写真展

藤居正明 作品展 「下町漫歩景―人の声・足音の先―」

開催期間:2007年6月5日(火)2007年7月1日(日)
1995.3 台東区谷中
(c)藤居正明

 JCIIフォトサロンでは、来る2007年6月5日(火)から7月1日(日)まで、藤居正明 作品展「下町漫歩景―人の声・足音の先―」を開催いたします。

 藤居氏が生まれ育った浅草の町を離れたのは、下町の持つ特有のうっとうしさなどから逃れるためでした。当時の日本は、バブル期の再開発に沸いており、急激な生活環境の変化は、人々の生活だけでなく、心までも変えてしまっているようでした。

 やがて、氏は、生まれた土地への執着や、ふるさとへの愛惜などを抱くようになり、浅草、谷中、向島などの町並みや、そこに住む人々を撮影するようになりました。昔ながらの商店街、隣り合う家々、祭りに集う人々、寄席、芸者。開発が進み、下町らしさが失われたかのように見える町並みの中にも、昔から変わらない光景が残されており、氏はその残されたものの姿や変遷を、自らの”ふるさと”としてフィルムに収めました。

 古いものが消え、次々と新しいものに変えられていく東京の下町の姿。われわれは藤居氏の作品を通し、失ってしまったものや、失われつつあるものの尊さを感じとることが出来るでしょう。

 1980年代から現在に至るまで撮り続けた下町の作品から、今回は80年代、90年代を中心に約80点展示いたします。

 

藤居 正明(ふじい まさあき)
<略歴>
1939年 東京・浅草生まれ
1963年 日本大学芸術学部写真学科卒業 在学中に写真家・長野重一氏に師事
1965年 富士写真フィルム株式会社入社、宣伝部勤務
1968年 以後フリーランスにて活動

月刊誌、週刊誌、企業のPR誌等で人物ルポや旅の撮影取材。日本人のふるさとを共通テーマとして、海国日本の四季の風景と生活、そして自身のふるさと浅草とその周辺東京下町の生活を撮影。現在、日本写真家協会会員。

<個展>
1985年 「北海気」富士フォトサロン
1992年 「記憶のふるさと」富士フォトサロン
1992年 「東京風塵図」ミノルタフォトスペース
1995年 「記憶のふるさとⅡ」富士フォトサロン
2005年 「あの頃の僕と今の僕―ふるさと浅草のこと」東京電力TEPCO浅草館
2005年 「ふるさと日記帳」浅草三町・善照寺庫裡

<著書>
2001年 「海と遊ぶ日々」(写真集)プレジデント社
2005年 「東京が水の都だった頃」(映像集)自主制作

 

タイトル

藤居正明 作品展「下町漫歩景―人の声・足音の先―」

開催期間

2007年6月5日(火)~7月1日(日)

展示内容

藤居正明氏が生まれ育った浅草やその周辺の、1980年代から1990年代までの作品。開発で変化し、失われつつある下町の風景とその変遷を追い求めた、モノクロ写真約80点。

展示点数

約80点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。