吉村正治作品展「沖縄いまむかし」
JCIIフォトサロンでは、来る2001年6月5日(火)から7月1日(日)まで、吉村正治作品展「沖縄いまむかし」を開催します。
吉村氏は1942(昭和17)年に毎日新聞社に入社し、長年のあいだ記者として報道の最前線に携わってきました。本格的に沖縄取材をはじめたのは1960年代初頭、沖縄がまだアメリカの占領下にあった時代です。以来現在まで、40年以上にわたって一貫して「沖縄のいま」を取材しつづけてきました。
日本の0.6%の面積と約1%の人口を占める沖縄は、太古を想わせる非常に恵まれた自然を持つと同時に、那覇やコザなどの人口密度の高い市街地、非常に多くの米軍専用施設を有しています。歴史的に政治や国際情勢に翻弄されながらも異文化を柔軟に受け入れ、自立発展を模索する沖縄に、吉村氏は「日本の縮図」を見ているのです。沖縄をとりまく状況や人々の暮らしに見られる、それぞれの時代の「いま」は、安全保障や自然環境など日本が抱える多くの問題を鋭く提起し、現代社会への憂いを訴えています。しかし同時に、作品に写された多くのウチナーンチュ(沖縄人)の人間像は、いかなる状況に置かれていても強く生きる人間への賛歌でもあるのです。
今回の作品展では、沖縄の美しい海や自然、盛り場や市場、葬祭や舞踊、米軍基地や戦場跡など、沖縄の「いま」を日本の縮図として捉えた作品約120点(全作品モノクロ)を展示します。
吉村 正治(よしむら まさはる)
1924年東京生まれ。1942年毎日新聞社入社、編集局写真部に勤務。1967年オランダ・ハーグ世界報道写真コンテストに国際審査員として出席。1972年から出版局写真部に勤務。1979年定年退職、フリーとなる。主な写真集に「芭蕉紀行」(1~3巻)、写真展に「うちなあー・沖縄・OKINAWA」「盛り場東京’47~’79」「蓬莱島(沖縄)は、いま」「芭蕉 おくのほそ道」など。日本写真家協会会員。
タイトル
吉村正治作品展「沖縄いまむかし」
開催期間
2001年6月5日(火)~7月1日(日)
展示内容
沖縄の美しい海や自然、盛り場や市場、葬祭や舞踊、米軍基地や戦場跡など、沖縄の「いま」を日本の縮図として捉えた作品約120点(全作品モノクロ)を展示。
展示点数
約120点(全作品モノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。