田崎力作品展「高千穂」
JCIIフォトサロンでは、来る9月2日(火)から9月28日(日)まで、田崎力作品展「高千穂」を開催いたします。
天孫降臨神話の村として知られる九州・高千穂。九州山脈のほぼ中央部、宮崎県の最北端に位置し、町の中心を五ヶ瀬川が流れています。名勝天然記念物高千穂峡などの観光資源にも恵まれ、訪れる人の絶えることはありません。美しい山々と深々と切れ込んだ渓谷、そこにかかる天霧ははるか昔から語り継がれてきた神話の世界を彷彿させます。
田崎力氏は高千穂で生まれ高千穂で育ちました。開業医の父の跡を継ぐべく医大に入りますが戦争で陸軍の軍医となりました。戦後、上海から高千穂に帰った田崎氏は以後60余年にわたって医師として町の人々の医療に携わりながら、高千穂の人々を写真に収め続けてきました。その後コンテストなどで頭角を現し、絶対非演出の土門拳氏にも高く評価され活躍の場を広げていきました。
田崎氏の写真は自身の日々の記憶であり変わりゆく高千穂の記録です。四季折々の自然の美しさや山村特有の暮らしなどを記録すると共に、田崎氏の高千穂とそこに生きる人々への愛情をみてとることができます。村人と日々接している田崎氏のカメラワークは被写体をしっかり捉えているだけでなく、時にその渦中に身を置いているようであり、神の世界で知られている高千穂の日常を身近に感じさせてくれます。
戦後社会の変貌と繁栄の中に見失われつつある古きよき時代の時の流れを写す、田崎氏の高千穂の世界をどうぞご覧ください。
田崎 力 (たさき つとむ)
1920年、宮崎県西臼杵郡高千穂町にて生まれる。
1941年、第二次世界大戦勃発のため、九州医専(久留米大学医学部)を繰り上げ卒業。
1942年、軍医候補生として入隊。
1946年、復員。高千穂に帰郷。
1951年、アルス社『カメラ』、研光社『フォトアート』の月例に応募はじめる。
1959年、フォトアート誌・土門拳月例第一期招待作家に指名される。
1973年、宮崎県美術展写真の部特選(秋山庄太郎氏選)により無鑑査となる。
1975年、フォトアート誌『大学院部』特別賞受賞。フォトコンテスト『大型カラーの部』受賞。
1978年、フジ・フォトコンテスト個人の部グランプリ受賞。「高千穂讃歌」出版。
1988年、「高千穂の舞里」(カラー、くもん出版)出版。
1993年、二科会会員推挙。「たかちほ」出版。
1994年、林忠彦賞受賞。
1996年、宮崎県文化賞(藝術部門)受賞。
1998年、岡村ギャラリーで個展。
2008年、「夜神楽の里~神話と伝説が息づく邑」出版。
タイトル
田崎力作品展「高千穂」
開催期間
2008年9月2日(火)~9月28日(日)
展示内容
天孫降臨神話の村として知られる九州・高千穂を戦後60余年にわたって撮影し続けている田崎力氏の作品展。
高千穂で生まれ高千穂で育った田崎氏は医師として町の人々の医療に携わりながら、高千穂の人々を写真に収め続けてきた。氏の写真は自身の日々の記憶であり変わりゆく高千穂の記録である。四季折々の自然の美しさと同時に、氏の高千穂とそこに生きる人々への愛情をみてとることができる。村人と日々接している氏のカメラワークは被写体をしっかり捉え、神の世界で知られる高千穂の日常を身近に感じさせる。
初期の作品を含む古きよき時代を写す作品を展示。本作品展では約60点(すべてモノクロ)を紹介する。
展示点数
約60点(全作品モノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。