写真展

清水重蔵作品展「越佐の女」

開催期間:2006年8月1日(火)2006年8月27日(日)
(c)Shimizu Juzo

 JCIIフォトサロンでは、来る2006年8月1日(火)から27日(日)まで、清水重蔵作品展「越佐の女」を開催いたします。

 新潟といえば、新潟県中越地震や記録的な豪雪など、大規模な自然災害が私たちの記憶に鮮明に焼きついていますが、本来は米処・酒処として、また古くからいわゆる交通の要衝としても知られています。そんな新潟に生まれ育ち、一貫して新潟を撮影フィールドとする清水氏は、「二十一世紀に残したい日本の自然百選」などにも選ばれた福島潟の情報発信施設”水の駅「ビュー福島潟」”の館長を務めながら、写真を通して自然保護運動にも取り組まれています。

 現在は風景写真の分野で活躍されている清水氏ですが、1977年から1993年までの16年間にわたり、ドキュメンタリーとして地元新潟の山・海・川・島それぞれの村を撮影し、後に個展で発表されました。清水氏がテーマとした「ムラ」は、「生産と生活の結節の場としての村落共同体ではなく、仲良く暮らす地域コミュニティーとしての運命共同体」のことです。そして、「ムラが生きているところには、必ずと言っていいほど逞しさと優しさをあわせ持つ女性のしなやかな姿がある」と気付いた氏は、女性たちの姿を映像化して運命共同体としての「ムラ」を表わそうと、一冊の写真集『越佐の女』をまとめあげました。

 今回の作品展では、写真集『越佐の女』の中から、雪が積もる庭木に洗濯物を広げる姿、じゅんさい摘みの行き帰りに手作りの筏を漕ぐ様子、おかぶりから覗いた清く澄んだ目、家の座敷で行われる佐渡女漫才のおどけたしぐさ、消防演習で整列するお母ちゃんたちの凛々しい表情、雪道でのお喋りに興じる老婆の笑顔など、新潟の風土に溶け込み強くしなやかに生きる女性たちの姿を捉えた作品、約70点(全作品モノクロ)を展示します。

 

清水 重蔵 (しみず じゅうぞう)
1949年、新潟県新潟市生まれ。「新潟県」をライフワークに、写真や文筆活動を通して「人や自然」の素晴らしさを、全国に発信している。写真展に「山古志の人びと」(1981年 銀座ニコンサロン)、「越後おかぶりの女たち」(1983年 銀座ニコンサロン)、「阿賀野川流域の人びと」(1985年 銀座ニコンサロン)、「佐渡の女だっちゃ」(1993年 キヤノンサロン銀座/札幌/大阪 他)、「橅森然」(1997年 新宿パークタワーギャラリー・1)、「越後雪賦」(2002年 新宿パークタワーギャラリー・1)、「竹くらべ」(2005年 銀座富士フォトサロン)ほか個展を多数開催。写真集に『越佐の女』(1993年 新潟日報事業社)、『風そよぐ潟』(1995年 文一総合出版)、『BUNA』(1997年 青菁社)、『越後雪賦』(2001年 新潟日報事業社)などがある。日本写真家協会会員 新潟県写真家協会会員 水の駅「ビュー福島潟」館長 新潟日報社特別編集委員

 

タイトル

清水重蔵作品展「越佐の女」

開催期間

2006年8月1日(火)~8月27日(日)

展示内容

1977年から1993年までの16年間にわたり、ドキュメンタリーとして新潟の山・海・川・島それぞれの村を撮影してまとめた写真集『越佐の女』の中から、雪が積もる庭木に洗濯物を広げる姿、おかぶりから覗いた清く澄んだ目、家の座敷で行われる佐渡女漫才のおどけたしぐさ、消防演習で整列するお母ちゃんたちの凛々しい表情、雪道でのお喋りに興じる老婆の笑顔など、新潟の風土に溶け込み強くしなやかに生きる女性たちの姿を捉えた作品、約70点(全作品モノクロ)を展示します。

展示点数

約70点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。