宇井眞紀子作品展 「ダンサー」
JCIIフォトサロンでは、来る2023年5月9日(火)から6月4日(日)まで、宇井眞紀子作品展「ダンサー」を開催します。
フリーランスとして活躍している宇井眞紀子さんは、アイヌ民族に向き合うドキュメンタリー作品が高く評価されている写真家です。本展では、宇井さんの写真家としての原点であるダンサーたちを追った作品(59点、すべてモノクロ) をご覧いただきます。
指先や爪先まで神経のゆきとどいたダンサーの肢体。ジャズのビートに乗って躍動する鍛え上げられた肉体。デザインを修めた後に写真学生となった宇井さんは、ダンサーのフォルムと動きが調和した「究極の瞬間」を捉えようと、レッスンスタジオに通って撮影を続けました。日参して舞台の振付を覚え、ノートリミングにこだわって卒業後も撮り続けた作品群は、ダンサーの熱気や音楽、床鳴りの音までも伝えてきます。
厳しいレッスンの様子、晴れやかな舞台、ふわりとした衣装や照らすライトを味方につけた美しくも力強いダンサーたちのドキュメンタリーは、宇井さんの初めての仕事につながり、1987年の個展で一部が発表されました。本展では、200本以上のフィルムを見直して、全く新しい構成でご覧いただきます。対象に寄り添い「伴走者のように記録していきたい」という作者の変わらぬ信念が感じられる作品です。
宇井 眞紀子 (うい まきこ)
1960年、千葉県生まれ。1983年に武蔵野美術大学卒業後、日本写真芸術専門学校に入学。写真家・樋口健二に師事し、1985年の卒業後はフリーランスとして雑誌を中心に活動を始める。1992年、アイヌ民族の取材を始める。1999年、東京の廃線跡の取材を始める。2009年より全国に暮らすアイヌ民族100組を撮影する写真集出版プロジェクトを始める。2014年、多磨全生園の入所者の方々を撮影。日本写真芸術専門学校講師、武蔵野美術大学非常勤講師。公益社団法人日本写真家協会会員。
受賞歴:第4回さがみはら写真新人奨励賞(2004年)、第28回東川賞特別作家賞(2012年)、第1回笹本恒子写真賞(2017年)、平成29年度東村山市文化芸術表彰(2017年)。
主な写真集:『アイヌときどき日本人』(社会評論社、2001年)、『眠る線路』(ワイズ出版、2003年)、『アイヌ、風の肖像』(新泉社、2011年)、『いのちの森に暮らす』(東村山市 多磨全生園入所者自治会、2015年)、『アイヌ、100人のいま』(冬青社、2017年)、『伝え守る アイヌ三世代の物語』(少年写真新聞社、2021年)。
主な写真展:「Dancers in The Light」(ドイフォトプラザ/1987年)、「アイヌときどき日本人Ⅱ TOKYO 2002-2009」(コニカミノルタプラザ/2010年)、「アイヌ、風の肖像」(銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン/2011年)、「アイヌ、100人のいま」(キヤノンギャラリー/2017年)、「息の緒」(オリンパスギャラリー東京/2021年)。
タイトル
宇井眞紀子作品展 「ダンサー」
開催期間
2023年5月9日(火)~6月4日(日)
展示内容
鍛え上げられた肉体と動きが調和した「究極の瞬間」を捉えた、美しくも力強いダンサーたちのドキュメンタリー。厳しいレッスンを経て創り上げられる舞台を追い、身体表現への情熱を伝える。
展示点数
59点(全てモノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。