写真展

金城棟永作品展「沖縄 1953~1963」

開催期間:2000年7月4日(火)2000年7月30日(日)
沖縄の衣裳をまとった女性たち
中城公園 1959(昭和34)年11月15日

 JCIIフォトサロンでは、来る2000年7月4日(火)から7月30日(日)まで、金城棟永作品展「沖縄1953~1963」を開催します。

 沖縄県那覇市に生まれた金城氏は、独特の文化が息づく土地で今も沖縄のありのままの姿を撮り続けている写真家です。幼少の頃から写真に親しみ、家族はなにか事あるごとに写真館などで記念写真を撮り、思い出をアルバムにしてまとめていました。しかし1944(昭和19)年10月10日、沖縄大空襲で町や家ともどもすべてが焼失してしまったのです。

 終戦後の混乱から落ち着きはじめた頃、楽しく豊かだった生活を取り戻すかのように金城氏は自ら写真を撮りはじめます。身近に暮らす人々や沖縄の町が変化していく様子など、沖縄の日常風景を写真に記録してゆきました。そして40年以上経った現在あらためてそれらの写真を見直したとき、焼失した沖縄の町や家族の記憶が、現実以上に強烈でリアルな体験としてよみがえったのです。過去との出会いによって起こったこの不思議な感動が、写真の持つ特別な力であるということを熟知しながら、沖縄をひたすら記録し続けてきた金城氏の作品は、現代に生きるすべての人々に「思い出」という癒しを与えてくれることでしょう。

 今回の作品展では、沖縄独特の着物姿で町をあるく老夫婦、路地でチャンバラ遊びをする少年たち、祭りで賑う那覇・国際通り、お供え物をしてお祈りを捧げる老人の姿、馬車や水牛で農作物を運ぶのどかな風景など、1953(昭和28)年から1963(昭和38)年までの沖縄の一時代を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示します。

 

金城 棟永(きんじょう とうえい)
1930年沖縄県那覇市生まれ。1950年琉球郵政庁入社。22歳から写真をはじめ、琉球国際電気通信局、国際電信電話株式会社(KDD)に勤務しながら沖縄の町の様子を撮り続け1991年定年退職。1981~83年沖縄写真連盟副会長、1989年沖縄写真連盟会長。1992年から1998年まで那覇市文化協会写真部会長をつとめる。1998年第50回沖縄美術展覧会(沖展)奨励賞、1999年第51回沖展沖展賞受賞。1990年写真展「台湾写楽」、1995年写真集「私の歩んだ写真の記録」。

 

タイトル

金城棟永作品展「沖縄1953~1963」

開催期間

2000年7月4日(火)~7月30日(日)

展示内容

沖縄独特の着物姿で町をあるく老夫婦、路地でチャンバラ遊びをする少年たち、祭りで賑う那覇・国際通り、お供え物をしてお祈りを捧げる老人の姿、馬車や水牛で農作物を運ぶのどかな風景など、1953(昭和28)年から1963(昭和38)年までの沖縄の一時代を捉えた作品約100点(全作品モノクロ) を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。