写真展

　JCIIフォトサロンでは、来る2001年9月4日（火）から9月30日（日）まで、藤井秀樹作品展「藤井秀樹の世界」を開催します。

　秋山庄太郎氏に師事していた藤井氏は、以後日本の写真界で活躍することになる群雄割拠のメンバーのなかで学び、頭角をあらわしました。フリーとなられてからは、MAXFACTOR国内キャンペーンの写真を皮きりに、山口小夜子、やまもと寛斎、デヴィ・スカルノなど各国の超一流の人物とともに、多くの写真を手がけています。女性をモチーフに、日本の伝統美のなかにモダニズムをとり入れた独創的な作品は内外で高い評価を得て、表現の場を世界中に広げています。

　今回展示する作品は、1965年から1975年までの、女性の美を追求したモノクロ作品を今回のために厳選した88点です。その作品一枚一枚は、写真家、モデル、デザイナーなど、トップアーティストたちが結集し創り得た、ひとつの到達点とも言うべき作品の数々であり、藤井秀樹氏の感性が捉えた美の世界が満ちた空間です。

藤井　秀樹（ふじい　ひでき）
1934年東京都生まれ。1954年都立白鴎高等学校卒業、日本大学芸術学部写真学科入学。秋山庄太郎氏に師事。1957年雑誌『服装』専属写真家として婦人生活社入社。1960年日本デザインセンター設立とともに入社、広い分野で広告写真を撮影。1963年フリーとなり、広告写真界で脚光をあびる。独創的な作品で世界中から高い評価を受けている。旭日新聞広告賞、ＡＤＣ賞、日本写真協会賞、日本広告写真協会賞など、受賞多数。写真集に「Ｐａｓｔ」「からだ化粧」「艶・叶和貴子」デヴィ・スカルノ写真集「秀雅」など多数。現在、日本広告写真家協会会員、日本写真家協会会員、日本写真芸術学会会員、日本写真芸術専門学校副校長。