磯 俊一作品展「雑誌カメラマン」
JCIIフォトサロンでは、来る2002年11月26日(火)から12月26日(木)まで、磯俊一作品展「雑誌カメラマン」を開催します。
「写真と文章で世の中に事象を伝えること」が夢だった磯氏は、様々な週刊誌のカメラマンを経て、1981年10月、週刊誌「FOCUS」の創刊と同時に同誌の委託カメラマンになります。「FOCUS」は写真によって文章にインパクトを与える手法を用い、2001年8月の休刊を迎えるまで世の中に色々な社会事件、事故などの情報を発信した写真週刊誌として知られています。氏は、取材現場でシャッターチャンスを狙う報道陣が壮絶な闘いを繰り広げる中で、「磯についていれば、チャンスはある」という伝説や、亡くなる1年前、癌に侵されていたにもかかわらず病院を抜け出し、そのままタクシーで東京から阪神大震災の現場に向かったというエピソードなどからもうかがえるように、「死ぬまで現場」の人であり、報道写真一筋の人でした。まさに時代を写し撮ってきたカメラマンといえるでしょう。
今回の作品展では、レンズに笑みを向ける田中角栄(1984年)、球場で長嶋茂雄が川上哲治に花束を渡す瞬間(1975年)、「伊豆の踊り子」に出演する15歳の山口百恵(1974年)、新幹線の最終便で発車間際にくちづけをかわすカップル(1980年)、阪神大震災の瓦礫の中を歩く婦人(1995年)など、60年代から90年代に撮影された、政治家・芸能人・スポーツ選手・作家などのポートレイトや時事・事件・事故・災害などの報道写真約90点(全作品モノクロ)を展示します。
磯 俊一(いそ としかず)
1937年東京都生まれ。高校卒業後、学士会館の写真部で働く傍ら、東京綜合写真専門学校に通う。卒業後「芸術生活」カメラマンを経て、1972年フリーに。「ポスト」「大衆」「宝石」などの週刊誌や月刊誌のグラビアを担当。1981年写真週刊誌「FOCUS」創刊と同時に委託カメラマンとなり、社会事件や災害などニュースの現場を追い続ける。晩年、体中に転移したガンと闘いながらオウム真理教事件を連日のように取材、「事件カメラマン」として、1996年5月逝去、享年59歳。
タイトル
磯俊一作品展「雑誌カメラマン」
開催期間
2002年11月26日(火)~12月26日(木)
展示内容
レンズに笑みを向ける田中角栄(1984年)、球場で長嶋茂雄が川上哲治に花束を渡す瞬間(1975年)、「伊豆の踊り子」に出演する15歳の山口百恵(1974年)、新幹線の最終便で発車間際にくちづけをかわすカップル(1980年)、阪神大震災の瓦礫の中を歩く婦人(1995年)など、60年代から90年代に撮影された、政治家・芸能人・スポーツ選手・作家などのポートレイトや時事・事件・事故・災害などの報道写真を展示。
展示点数
約90点(全作品モノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。