写真展

上野千鶴子作品展「世界の子供」

開催期間:2002年9月3日(火)2002年9月29日(日)
ポルトガル リスボン 1970年頃

 JCIIフォトサロンでは、来る2002年9月3日(火)から29日(日)まで、上野千鶴子作品展「世界の子供」を開催します。

 上野氏は、さまざまな写真教室の講師を勤めたり、写真入門書を執筆したりするなどアマチュア写真家の育成に多大な力を尽くしたことで知られています。また、カメラのメカニックに関しても卓越した知識と経験を生かし、カメラ雑誌の連載や著書を数多く執筆しました。元々は新聞や雑誌、週刊誌のグラビアを飾るなど報道分野で活躍し、また婦人雑誌などでファッション写真を手掛けることもありました。取材で海外を旅する機会も多く、世界各国の人びとの生活を記録する中で、子供たちが被写体になることも少なくなかったのです。

 「久々に訪れた東南アジアの国々は、(略)新しい社会主義国家の誕生や自由主義国の発展、それに伴ういろいろなひずみが、昔ながらの南国情緒や、のびやかな人々の気質までも変えてしまっているようだった。しかし、きびしい政治状況や世相とはかかわりなく、かっ色のはだをした子供達の黒いひとみは平和であった。」(『残存収差』三信工房・2001年から)とあるように、子供の笑顔に国境はなく、まさに世界の共通語と言えるでしょう。彼らの純粋な瞳は、写真をとおして我々大人たちをみつめ、また同時に未来をみつめているようにも思えます。

 今回の作品展では、澄んだまなざしでレンズを見つめる少女、大砲の上に腰掛ける少年、教会であどけない表情で祈る小さな男の子、むじゃきに駆け回る子供たちなど、1960年代から70年代を中心に、日本、中国、東南アジア、欧米の子供たちの姿をとらえた作品約90点(全作品モノクロ)を展示します。

上野 千鶴子(うえの ちずこ)
1931年東京都生まれ。1954年国学院大学文学部卒業。1955年中国通信社入社。1956年桑沢デザイン研究所嘱託。1958年日本デザイン協会入社。1960年新週刊社写真部嘱託。1961年フリー写真家となる。1964年慶応外語中国語科入学。主な著書は、「楽しい写真入門」「カメラ教室」「私のカメラテスト1・2」「写真用語辞典(共著)」「ステップアップ写真術・基礎編・実践編」「残存収差」など多数。アサヒカルチャー、日経文化教室、NHK写真講座、JCIIフォトクリニックなど多数の講師を勤める。2001年9月逝去、享年70歳。

タイトル

上野千鶴子作品展「世界の子供」

開催期間

2002年9月3日(火)~9月29日(日)

展示内容

澄んだまなざしでこちらを見つめる少女、大砲の上に腰掛ける少年、教会であどけない表情で祈る小さな男の子、むじゃきに駆け回る子供たちなど、1960年代から70年代を中心に、日本、中国、東南アジア、欧米の子供たちの姿をとらえた作品約90点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約90点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。