写真展

薄井 大還作品展「―地球を元気にする人々―視線の先にあるもの」

開催期間:2013年9月10日(火)2013年10月6日(日)
(c)薄井 大還

 JCIIフォトサロンでは、来る2013年9月10日(火)から10月6日(日)まで、薄井大還作品展「―地球を元気にする人々― 視線の先にあるもの」を開催いたします。

 薄井氏は、第2次世界大戦勃発の翌年、1940年に東京八王子に生まれます。5歳の時に、終戦の2週間前の八王子大空襲を体験しました。戦火の中、防火用水をかぶりながら、死者の山をかいくぐり、逃げ出した牛や豚鶏などの動物達と、その本能に助けられ川を渡り生きのびたという経験をしたそうです。

 戦争の悲惨さを幼い頃に身をもって体験したこともあり、世界の平和を常に願いました。戦争を起こさず、武力に頼らず平和に導く努力する人々に心を惹かれ、その努力のまっただ中にいる人物のみを写し続けてきました。その多くはノーベル平和賞を受賞した方々でした。

 今回の作品展は、「地球を元気にする人々―視線の先にあるもの―」と題して、世界の要人や、国内はもとより世界で活躍している日本のファッション・デザイナー、音楽家、画家、ノーベル賞受賞者、冒険家などのポートレイトをご覧いただきます。

 氏は、ポートレイトについて『ポートレイトは被写体と直面し、魂の動きを記録する芸術だと思う。被写体の魂が強い光を発する時こそ、私の求めるシャッターチャンスだ。純粋な魂ほど、より強い光を発し、写真に定着させる魅力と責任を感ずる。この魅力ある魂の存在は、己を犠牲にしてでも他者の幸せを願い行動する。純粋な心の中に存在し、きびしい戦いの最中に魂が信念の力強い光を発するのだと思う。その「きびしい戦いの最中の貴重な魂の光」を求めて遍歴するのが、私のポートレイト写真群です。』と語っています。

 アパルトヘイト(人種隔離政策)撲滅に努め、獄中で27年間の歳月を過ごしたネルソン・マンデラ氏を釈放後 28日目に、ミャンマーで17年もの間自宅軟禁されていたアウンサン・スーチー氏を、開放から12日後に自宅にて、そして、記憶に新しい80才にしてエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎氏を、帰国後一番に撮影しています。また、2007年から2011年までダライ・ラマ法王のオフィシャルカメラマンを務めたこともあり、インドのダラム・サラのパレスで、密教4派の全衣装を付けたダライ・ラマ14世の姿を、世界で薄井氏のみが特写しています。

 他にも、マザー・テレサ、ゴルバチョフ元大統領、イングリット・フジコ・ヘミング(ピアニスト)、渡辺貞夫(サックス奏者)など、誰もが知っているその人物が、一番輝いている瞬間に、薄井氏が魂の動きを記録したポートレイトは、生命力がほとばしる作品群です。


薄井大還 (うすい たいかん)

日本写真家協会会員(元幹事)。日本写真作家協会初代会長代行。
1940年、東京都生まれ。東京工芸大学卒、桑沢デザイン卒。
小学館写真部(皇室及びファッション担当)を経てパリヘ留学。帰国後ファッション及びコマーシャル写真を手がける。
マザー・テレサやダライ・ラマ、ネルソン・マンデラなどノーベル平和賞受賞者や世界の要人を撮り続け、「激動に生きる顛」写真展で日本芸術文化振興基金、韓国国際文化交流基金を受ける。’07~’11年ダライ・ラマ法王のオフィシャルカメラマン。
著書に、写真集『海老蔵から團十郎へ』(集英社)、『十二代市川團十郎』(マガジンハウス)、『ダライ・ラマ希望のことば』(春秋社)、『ダライ・ラマ法話」(春秋社)、『[謎終焉版]般若心経!羯諦の暗号ここに終わる』(ヒカルランド)、などがある。


タイトル

薄井 大還作品展「―地球を元気にする人々― 視線の先にあるもの」

開催期間

2013年9月10日(火)~10月6日(日)

展示内容

「―地球を元気にする人々― 視線の先にあるもの」と題し、世界の要人や、国内はもとより世界で活躍している日本のファッション・デザイナー、音楽家、画家、ノーベル賞受賞者、冒険家などのポートレイトをご覧いただく。
ネルソン・マンデラ、アウンサン・スーチー、三浦雄一郎、ダライ・ラマ14世をはじめ、マザー・テレサ(カトリック聖職者)、ゴルバチョフ元大統領(旧ソ連大統領)、ワルトハイム国連事務総長(オーストリア大統領)、近衛忠輝(国際赤十字会長)、利根川進(分子生物学者)、D・ダグラス・ダンカン(写真家)、イングリット・フジコ・ヘミング(ピアニスト)、渡辺貞夫(サックス奏者)など、誰もが知っているその人物が、一番輝いている瞬間に、薄井氏が魂の動きを記録したポートレイトで、生命力がほとばしる作品約50点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約50点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。