写真展

中村征夫 作品展 「熱帯夜」

開催期間:2003年7月29日(火)2003年8月31日(日)

 JCIIフォトサロンでは、7月29日(火)から8月31日(日)まで、中村征夫作品展「熱帯夜」を開催いたします。

 中村氏は世界各地の色鮮やかな海の生物たちや、東京湾のルポルタージュなどを撮影し続ける水中写真家として知られています。一年の約半分を海か島で過ごす生活で、作品のほとんどはカラー写真ですが、一方で、仕事の合間や余暇の時間にモノクロの写真を撮り溜めてきました。

 今回の作品展では仕事の合間に出会った珍しい格好の地元のウミンチュ(海人)、汗をびっしょりかきながらひたすら寡黙に畑仕事をするおじいなど、氏が旅で出会った風景や人々を「特に何も構えないで撮った」スナップショットの作品や、海中の生物たちがみせるひょうきんな表情、ゆったりと横切る大きな魚のシルエット、カメラに迫る小さな魚たちの群れ、光と波の織り成す幻想的な模様など、原色豊かな生き物たちをモノクロで切り取ることにより、細部のディティールを浮かび上がらせている水中作品、モノクロ写真約85点を展示します。

 40年近く海と向き合い、生き物たちをみつめてきた中村氏ですが、今回展示する写真は仕事のための写真ではなく、日常のさりげない風景や小さな発見を氏独自の視点からまっすぐにとらえたものです。なかでもコンパクトカメラで撮影したスナップ写真は、被写体側もリラックスしていて、見るものに爽やかな印象を与えてくれます。

※作品展にともない、会期中の8月10日(日)に中村征夫講演会「熱帯夜を語る」を開催いたします。


中村 征夫(なかむら いくお)

1945年秋田県生まれ。20歳より一貫して水中写真に取り組み、専門誌を経てフリーランスとなる。現在、海を専門とする撮影プロダクション㈱スコール代表。ライフワークの東京湾をはじめ、水俣湾、石垣島・白保、三国町のナホトカ号、奥尻、諫早湾など社会性のあるテーマにも果敢に取り組み、水中の報道カメラマンとしても定評がある。またテレビやハイビジョン映像、コマーシャル、劇映画などでも幅広く活動。様々なメディアを通しての海の魅力を伝え続けている。日本写真家協会、日本写真協会、日本自然科学写真協会会員。木村伊兵衛写真賞、朝日広告賞、文化庁芸術作品賞、東川写真賞特別賞、講談社出版文化賞写真賞受賞。主な写真展に、「白保ーSHIRAHO」「ガラパゴスー太古を伝える野性」「熱帯夜」「沖縄珊瑚街道」「水中の賢者たち」など多数。主な写真集・著書に、『全・東京湾』『海中顔面博覧会』『ガラパゴス』『カムイの海』『熱帯夜』『水中の賢者たち』など多数。

 

タイトル

中村征夫作品展「熱帯夜」

開催期間

2003年7月29日(火)~8月31日(日)

展示内容

仕事の合間に出会った珍しい格好の地元のウミンチュ(海人)、汗をびっしょりかきながらひたすら寡黙に畑仕事をするおじいなど、氏が旅で出会った風景や人々を「特に何も構えないで撮った」スナップショットの作品や、海中の生物たちがみせるひょうきんな表情、ゆったりと横切る大きな魚のシルエット、カメラに迫る小さな魚たちの群れ、光と波の織り成す幻想的な模様など、原色豊かな生き物たちをモノクロで切り取ることにより、細部のディティールを浮かび上がらせている水中写真の作品、モノクロ写真約85点。

展示点数

約85点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料