チャールズ・ユンカーマン作品展 「HAYAMA 1952-1953」
JCIIフォトサロンでは、来る2023年4月4日（火）から5月7日（日）まで、チャールズ・ユンカーマン作品展「HAYAMA 1952-1953」を開催します。
アメリカ合衆国ウィスコンシン州生まれのチャールズ・ユンカーマン氏は、大学で医学を修めて1951年に海軍軍医となり、朝鮮戦争下の1952年に横須賀米海軍病院に配属されました。米軍で評判になっていたニコンを基地のPX（売店）で入手した彼は、妻と3人の子どもたち、そして、初めての外国・日本で居を構えた葉山（神奈川県）の日々を撮り始めます。本展では、当時一般には入手困難であったカラーポジフィルム“コダクローム”によって撮影された葉山の日常（65点）をご覧頂きます。
海岸で遊ぶ幼児や赤ん坊を抱く妻など、20代だったユンカーマン氏が写した家族の日々は幸せに輝いています。明媚な風光や街で働く人々の生き生きとした姿、紅白の飾りが際立つ神社の祭礼、路上での畳の張替えや暗い工房での提灯づくりなど職人たちの姿、農業や漁業の場面など、初めて出会う異文化が鮮やかな色彩とともに写しとめられています。英語の看板が並ぶ横須賀の「どぶ板通り商店街」や傷痍軍人の横にたたずむ米軍人の様子など、社会背景を物語る作品も残しています。
日本滞在中の約1年間にカメラを携えて周囲を注意深くみつめ続けたユンカーマン氏の作品は、70年の時を経て蘇り、新鮮な発見と感動を私たちにもたらしてくれます。
※早稲田大学教授佐藤洋一氏と作者次男のドキュメンタリー映画監督ジャン・ユンカーマン氏によるトークイベントを4月9日（日）14‐16時にJCIIビルにて開催します。（※要予約）
CHARLES JUNKERMAN （チャールズ・ユンカーマン）
1924年 アメリカ合衆国ウィスコンシン州生まれ
1945年 高校時代から交際していたアン・トマス（Anne Thomas）と結婚
1947年 ミルウォーキーのマルケット大学医学部卒業
1951年8月 海軍に入隊
1952年5月 横須賀海軍基地に配属
11月 妻のアン、娘のペギー、息子のチャックとジャンが日本到着
1953年9月 家族とアメリカへ帰国。海軍を除隊し、内科医として開業
1968年 スリランカに停泊中の病院船ホープ号で２か月間ボランティア活動を行う
1975年 ウィスコンシン医科大学教授に就任
1979年 タイ国でウィスコンシン州インドシナ難民救援プログラムに参加
1994年 共著『Practical Ethics for Students, Interns, and Residents: A Short Reference Manual（医学生、研修生、実習生のための医学倫理）』をUniv Pub Groupより出版
2004年 モンタナ州ヘレナへ転居
2010年4月 アン逝去（享年86歳）
2014年3月 チャールズ逝去（89歳）。4人の子供と8人の孫を残す。
タイトル
チャールズ・ユンカーマン作品展 「HAYAMA 1952-1953」
開催期間
2023年4月4日（火）～5月7日（日）
展示内容
横須賀米海軍病院に赴任した20代のアメリカ軍医が約１年間にカラーで撮影した日本の日常。街角の様子や祭礼、職人仕事、農業、漁業など、葉山の日常と文化を鮮やかな色彩とともに記録した。
展示点数
65点（全てカラー）
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00～17:00
休館日
毎週月曜日（祝・祭日の場合は開館）
入館料
無料
所在地：102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 （四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭）」- 都営バス「宿75 （新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂）」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
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