写真展

宮嶋茂樹作品展 「南極観測隊」

開催期間:2022年3月29日(火)2022年4月24日(日)
南極大陸内陸部1,000キロ、標高4,000メートルにある「ドームふじ基地」。地下深くまで掘られた坑内は天然の食料庫も兼ねた血液冷凍庫にもなっていた。年間通し零下60度のため吐く息はたちまち凍り視界が効かなくなる。
「しらせ」は文字通り砕氷艦(アイスブレーカー)、艦体を前後上下に揺らしながら、氷海をブチ破りながら進むため、わざと揺れやすい構造となっている。当然燃料を大量に食うし、艦内にはギーギーという不気味な艦体と氷海との摩擦音が轟き渡る。

 JCIIフォトサロンでは、来る2022年3月29日(火)から4月24日(日)まで、宮嶋茂樹作品展「南極観測隊」を開催します。
宮嶋さんは、日本大学藝術学部写真学科を卒業後、『フライデー』誌専属カメラマンを経てフリーランスとなり、世界各地で撮影した迫真のドキュメントを「不肖・宮嶋」として発表しているフォトジャーナリストです。

 本展では、報道オブザーバーとして史上初めて雑誌(『週刊文春』)から派遣されて南極観測隊(第38次)と行動を共にした1996~97年撮影の作品65点(全てモノクロ)を展示します。

 観測隊の一員となった宮嶋さんは、約5ヶ月間に亘って隊員と一緒に活動しました。携えたネガフィルムには、氷海を砕きつつ進む観測船「しらせ」の雄姿、過酷な環境の南極大陸での物資運搬、訪問したドームふじ基地、みずほ基地、昭和基地の様子、各地での隊員の生活や極地の驚異的な自然が記録されています。マイナス40度をものともせぬ熱き研究者たちと共に荷役作業を担い、同じ釜の飯を喰い、貨幣も法律も及ばない「原始共産制のコミュニティ」然とした生活を、独自の視点で伝えています。作品に付せられた「不肖・宮嶋」ならではのユーモアあふれるキャプションや当時を振り返っての解説は、今回展のための書き下ろしです。

宮嶋 茂樹 (みやじま・しげき)
1961年、兵庫県生まれ。1984年、日本大学藝術学部写真学科を卒業。同年、講談社の写真週刊誌『フライデー』専属カメラマンとなる。1987年にフリーランスとなり、1996年に東京拘置所収監中の麻原彰晃を撮影するなどのスクープにより、第3回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞を受賞。日本国内はもとよりイラク、北朝鮮、アフガニスタン、コソボなど世界各地で精力的に取材を敢行し、雑誌媒体で活躍中。第4回(2009年)日藝賞受賞。2015年より日本大学客員教授。

主な写真集・著書
『人間 赤尾敏』(話の特集社、1991年)
『不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス』(新潮社、2001年)
『不肖・宮嶋 イツデモ ドコデモ ダレトデモ』(小学館、2003年)
『再起 不肖・宮嶋の歩いた東日本大震災の記録』(KKベストセラーズ、2011年)
『鳩と桜 防衛大学校の日々』(文藝春秋、2018年)
『忘れられた香港』(不肖・宮嶋写真事務所、2021年)他

主な写真展
「不肖・宮嶋報道写真展」(東京都写真美術館/2003年)
「不肖・宮嶋 写真展 70年」(富士フイルム フォトサロン東京・大阪/2016年)
「The Cadets 防衛大学校の日々」(キヤノンギャラリー東京・大阪/2019年)
「忘れられた香港~the forgotten state~」(ニコンサロン東京/2021年)
「歴史は夜作られる」(明石市立文化博物館/2021年)他


タイトル

宮嶋茂樹作品展 「南極観測隊」

開催期間

2022年3月29日(火)~4月24日(日)

展示内容

報道オブザーバーとして史上初めて雑誌(『週刊文春』)から派遣されて南極観測隊(第38次)と行動を共にした1996~97年撮影の作品。氷海を砕きつつ進む南極観測船「しらせ」の雄姿、南極での物資運搬、ドームふじ基地、みずほ基地、昭和基地の様子、マイナス40度をものともせぬ熱き研究者たちが垣間見せるユーモラスな姿や極地の驚異的な自然をとらえた、「不肖・宮嶋」ならではのドキュメンタリー。

展示点数

65点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。