清岡惣一作品展 「自然の旋律Ⅱ」
JCIIフォトサロンでは、来る2022年1月5日(水)から1月30日(日)まで、清岡惣一作品展「自然の旋律Ⅱ」を開催します。
戦前から写真愛好家であった清岡惣一(1915‐1991)は、戦後にコマーシャル写真に携わった後1964年にフリーランスの写真家となり、1965年から晩年まで旭光学工業株式会社(現・リコー)の広報用写真に携わりました。傍ら、作家、指導者として東京写真研究会などで長く活躍しました。
JCIIフォトサロンで2回目の作品展となる本展では、自然の風景を造形的に捉えたオリジナルプリント43点(全てモノクロ)を展示いたします。
ソラリゼーションやネガ反転、ネガ合成などの目を奪う特殊技法を自家薬籠中のものとした清岡ですが、風景の中に心象を表す作品も多数制作しています。「いかに度々、私は自然のなかに歩み入ったことか。山が、樹が、水が、それぞれの色彩をもって語りかけてくる。私の中にも色彩がある。(略)うつろいやまぬ自然と、時の流れに身を委ねる私との二つの波動がふと、たかまり合致するとき、その合一のあかしである作品がうまれる」(『日本カメラ』1988年12月号)としており、構成的な作品には自然と感応した独自の世界が広がっています。
自然が彫り上げた波打つ岩、枯れてなお生命を感じさせる樹木、光の粒子をまとって輝く氷柱などは、ありのままでいながら抽象的で、清岡独自の世界へ私たちを引き込みます。
清岡 惣一 (きよおか・そういち)
1915年6月3日、高知市に生まれる。
1933年 高知県立高知工業高等学校・電機科卒業
1934年 上京し、東洋通信機(株)に入社
1936年 パーレット同人会に入会
1941年 戦時整理によりパーレット同人会が併合された東京写真研究会に入会
1945年 東洋通信機(株)を退社し、コマーシャルフォトに従事
1951年 (株)東京商業写真に入社
1964年 (株)東京商業写真を退社し、フリーランスカメラマンとして「桂フォト」を設立
1965年 この年から晩年まで、旭光学工業(株)の製品写真、ペンタックスギャラリーの歳時記録などに携わる
1965年 東京写真研究会指導員となる
1971年 東京写真研究会同人に推挙され、「研展」審査委員となる
1991年 11月28日逝去 享年76歳
主な写真展
1975年 個展「私の風景(白い風景・岩・青の風景)」(東京・ペンタックスギャラリー)
1976年 個展「雪と氷の湖畔・日光中禅寺湖」モノクロ作品(東京・ペンタックスギャラリー)
1985年 個展「風景・インフラレッド」(東京・小西六フォトギャラリー)
1996年 清岡惣一作品展「自然の旋律」(東京・JCIIフォトサロン)
2021年 「Jam Photo Gallery Selection清岡惣一作品展」(東京・Jam Photo Gallery)
写真集
『清岡惣一の世界』日本カメラ社、1993年
タイトル
清岡惣一作品展 「自然の旋律Ⅱ」
開催期間
2022年1月5日(水)~1月30日(日)
展示内容
自然と作者の波動が合致して製作された構成的作品のオリジナルプリント展。自然が彫り上げた波打つ岩、枯れてなお生命を感じさせる樹木、光の粒子をまとって輝く氷柱など、ありのままでいながら抽象的な作品群。
展示点数
43点(全てモノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。