椎名誠作品展「シーナの写真日記」
JCIIフォトサロンでは、来る2004年1月6日(火)から2月1日(日)まで、椎名誠作品展「シーナの写真日記」を開催します。
椎名誠氏は作家、エッセイスト、雑誌編集長、映画監督など幅広い分野で活躍されています。その椎名氏が写真雑誌『アサヒカメラ』(朝日新聞社刊)で1993年1月号から連載している「シーナの写真日記」は、2003年12月号で通算130回目を迎えました。今回の作品展では「シーナの写真日記」、1989年1月号に掲載された「風の道」、1989年4月~1991年12月まで連載された「旅の紙芝居」、1992年1月~12月まで連載された「人間劇場」の各作品から、選りすぐったモノクロ写真約70点を展示します。
雪原の中で馬を走らせる遊牧民の少女、ブラジルの大きな川の中で釣をする少年、石垣島でそばを食べるセーラー服姿の女子高生、吉野川の河川敷にただ立っているだけの大きな人、八丈島の港で恥ずかしそうに笑う漁師の夫婦など、旅先で出会った人々や街、日常の何気ない光景や、身近な友人たち――。それぞれの写真は、椎名氏の魅力的な人柄がそのまま伝わってくるものばかりですが、なかでも、はにかむ少年、シワをくしゃくしゃにして微笑むおじいさん、ひとなつこくレンズをみつめる犬や猫などは、写真に添えられたエッセイと共に思わず笑みがこぼれてしまうような面白さです。
「シーナの写真日記」は雑誌『アサヒカメラ』の中でとりわけ人気の高い連載コーナーとして読者を楽しませてきました。いつでもコンパクトカメラを持ち歩いているという氏が、あたたかい眼差しで切り取った写真と、独特の視点から世界を鋭く見つめたユーモアあふれる文章は、私たちの心を癒し、安らぎと好奇心に満ちた活力を与えてくれます。
※この作品展に合わせて、2004年1月24日(土)に椎名誠講演会「「シーナの写真日記」を語る」を開催いたします。
椎名 誠 (しいな まこと)
1944年東京生まれ。東京写真短期大学(現・東京工芸大学)中退。デパート業界誌編集長を経て、「本の雑誌」編集長に。1979年より、小説、エッセイ、ルポ等の作家活動に入る。これまでの主な作品は『犬の系譜』(講談社)、『岳(ガク)物語』(集英社)、『アド・バード』(集英社)、『中国の鳥人』(新潮社)、『黄金時代』(文藝春秋)など。最新刊は、『活字の海に寝ころんで』(岩波書店)、『地球の裏のマヨネーズ』(文藝春秋)、『秘密のシャンマー』(小学館)。エッセイは、週刊文春連載中の、赤マントシリーズが10年以上続いている。旅の本も数多く、モンゴルやパタゴニア、シベリアなどへの探険、冒険ものなどを書いている。趣味は焚火キャンプ、どこか遠くへ行くこと。
タイトル
椎名誠作品展「シーナの写真日記」
開催期間
2004年1月6日(火)~2月1日(日)
展示内容
写真雑誌『アサヒカメラ』(朝日新聞社刊)で1993年1月号から連載している「シーナの写真日記」、1989年1月号に掲載された「風の道」、1989年4月~1991年12月まで連載された「旅の紙芝居」、1992年1月~12月まで連載された「人間劇場」の中から選りすぐった、モノクロ写真約70点。旅先で出会った人々や街、日常の何気ない光景や、身近な友人たちなど、椎名氏の魅力的な人柄がそのまま伝わってくるようなスナップ写真。
展示点数
約70点(全作品モノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。