14歳から21歳の青少年が集結し、兵員数も倍加していました。そのような状況下で、真継氏は横須賀の武山へ取材に訪れました。厳しい訓練や規律にしばられ、戦時下の兵隊として死と隣合わせの非日常的な緊迫感のなかに生活する水平達の訓練風景は、同時に若者達の青春の記録でもあります。東京大空襲の災害から真継氏が命懸けで守り抜いた写真のなかには、まだ幼ささえ残る海兵団の純真で快活な姿が生き続けています。
今回の作品展では、防毒マスクを装着しての高角機銃操練、武山海兵団名物であった壮烈な騎馬合戦、甲板上での相撲競技、特攻機の発電機を点検する飛行整備兵、手拭いを頭に巻き大浴槽に浸かる姿など、激戦地に赴く若者達の訓練生活を捉えた作品約120点(全作品モノクロ)を展示します。
真継 不二夫(まつぎ ふじお)
1903年京都府生まれ。1931年婦女界社写真部長に就任し、のちフリーランスに転身。戦時中は海軍特別報道員として江田島の海軍兵学校及び各地の海兵団を取材する。戦後はヌード写真集「美の生態」が話題となった他、特攻隊の遺書をまとめた「海軍特別攻撃隊の遺書」を出版、ベストセラーとなる。1984年逝去、享年81歳。写真集に「あゝ江田島 海軍兵学校」「学徒出陣ー海軍予備学生の記録」「海軍特別少年兵ー帝国海軍水兵の記録」、著書に「女を写す」など多数。
タイトル
真継不二夫作品展「海兵団」
開催期間
1999年6月29日(火)~8月1日(日)
展示内容
防毒マスクを装着しての高角機銃操練、甲板上での相撲競技、特攻機を点検する飛行整備兵、手拭いを頭に巻き大浴槽に浸かる姿など、激戦地に赴く若者たちの訓練生活を捉えた作品約120点(全作品モノクロ)を展示。
展示点数
約120点(全作品モノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。