中村成一作品展 「水月鏡花」
JCIIフォトサロンでは、来る2022年5月31日(火)から6月26日(日)まで、中村成一作品展「水月鏡花」を開催します。
中村さんは、資生堂宣伝部フォトグラファーとして、多年にわたって同社の広告や企業文化史『花椿』の撮影に携わり、多彩な美を表現してきました。2006年に退社後はフリーランスとなり、高度な技術による芸術的作品で国内外から高い評価を得ています。
今回ご覧いただく「水月鏡花」は、この展覧会のためにモノクロフィルムで撮り下ろした作品群です。チューリップ、カーネーション、百合などの花を、水滴や波、布や和紙の揺らぎと構成した作品に多重露光は1点もなく、理知的なスタジオワークによって制作されています。時間をかけて綿密に創り上げたエレガントな作品には、中村さんの生命への賛歌と鎮魂が込められています。
「水月鏡花」:鏡に映った花や水に映った月のように、目には見えながら手にとることができないもの。また、言葉では表現できず、ただ心に感知するしかない物事。[大辞泉]
セッティングを片付けて仕舞えばそこには何も残らない。有るのはフイルムに焼き付けられた残像のみ。しかしながらその画像には間違いなく思考した時間と組み上げた空間が閉じ込められている。ライティングに依る写真の持つ魅力が其処にある。(作家挨拶文より)
中村 成一(なかむら・せいいち)
1960年東京生まれ。1983年立教大学社会学部卒。株式会社資生堂宣伝制作部に、アシスタント、契約フォトグラファーを経て入社。ブランド広告、企業広告、『花椿』誌などの撮影に携わる。2006年独立。
1986年よりAPA(社団法人日本広告写真家協会)会員。2013年より武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科非常勤講師。2015年よりILFORD Master。
主な受賞歴
1978年「朝日新聞学生写真コンテスト」高校の部優勝、1980年「APA展」入選、1985年「電通賞」部門賞、1988年「朝日広告賞」、1993年「KODAKフォトコンテスト」最優秀賞、1999年「東京ADC賞」、「ニューヨークADC」入賞、2000年度「年鑑日本の広告写真」優秀賞、2011年度年「年鑑日本の広告写真」優秀賞、2019年度「WPPI 2nd Half」部門2位
個展
1994年「Elemental」KODAKフォトサロン、2001年「あいろ」ARTBOXギャラリー、2008年「流-ru」FireKingCafe、2014年「月読-tukuyomi」WACCA池袋、2015年「彩-Colours」FUJI FILM-Xギャラリー、2015年「月読-tukuyomi 2」FireKingCafe、2017年「dewy」FUJI FILM SQUARE(六本木、大阪)。
★この展示に合わせ、中村成一氏によるフロアレクチャー「水月鏡花」を語るを6月9日(木)、18日(土)に開催いたします。ぜひお申込みください。(※要予約)
タイトル
中村成一作品展 「水月鏡花」
開催期間
2022年5月31日(火)~6月26日(日)
展示内容
この展覧会のためにモノクロフィルムで撮り下ろした作品群。理知的なスタジオワークにより、チューリップ、カーネーション、百合などの花を、水滴や波、布や和紙の揺らぎ等と構成。綿密に創り上げたエレガントな作品に、生命への賛歌と鎮魂が込められている。
展示点数
54点(全てモノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。