高橋曻 写真展 「熱波―プレイボーイ・インタビューセレクション―」
吉永小百合 1986年2月号
JCIIフォトサロンでは、来る2019年9月3日(火)から9月29日(日)まで、高橋曻写真展「熱波―プレイボーイ・インタビューセレクション―」を開催します。
高橋曻(1949-2007)は、作家・開高健のアマゾン釣魚紀行に同行取材した『オーパ!』シリーズの写真家として知られており、「第14回講談社出版文化賞」(1983年)を受賞するなど、2007年に亡くなるまで活躍しました。
本展では、米国の雑誌『PLAYBOY』を日本向けに再編集した『月刊プレイボーイ 日本版』(1975~2008)内の「プレイボーイ・インタビュー」より、高橋が撮影した日本を代表する俳優、ミュージシャン、スポーツ選手、政治家など、各界で活躍した著名人43名のポートレートをご覧いただきます。
松田優作、山口百恵、黒澤明、ビートたけし、具志堅用高、佐治敬三、土井たか子など、強い志や信念を持った人々のポートレートは、どれも活力に溢れ輝いています。外見に表れる魅力だけでなく、その人が歩んできた人生や内に秘める心情までも写し出した写真の数々は、「一瞬がすべて、すべてが一瞬」の信念で被写体と正対していた彼ならではのものでしょう。時代を創った人々と、撮影する高橋の熱い波動が響き合う見ごたえのある写真ばかりです。
高橋 曻(たかはし のぼる)
1949年北海道生まれ。東京写真専門学院(現・東京ビジュアルアーツ)を卒業、六本木スタジオ勤務の後、篠山紀信に師事。1975年25歳で独立。1978年作家・開高健のブラジル・アマゾン釣魚紀行『オーパ!』で写真を担当し、1982年~88年にシリーズ化した『オーパ、オーパ!!』のため、世界11ヵ国に随行。開高の逝去後、自身のアイデンティティの根底にある日本の探求をライフワークと定めて、能楽師の五十六世梅若六郎、歌舞伎役者の九代目中村福助を長期に亘って撮影のほか、『聖域』『不思議の国にっぽん』など雑誌で連載。1983年「第14回講談社出版文化賞」受賞。2007年9月に永眠、享年58歳。
[写真を担当した主な出版物]
1978年 開高健『オーパ!』(集英社)
1983年 開高健『海よ、巨大な怪物よ オーパ、オーパ!!アラスカ篇』(集英社)
1985年 開高健『扁舟にて オーパ、オーパ!!カリフォルニア・カナダ篇』(集英社)
1986年 石川保昌・文『人海 日本の普請』(ティビーエス・ブリタニカ)
1987年 開高健『王様と私 オーパ、オーパ!!アラスカ至上篇』(集英社)
1987年 開高健『宝石の歌 オーパ、オーパ!!コスタリカ篇スリランカ篇』(集英社)
1989年 開高健『国境の南 オーパ、オーパ!!モンゴル・中国篇』(集英社)
1990年 『開高健の旅、神とともに行け。』(集英社)
1992年 『チンギス・ハーンへの旅。草の海よ、大地の民よ。神とともに行け2』(集英社)
1992年 開高健『ゴルバン・ゴル 三つの河 開高健のモンゴル大紀行』(角川書店)
1996年 『五拾六世梅若六郎能百舞台 何処より何方へ』(集英社)
2003年 梅若六郎・著『能 梅若六郎(平凡社ライブラリーOffシリーズ)』(平凡社)
2004年 『中村福助 舞台写真集(小学館文庫)』(小学館)
[著書]
2005年 『男、が、いた。開高健 Noboru Takahashi photographic book』(小学館)
2005年 『旅人 開高健』(つり人社)
2006年 『開高健 夢駆ける草原』(つり人社)
タイトル
高橋 曻 写真展 「熱波―プレイボーイ・インタビューセレクション―」
開催期間
2019年9月3日(火)~9月29(日)
展示内容
『月刊プレイボーイ 日本版』(1975~2008)内の「プレイボーイ・インタビュー」で高橋が撮影した、日本を代表する俳優、ミュージシャン、スポーツ選手、政治家など、各界で活躍した著名人43名のポートレート。
松田優作、山口百恵、黒澤明、ビートたけし、具志堅用高、佐治敬三、土井たか子など、時代を創った人々と、撮影する高橋の熱い波動が響き合う見ごたえのある写真(約70点、すべてモノクロ)を展示。
展示点数
約70点(全作品モノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。