安達洋次郎作品展「東京日記ーぐるりの人たちー」
JCIIフォトサロンでは、来る2006年4月4日(火)から4月30日(日)まで、安達洋次郎作品展「東京日記-ぐるりの人たち-」を開催いたします。
東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業後、資生堂宣伝部に入社した安達氏は、スタッフカメラマンとして18年間、『花椿』誌をはじめ広告宣伝の写真撮影を担当します。広告は社会や人心の動向を占うものとして理解されていますが、資生堂のモダンで洗練されたデザインは常に新鮮な輝きを放ち、トップデザイナーやアートディレクター達の発露の場でありました。安達氏の感性はそこで磨かれ、本質を見極め万人にわかりやすい美しさを表現する写真を撮り続けました。そのような中、仕事に追われることで自分を見失いかけていたことに気づいた氏は、学生時代の原点にもどり、まずは自分の住んでいる東京の人たちから撮り始めようと、東京の街を徹底的に歩き始めます。それがライフワークとなり『ぐるりの人たち』『東京日記2001』の出版、個展へと発展していきました。
今回の作品展では、「ぐるりの人たち」「東京日記」のシリーズの中から、小料理屋の店先で碁盤を広げ手あわせをする板前たち、開け放たれた車の荷台に腰を下ろして休んでいる花嫁、街角で三脚を立てて自慢の盆栽を撮影する男性、花見の宴で社交ダンスに興じる男女、都会の真ん中でゴルフのスイングを確認する男性など、東京のいたるところで繰り広げられる日常生活のスナップ作品、約90点(全作品モノクロ)を展示します。
「緊張しながら被写体に近づく、ドキドキしながら一瞬を待つ、シャッターを押した瞬間にそれらが完全にフリーズされ、過去のものとなっていく、それらが心の記録ともなれば、こんな楽しいものはない。写真は実におもしろい。」の言葉通り、写真を撮ることが好きな人なら誰もが体験する永遠の一瞬を、全身で楽しんでいる様子が作品から伝わり、見る人にも写真の持つ無限の可能性とおもしろさを伝えてゆくことでしょう。
安達 洋次郎 (あだち ようじろう)
1943年、岐阜県生まれ。1962年、愛知県立小牧高等学校卒業後上京。1964年、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業し、(株)資生堂本社宣伝部に入社。1965年、日本広告写真家協会入会。1972年、写真集『1972411』を自費出版。1974年、東京の人たちをテーマに初の個展「ぐるりの人達」(銀座ニコンサロン)を開催し、1989年までに同テーマで同名の個展を6回開催する。1982年、(株)資生堂を退社しフリーに。1983年、安達写真事務所設立。同年、写真集『ぐるりの人達』を自費出版。2003年、個展「東京日記2001」(富士フォトサロン)開催。同年、写真集『東京日記2001』を自費出版。2004年、藍綬褒章受章。2005年、名古屋学芸大学メディア造形学部非常勤講師。現在、(社)日本広告写真家協会会員。
タイトル
安達洋次郎作品展「東京日記-ぐるりの人たち-」
開催期間
2006年4月1日(火)~4月30日(日)
展示内容
今回の作品展では、広告宣伝の仕事をするかたわらでライフワークとして撮り続けた東京のキャンディットフォトをまとめた「ぐるりの人たち」「東京日記」のシリーズの中から、小料理屋の店先で碁盤を広げ手あわせをする板前たち、開け放たれた車の荷台に腰を下ろして休んでいる花嫁、街角で三脚を立てて自慢の盆栽を撮影する男性、花見の宴で社交ダンスに興じる男女、都会の真中でゴルフのスイングを確認する男性など、東京のいたるところで繰り広げられる日常生活のスナップ作品、約90点(全作品モノクロ)を展示します。
展示点数
約90点(全作品モノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。