写真展

大石芳野作品展「沖縄に活きる」

開催期間:2009年9月29日(火)2009年11月1日(日)
(c)大石芳野

 JCIIフォトサロンでは、来る2009年9月29日(火)から11月1日(日)まで、大石芳野作品展「沖縄に活きる」を開催いたします。

 大石芳野氏は日本大学芸術学部写真学科卒業後、フリーランスのドキュメンタリー写真家としてベトナム、カンボジア、広島、沖縄などをテーマに撮影を続けています。またフォトジャーナリズムの第一人者でもある大石氏は、2001年に土門拳賞を受賞しています。

 今回はその中から「沖縄に活きる」と題して、1972年沖縄の本土復帰直後から現在に至るまで、沖縄の人々を取材し続けた作品群をご覧いただきます。

 太平洋戦争の末期、100日間にもわたり続いた沖縄戦では、日米の熾烈な地上戦に住民も巻き込まれました。住民と両軍を合わせ20万人以上の尊い命が失われた壮絶な戦闘は、沖縄と沖縄の人々に深く大きな傷を残しました。大石氏は何度も沖縄に足を運び、住民たちとじっくり向き合い丁寧に話を聞き、歴史を支え繋いできた沖縄の住民たちの「今」を撮影してきました。

 未だ癒えることのない思いを抱えながらも強く「今」を生きる沖縄の人々と、彼らと真摯に向き合い、歴史の中に積み重ねられた事実の先にある真実を伝えようとする作者の想いを感じることのできる作品群です。

大石 芳野 (OISHI YOSHINO)
 東京生まれ 日本大学芸術学部写真学科卒業
 日本写真家協会会員 日本文化人類学会会員 日本ペンクラブ会員 他

主な著作:1976年「愛しのニューギニア」(学習研究社)、1981年「パプア人・いま石器時代に生きる」(平凡社)、1983年「ワニの民・メラネシア芸術の人びと」(冬樹社)、1984年「隠岐の国」(くもん出版)、1986年「沖縄に活きる」(用美社)、1988年「夜と霧は今(Night and fog…survivors of concentration camp)」(用美社)、1988年「沖縄の原像」(二ライ社刊)、1993年「カンボジア苦界転生」(講談社)、1995年「HIROSIMA 半世紀の肖像~やすらぎを求める日々」(角川書店)、1997年「若夏の記憶」(岩波書店刊)、2000年「ベトナム 凜 (りん)と」(講談社)、2002年「コソボ破壊の果てに」(講談社)、2003年「アフガニスタン 戦禍を生き抜く」(藤原書店)、2005年「子ども 戦世のなかで」(藤原書店)、2007年「魂との出会い」(対話 共著)(藤原書店)、2008年「黒川能の里~庄内にいだかれて」(共著)(清流出版)、2008年「<不発弾>と生きる 祈りを織るラオス」(藤原書店) 他、多数

主な写真展:1971年「少年パパニー」(ニコンサロン)、1981年「無告の民・カンボジアの証言」(ニコンサロン)、1993年「カンボジア苦界転生」(フジフォトサロン)、1995年「ヒロシマ半世紀の肖像」(フジフォトサロン)、1996年「沖縄に活きる」(フジフォトサロン)、2001年「ベトナム凛(りん)と」(ニコンサロン)、2002年「ニューギニアの姿・かたち」(岡本太郎記念館)、2003年「アフガニスタン・戦禍を生きぬく」(フジフォトサロン)、2007年「無告の民」(写大ギャラリー)、2009年「子ども 戦世のなかで」(パラミタミュージアム) 他、多数

受賞:2001年 土門拳賞「ベトナム凛(りん)と」にて、2007年 紫綬褒章   他、多数

 

タイトル

大石芳野作品展「沖縄に活きる」

開催期間

2009年9月29日(火)~11月1日(日)

展示内容

太平洋戦争の末期、100日間にもわたり続いた沖縄戦では、日米の熾烈な地上戦に住民も巻き込まれた。住民と両軍を合わせ20万人以上の尊い命が失われた壮絶な戦闘は、沖縄と沖縄の人々に深く大きな傷を残した。大石芳野氏は1972年の本土復帰直後から現在に至るまで何度も沖縄に足を運び、住民たちとじっくり向き合い丁寧に話を聞き、歴史を支え繋いできた沖縄の住民たちの「今」を撮影してきた。
未だ癒えることのない思いを抱えながらも強く「今」を生きる沖縄の人々と、彼らと真摯に向き合い、歴史の中に積み重ねられた事実の先にある真実を伝えようとする作者の想いを感じることのできる作品群、約70点(すべてモノクロ)を紹介する。

展示点数

約70点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。