写真展

三堀家義作品展「黒ダイヤの戦士たち」

開催期間:2000年3月28日(火)2000年4月30日(日)
炭塵 1954(昭和29)年

 JCIIフォトサロンでは、来る2000年3月28日(火)から4月30日(日)まで、三堀家義作品展「黒ダイヤの戦士たち」を開催します。

 19世紀から20世紀半ばまで、石炭は製鉄を始めとする日本の基幹産業の原動力燃料として用いられ、「黒ダイヤ」と呼ばれるほど重要な資源でした。三堀氏が北海道や九州に散在する大手炭坑を巡り歩き取材を行ったのは1954(昭和29)年から1956(昭和31)年の3年間、エネルギー産業が石油の時代へと移行してゆく直前で、好景気にも支えられ炭坑市場は掘れば掘るほど売れるという好況を呈していました。
小型ストロボなどまだ無かった当時、ヘルメットに装着したランプだけを唯一の照明源に、三堀氏は地下数百メートルの炭坑内へ潜入します。落盤の危険や、わずかなスパークでも引火し大爆発を引き起こす恐怖感と戦いながら、切羽(きりは=坑道最先端)での採炭作業を取材していきました。炭塵にまみれて、死と隣合わせの緊張感を共有した炭坑夫たちの姿は、終焉を迎えつつあった炭坑産業の黄金期のなかで、強く生き生きと輝いています。

 今回の作品展では、入坑前の緊張感漂う炭鉱夫たちの姿、地下数百メートルの坑道最深部の危険な採炭作業、坑内基地での食事風景、顔や衣服を炭塵で真っ黒にしながら働く女性など、各地の鉱山で採炭作業に従事する炭坑夫の姿を捉えた作品約110点(全作品モノクロ)を展示します。

 

三堀 家義(みほり いえよし)
1921年大連市生まれ。1939年東京写真専門学校入学、土門拳氏に師事。陸軍航空隊、ソ連抑留、サン・ニュース・フォトスなどを経て、1954年フリー。1958年日本教育テレビ(現テレビ朝日)入社。編成局撮影部長兼技術局技術開発部長を務め、1976年退社。その後日本映画テレビ技術協会理事長、ニッコールクラブ常任幹事を歴任。日本写真家協会賞、日本映画テレビ技術協会選奨、電波技術協会賞受賞。日本写真家協会名誉会員、日本映画テレビ技術協会名誉会員、土門拳記念館理事。著書に「フォトライブラリー4 増感現像」「シンクロ写真術」など。

 

タイトル

三堀家義作品展「黒ダイヤの戦士たち」

開催期間

2000年3月28日(火)~4月30日(日)

展示内容

入坑前の緊張感漂う炭鉱夫たちの姿、地下数百メートルの坑道最深部での危険な採炭作業、坑内基地で食べる弁当、顔や衣服を炭塵で真っ黒にしながら働く女性など、各地の鉱山での採炭作業の現場を捉えた作品約110点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約110点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。