広川泰士作品展 「sonomama sonomama」
JCIIフォトサロンでは、来る2024年6月4日(火)から7月7日(日)まで、広川泰士作品展「sonomama sonomama」を開催します。
大学時代に写真を始めた広川泰士氏は、独学でキャリアを重ね、ファッション、広告、CM、映画の撮影監督など幅広く活躍を続けています。一方、作品制作では、日本全国にある原子力発電所を捉えた「STILL CRAZY」、巨岩と星の軌跡を捉えた「TIMESCAPES─無限旋律─」、現代日本における自然と人間の営為を捉えた「BABEL」など、時間や環境と人間の存在を問うスケール感のある作品を発表してきました。さらに、2006年からは、「ゼラチンシルバーセッション」プロジェクトを立ち上げ、フィルムや銀塩写真文化を残す活動に意欲的に取り組んでいます。
本展では、広川氏の最初の写真集であり、国内外で高い評価を得た『sonomama sonomama』(1987年、流行通信)より、発表当時のヴィンテージプリント(44点、すべてモノクロ)をご覧いただきます。
本シリーズは、『アサヒカメラ』(1982年6月号)に掲載された「あなたもわたしもこのぼくも」をきっかけに5年をかけて撮影されました。コムデギャルソン、イッセイミヤケ、ヨウジヤマモトなどハイブランドのファッションと機材をワゴン車に載せ、行き先は“気分で決める”撮影行がスタートしました。畑で鋤を振る農夫や漁師、船の解体作業員、村の時計屋さん、アイスクリーム売り、お寺の住職など、出会った人々に声をかけ、その場でデザイナーズ・ファッションを身に纏ってもらい捉えたポートレートは、地域に根付き生活する人々と衣服、そして風景が一体となっています。自然と暮らす純粋な人間とデザイナーズ・ファッションとの化学反応をどうぞお楽しみください。
★展示に合わせて、6月22日(土)に写真家・広川泰士氏とスタイリスト・はたきみえ氏、写真集専門店「book obscura」店主・黒﨑由衣さん3名によるトークイベントを開催いたします。ぜひご参加ください。(※要予約)
広川泰士 / Taishi Hirokawa
1950年神奈川県生まれ。ザルツブルグ、パリ、ミラノ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ヒューストン、シドニー、ソウル、台北、東京他、世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。講談社出版文化賞、ニューヨークADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会賞、東川町国内作家賞、日本映画テレビ技術協会撮影技術賞、A.C.C.ゴールド賞、A.C.C.ベスト撮影賞、他受賞。
作品集に「sonomama sonomama」「SOUNDS FROM THE PLANET」「STILL CRAZY」「TIMESCAPES -無限旋律-」「Whimsical Forces -時のかたち-」「BABEL」「Fuji Sun」「2023-11あれから」他があり、プリンストン大学美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館、サンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、ミュンヘンレンバッハハウス美術館、神戸ファッション美術館、東京都写真美術館、東京国立近代美術館、他に作品がコレクションされている。
http://hirokawa810.com/
タイトル
広川泰士作品展 「sonomama sonomama」
開催期間
2024年6月4日(火)~7月7日(日)
展示内容
国内外で活躍する写真家・広川泰士の代表作『sonomama sonomama』(1987年、流行通信)より発表当時のヴィンテージプリント(44点、すべてモノクロ)を展示。日本全国をワゴン車で巡り、出会った人々にハイブランドのファッションを着用してもらい撮影。地域に根付き自然とともに生活する人々とデザイナーズ・ファッション、そして風景が一体となったポートレート群。
展示点数
44点(全てモノクロ)
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。